2022.9.6 UP
ロマン溢れるぶどうの門出に密着。
2021年の初競りでは、なんと最上級品が一房140万円と過去最高額で落札された「ルビーロマン」。巨峰の2倍ほどの大粒で糖度が高く、あざやかなルビー色が特徴。「宝石にいちばん近い果実」と呼ばれるほど、注目を浴びているぶどうです。
石川県はデラウェアなど小粒種のぶどうの栽培が盛んでしたが、甘く大粒の新品種を石川県農業総合研究センター砂丘地農業試験場が育成。粒の大きさは31ミリ以上、重さ20g以上、糖度18度以上という基準をクリアしたものだけが「ルビーロマン」として認定されるそう。
競りが始まる前のセレモニー。今年は上々のできばえのようで、独特の高揚感に包まれていました。
初競りを前に、仲買担当者がひな壇にズラリ。競りが始まる前から、並々ならぬ熱気を感じます。関係者の挨拶を終えて、いざ競りのスタート! マスコミ各社が見守る中、ついに今年の最高価格が決定しました。
2022年初めての出荷。化粧箱に収められたルビーロマンは美しさが際立っていました。(写真の3点のぶどうは、後に伊勢丹新宿店の店頭へ並ぶことに)
4年連続でベストを更新。
今年の初競りの最高額は、なんと一房150万円!地元の名旅館が落札しましたが、宿泊客に一粒ずつふるまうそう。宿主曰く、「石川県の最高峰のぶどうを紹介して、全国の人に興味を持っていただくきっかけとなったら」。確かに、一粒でも食べられたら思い出深い石川県滞在になりそう……。
瞬く間に競り落とされ、150万円を記録。価格が決まると同時に熱い視線を浴びていました。
競りからおよそ1時間後。金沢駅構内で「ルビーロマン」の姿が。JR東日本が運行する北陸新幹線に生鮮品を乗せて運ぶ「はこビュン」サービスを使って、伊勢丹新宿店へと旅立っていきました。
同日午後にどこよりも早く店頭へ。
初競りには伊勢丹新宿店も仲買を通して参加。上質な品を無事に3房競り落としました。
この貴重な「ルビーロマン」は、すぐ北陸新幹線へ積み込まれ、その日のうちに地下1階のフレッシュマーケットへ。石川県内のどの店よりも、早く店頭に並んだというから驚きです。入荷を心待ちにしていたというぶどうファンのお客さまもいらして、入荷後すぐに購入された方もいたそう。
伊勢丹新宿店では「ルビーロマン」をはじめ、石川県の生産者が育て上げた海と山の幸を紹介する「石川フェア」を9月7日(水)~9月13日(火)に開催。加賀れんこん・プレミア梨「加賀しずく」・輪島直送の魚介類・能登牛など貴重な食材を手にできる絶好の機会! ぜひ皆さん、訪れてみてくださいね。
【石川フェア】
会期:2022年9月7日(水)~2022年9月13日(火)
伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケット
2022年7月15日(金)撮影
写真:太田隆生
取材・文:ツレヅレハナコ
編集:松岡真子