2020.12.29 UP
伊勢丹新宿店の地下1階には、数多くの名店が並んでいる。ミレニアル世代のインフルエンサーが迫るおいしさの秘密。今回は、創業90年余りという福岡の老舗和菓子屋「鈴懸」を訪問。
(プロフィール)
三井麻央
ケータリングサービス
10代の頃からモデル活動をはじめ、2018年にケータリングサービスBADBADNOTFOODを開始。CBDやスーパーフードを使ったり、ヴィーガン弁当やマジカルなグラノーラなどを販売し、ヘルシーな食を提案する。
Instagram: @mao_mitsui
「この前も鍋を食べた後に、おはぎを3つも食べたんです!」とモデルの三井麻央さん。和菓子屋さんは普段からちょくちょく利用するそう。餅の食感が好きで、中でもおはぎは大好物だとか。
「運動も心がけているので、そこで消費したりして、甘い物も特に制限せず食べています」と好きなものは我慢しない。
今回訪問した「鈴懸」は、地下明治通り玄関から入ってすぐの右手に位置する。地下鉄の乗り換えの移動途中にもスッと立ち寄れる場所がありがたい。
スタイリッシュな店頭は、デザイナーの二俣公一さんが手掛けた。「鈴懸」の象徴的なグレー色のライムストーンに加えて、新宿店では背景にバサルティーナと呼ばれる黒色が綺麗な天然石や黒漆喰などを使用。落ち着いたトーンの背景にすることで、和菓子の美しさが引き立つことを意図している。
ショーケースには、季節を感じる彩り豊かな和菓子がずらり。「どれもおいしそう!!」と店内を見回し嬉しそうな三井さん。
早速目に止まったのは手土産に人気という竹籠の商品だ。中には、一枚一枚手焼きのもっちりした生地に餡を挟んだ「鈴乃〇餅」と、芳ばしい新潟県産のこがねもちを使用した鈴の形をしたかわいらしい「鈴乃最中」。組み合わせを変えて、5つのバリエーションで展開されている。籠は手造りだ。シックな色とコロンとした形が合いまって、シーンを問わず持って行けそう。
「いろんな種類が食べたい時に、小さいサイズならいっぱい味わえるからいいですよね」と三井さん。
満腹空腹に限らず、幅広い世代が一口で食べられるような大きさにしたとのこと。和菓子に精通していない人でも手に取りやすいように、かわいらしいサイズになった。
L字型になった店頭の奥では、職人さんが「鈴乃最中」製作中。早速見学がスタート。
毎朝ひとつひとつ丁寧に餡が詰められていく「鈴乃最中」。カプセルのように合わせられて、見慣れた鈴の形になっていく。三井さんも職人さんの手元を透かさず撮影。
小さいからこそ、繊細な作業。餡の分量や最中の合わせ方も長年の職人の勘でスイスイと出来上がっていく。。
ビ、ビューティフル…。製作過程で並んだ光景も愛らしい。
「手に取る餡の分量は同じなのに、素早く最中に詰められていく姿が美しいですね」と三井さん。
運が良ければ、厨房の作業工程が覗けるかも。ぜひ、足を運んでみて。
鈴懸
伊勢丹新宿店本館地下1階=甘の味(和菓子)
Photo: Mariko Tosa
Writer: Nico Araki