佐賀県武雄市の豊かな自然で作られた オーガニック カモミールティーが新登場！          

伊勢丹新宿店の紅茶専門店〈ナヴァラサ〉では、毎年8〜9月にフレッシュレモングラスが期間限定で販売されています。産地で栽培と販売を担うのが、農業組合法人武雄そだち レモングラスハッピーファーマーズ。耕作放棄地の再生と、人里離れた場所でのオーガニック農業の実現を目的に、レモングラスの栽培を始めました。

そして数年前から、観賞用に栽培を始めたのがカモミールでした。〈ナヴァラサ〉は、レモングラスのご縁でハッピーファーマーズのカモミール栽培を知り、そのクオリティの高さから、伊勢丹新宿店での販売をという想いを持っていました。それが今年初めて実現。〈武雄そだち レモングラスハッピーファーマーズ〉秀島さんと、〈ナヴァラサ〉の伊藤さんに、カモミールとカモミールティーについてお話を伺いました。

―レモングラスの次に、カモミールを選ばれたのはなぜなのでしょう？

「ハッピーファーマーズさんでは、一年を通して四季を感じる事が出来る作物を選んで栽培を行っています。現在、春はカモミール、夏はレモングラス、秋にしょうが、そして冬はキクイモを栽培しています。 カモミールは、畑からりんごのような爽やかで良い香りがします。花が咲くと見た目も綺麗なので、最初は観賞用に育てられたのです。ハーブティーとしても大変人気のあるものなので、販売できないだろうかと、リーフルから相談しておりました」

―カモミールの栽培で、大変なことはありますか？

「栽培よりも収穫が大変です。全て手摘みで収穫しているのですが、5kg収穫しても、商品になるのは1kg程度。収穫は、地域の高齢者や障害のある施設の方達にも手伝っていただいていて、地域雇用の場にもなっています。収穫に加えて大変なのが花粉症。ハッピーファーマーズの代表は、キク科の花粉症を持っていらっしゃるそうで、収穫や加工中に飛ぶ花粉が辛いと。そんな大変な収穫や作業にも関わらず、ハッピーファーマーズの皆様がとても丁寧にお仕事されているので、頭花のサイズが大きく、形も色もとても美しいんです。海外産のハーブティーで、こんなに立派で美しいものは見たことがない！と思います」

―カモミールの播種から収穫までは、どれくらいかかるのでしょう？

「通常1〜2月にハウスの中で播種（タネを蒔く）をして、育苗します。その後、3月に圃場に植え付けをします。4月下旬から6月上旬までが収穫期です」

―カモミールティーの魅力を教えてください。

「まずは香りですね。りんごのようなフルーティーで甘い香りが心身をリラックスさせる効能があると言われています。ノンカフェインなので、夜眠る前に飲むのもおすすめです。香りが柔らかいので、他のハーブとブレンドしやすく、様々なバリエーションが楽しめるのも魅力ですね。

ハッピーファーマーズのカモミールティーは、伊勢丹新宿店の＜ナヴァラサ＞店頭にて数量限定で販売されています。

続けて、伊藤さんにカモミールティーのおすすめの飲み方を教えていただきました。

■ベーシックな美味しい淹れ方

温めたティーポットにカモミールを入れ、沸騰した熱湯を注いでゆっくりと蒸らします。スプーンで軽くひと混ぜしてからカップに注いでお召し上がりください。

＜抽出目安＞湯量：300ml　分量：2～2.5g　抽出時間：3分

■アレンジティー

①カモミールハニーティー

ストレートで淹れたカモミールティーにお好みの量のハチミツを加えていただきます。

優しい味わいなのでアカシアなどのクセの少ないハチミツを合わせるのが特におすすめです。

②カモミールミルクティー

濃いめに淹れたカモミールティーに、常温または人肌程度に温めたミルクを加えていただきます。

コクが出てまろやかな口当たりになり、お好みでハチミツやお砂糖で甘味をつけても美味しくお召し上がりいただけます。お子様にも飲んでいただける優しい味わいです。

③ハーブとのブレンド

ミントやレモングラスなど、清涼感があり爽やかなハーブとの相性が良く、リフレッシュしたい時や気分転換におすすめのブレンドです。これからの時期はハチミツで甘味をつけた後、キリッと冷やしたアイスハーブティーもおすすめです。

④紅茶とのブレンド

ハーブティのみだと飲みにくいという方は、紅茶とブレンドすると香りが和ぎ、紅茶の芳醇な香味と溶けあい飲みやすくなります。セイロンやニルギリなどクセの少ない紅茶を合わせるのがお勧めです。

⑤果物を加えたフルーツティー

ホットで淹れたカモミールティーにカットしたリンゴやオレンジなどのフルーツを入れると、果物のエキスと酸味が加わりデザートティー感覚でお楽しみいただけます。これにもハチミツで甘味を加えていただくのがおすすめです。

今年の夏は、カモミールティーをホットでアイスで、楽しんでみてください。

Text：ISETAN FOOD INDEX編集部