新たな和菓子の世界観、neoな和菓子を一挙ご紹介。

2021.6.15 UP

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前回もお届けした2021年6月16日(水)からスタートするイベント「deepな和菓子とneoな和菓子」情報。

この催事では、和洋のカテゴリーや、これまでの様式に囚われることなく、伸びやかに和菓子を提案するneoな和菓子の魅力をたっぷりお楽しみいただけます。

その中でも、毎日日替わりでクリエイティブな和菓子をご紹介します!

 

「deepな和菓子とneoな和菓子」

会期:2021年6月16日(水)〜22日(火)

開催場所:伊勢丹新宿店本館地下1階 フードコレクション

出店ブランド:島根県<風流堂>、東京都<ぎんざ空也 空いろ>、京都府<京甘味 文の助茶屋>、石川県<茶菓工房たろう>、群馬県<なか又>、東京都<青柳正家>、東京都<銀座鹿の子>、京都府<一保堂茶舗>

日替わり出店ブランド:

6月16日(水) 東京都<wagashi asobi>
6月17日(木) 東京都<和のかし 巡>
6月18日(金) 東京都<かまわぬ>
6月19日(土) 東京都<かまわぬ>
6月20日(日) 東京都<wagashi asobi>
6月21日(月) 東京都<wagashi302>福岡県<ハラペコラボ>
6月22日(火) 京都府<都松庵>

 

 

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6月16日(水)/20日(日)出店 東京<wagashi asobi>

store

ドライフルーツの羊羹(1棹)2,301円

store

【左】ハーブのらくがんBOX(1箱)2,721円

【右】勝最中(1箱)1,512円

 

 

10年前、たった二つの作品でブランドをスタートした<wagashi asobi>は、和菓子の世界に新風を吹き込みました。欧米でも活躍する二人の和菓子職人、稲葉基大さんと浅野理生さん。そこには「洋菓子」と「和菓子」という言葉の境界を取り払って新しいものを生み出す目線があります。「世界中のものや情報が手に入りやすくなった今だからこそ、この面白い時代に和菓子を変えるのではなく、和菓子で何が出来るかを考えていきたい」と二人は話します。

 

パンにあう和菓子として考案された「ドライフルーツの羊羹」と、香料や着色料も使わずに素材そのものを練り込んだ「ハーブのらくがん」は開店当初からの人気商品。店舗近くの洗足池が勝海舟ゆかりの地であることから作られた「かならずや 勝最中」は勝負の「勝」に拘った材料や製法で仕上げた縁起物の最中です。「必ずや 邪気を祓って ツキ満ちて 溢れ出す 天才 楽勝 大勝 勝最中」というワードが素材にかかっています。言葉遊びの楽しさもまた、<wagashi asobi>の魅力です。

 

 

6月21日(月)出店 福岡<ハラペコラボ>

store

こうぶつヲカシ 9粒入り採取箱(1箱)3,348円

 

食とアート。野尻知美さん率いる<ハラペコラボ>チームが作り出すケータリングやフードワークショップは、どれも彩りに溢れています。画のように食材を配していく「額縁サラダロード」や、エディブルフラワーをたくさんあしらった「花のケーキ」、子ども達が自由に食材を並べてお野菜のソースで思い思いに絵を描き、最後は食べて無くなる食育プロジェクトなど、ユニークな活動が注目されています。

 

そんな彼女たちが作るのが「こうぶつヲカシ」。「皆様の大好物」となってほしい気持ちと「鉱物」、「お菓子」と「いとをかしな存在」を掛けて名付けた、美しい琥珀糖です。ラズベリー、ミント、ピーチココナッツ、シャンパーニュなど数十種類のフレーバーから季節に合わせて、一粒一粒職人の手で切り出して作られるため、どれ一つとして同じものはない作品です。まるで宝石のようなお菓子を口にすると、外側はしゃりっと中はしっとりとした不思議な食感が味わえます。

 

 

6月18日(金)/19日(土)出店 東京<かまわぬ>

store

まめぐいセット(1セット)880円

※別途、まめぐい各種550円、飴・おかき各種324円からお選びいただき、その場でお包みする事もできます。

 

今では誰もが知る、てぬぐい〈かまわぬ〉。実は、鎌 +◯(輪)+ ぬを合わせて「かまわぬ」と読む判じ物です。判じ物とは、文字や絵に隠された言葉をあてる謎解きで、「かまわぬ」は、「お構いなし」「構うものか」と我が身を捨てて弱き者を助ける江戸町人の心意気を表現した言葉。その<かまわぬ>から生まれた「まめぐい」は、お菓子やお茶、小さな雑貨を、まめサイズのてぬぐいを選んで“包む”、遊び心溢れたブランドです。「古きを知り、新しい遊びを生み出したい」という思いで、明治時代から続く『注染(ちゅうせん)』の技術や伝統文様、お包み文化、そういった大切なものを現代の生活に取り入れやすいかたちで伝えています。

 

日本の“包む”文化は受け取る人への思いやりや、時には洒落心が現れる粋なもの。海外の人たちからはクリエイティブであるとして、贈り物やお土産品としても人気です。職人による手作りのてぬぐいで包まれた「飴細工」や「おかき」は、なんとも愛らしい風情で紐解く時にも心踊る楽しみがあります。もちろん、ハンカチやおしぼりとしても活躍します。

 

 

6月22日(火)出店 京都 <都松庵>

store

AN DE COOKIE各種(1箱)481円

 

京都の名水・醒ヶ井のほど近くで創業した 「都製餡」から、あんこ菓子専門店として生まれた<都松庵>。あんこを炊く際には多量の水が必要で、その水質は、あんこの味に深く関わります。清水と厳選された小豆で作られる、あんこへのこだわりは並々ならぬものがあり。原材料には妥協を許さず、小豆の風味を生かした秘伝の製法で職人が真心を込めて和菓子を作り上げています。

 

今回出品される「AN DE COOKIE」は<都松庵>の代表作です。小麦粉を一切使わず「生あん」と米粉で作られたクッキーは独特のほろほろとした軽い食感。粒あんなどを添えるのも美味しいアレンジです。「水玉もち」はあんこを炊く、良質な仕込み水から生まれた水のスイーツ。汲み上げた水そのままのような水餅は、わらび餅やゼリーとはまた違う、ぷるっとした独特の食感が、添えられた特製のあんこと、香ばしいきな粉の味わいを引き立てます。

 

 

6月21日(月)出店 埼玉<wagashi302>

store

あんたま(25粒)540円

 

「和菓子という制度を解体し、再構築したいと考えています」と話す<wagashi302>の平野成美さんと平野覚堂さん。<wagashi302>は、和菓子とそのパッケージの展覧会をきっかけに始まった活動です。二人の着想は「現在見たり食べたりできる和菓子は、結果的な可能性の一つ。もしかしたら、別の和菓子の可能性もあったかもしれない」にあり、これを探ることで新たな和菓子を生み出します。302は、初めて行った展覧会のギャラリーの部屋番号と来場者数が同じだったことから。今後は、数字を変えることで新たな企画の実施もあるそうで、常に可変する二人の姿勢が表れています。

 

今回は、餡をすり蜜で包んだあんたまなどスタンダードな菓子を中心に出品。「材料や見た目に特に変わったところはありません。むしろ、その当たり前が全く別のものに見えたり、全く別の味わいを感じさせたりすることを体験していただければと思います」。

 

 

6月17日(木)出店 東京<和のかし巡>

store

福巡り(つぶ餡・なめらか餡)(1個)各378円

 

身体と心が喜ぶ、美味しい和菓子。店名の由来は「体内の血の巡りと、人との巡りあい、巡り合わせからの屋号です」と話す<和のかし巡>が大切にするのは、徹底した素材選びです。植物性、無添加、未精製。そしてできる限り有機・自然栽培による素材を用い、甘味は全て有機アガベシロップのみを使用しています。体を作る食べ物だから「体を壊さない」「誰もが心置きなく食べられるものを」という理念のもと、余計なものは入れずに、大量には作れなくとも、昔ながらの伝統的な製法で丁寧に手作りされています。

 

グルテンフリーで小麦粉も卵も使用していない「もちっふわっバター風味どら焼き」と、無農薬の玄米餅米を使用した、雑穀豆大福「福巡り」は人気の定番商品です。大福は有機黒キヌア、無農薬の黒大豆、紀州備長炭を入れた黒っぽくプツプツとした餅生地で、炭は排泄を促す役割があります。黒岩典子さん曰く「丸ごといただく一物全体の考えで作られた大福のなめらか餡は、皮もアクもそのまま、水も一切換えずに口に入れた時になめらかになるよう漉さずに仕上げています、全ての方々に福が巡りますように、また体内の地の巡りが良くなりますように、という願いを込めて」。

 

 

「deepな和菓子とneoな和菓子」

会期:2021年6月16日(水)〜22日(火)

開催場所:伊勢丹新宿店本館地下1階 フードコレクション

 

Text: Yukako Yasuda

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