2022.9.30 UP
秋になると、食べたくなるのが和食。かつおやいりこだしの利いた煮ものなどが恋しくなります。
問題は、味つけ。濃厚なだしに、醤油、みりん、砂糖……? ビギナーにはハードルが高くもあるのでは。そんなときの強い味方が和食に伝わる「八方だし」。一般的な「めんつゆ」に比べてだしの割合が高く、汎用性が高いのが特徴です。
今回ご紹介する「凛とした八方だし」は、伊勢丹新宿店の社員が「社食」と称して足しげく通う、新宿3丁目〈和味りん〉のオリジナル。これが本当に便利で、「今日は和食にしよう!」と思ったら、おひたしにも混ぜごはんの下味にも大活躍します。そんな食卓に欠かせないのは、ピカピカの新米。毎年どれほど楽しみにしているかといえば、新米をベストのタイミングで購入すべく、数週間前から自宅の米の在庫状況を徹底管理するほど……。新米の混ぜごはんや炊き込みごはんも楽しむなかで、お気に入りは八方だしを加えて炊いたごはんに、さばの干物、たっぷりの薬味を混ぜ込んだもの。秋になり脂がのった「金華さば」と、薬味の組み合わせは最高!甘くもっちりとした新米と合わさり、ひと口でこの上ない秋の味覚を味わえるのです。「新米っておいしいよねえ」と、毎年同じことを言いますが、それもいいものだなと思っているのです。
〈和味 りん〉凛とした八方だし(500ml)1,296円
伊勢丹新宿店本館地下1階 シェフズセレクション
砂糖と塩を使わず昆布・醤油・みりん・酒で仕上げた。
〈魚勢〉熟成金華さば(1枚)1,080円
伊勢丹新宿店本館地下1階 フレッシュマーケット/青果
じっくり熟成された脂がのったブランドさば。
ちいたけ(菌床栽培)(徳島県産/1袋)378円
伊勢丹新宿店本館地下1階 フレッシュマーケット/青果
小さくとも濃厚な旨みが特徴のしいたけ。
〈MITSUKOSHI ISETAN THE FOOD〉炭火焼あご入だし(8g×20パック)1,242円
伊勢丹新宿店本館地下1階 シェフズセレクション
飛び魚を炭火で焼き上げた。煮出すだけで味が決まる。
神々の国 出雲しいたけ(菌床栽培)(島根県産/1パック)378円
伊勢丹新宿店本館地下1階 フレッシュマーケット/青果
肉厚で歯ごたえのある旨みの強い椎茸。
〈イタロ・チェスコン〉ピノ・ノワール イル トラチェット イタリア製/750ml (1本)3,630円
伊勢丹新宿店本館地下1階 グランド カーヴ
ベリーや花の香りにスパイス感もあるワイン。
※生鮮品は天候などの諸事情により入荷がない場合、また収穫状況により、産地、価格、販売期間が変更になる場合がございます。
※20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。
材料 (3〜4人分)
塩さば(半身) 1枚
米 3合
八方だし 大さじ2
みりん 大さじ1
しょうが 2かけ
しそ 10枚
みょうが 2個
いりごま 大さじ2
好みの柑橘類 適宜
作り方
①さばは魚焼きグリルかフライパンで焼き、粗熱をとって骨を取りほぐす。しそとしょうがはせん切り、みょうがは小口切りにする。
②炊飯器(土鍋でもOK)に米、八方だし、みりん、目盛り通りに水を加え、しょうがを散らして炊く。
③ごはんをほぐし、塩さばを混ぜ、しそ、みょうが、ごまをのせる。柑橘をひと搾り。
材料 (2人分)
好みのきのこ類 50g
じゃがいも(メークイン) 1個
だし汁(「炭火焼あご入だし」でとったもの) 2カップ
万能ねぎの斜め切り 適宜
作り方
きのこ類はほぐす。じゃがいもは半月切りにする。鍋にだし汁を沸かし、具を入れ、やわらかくなるまで煮る。
季節の野菜を、ノンオイルの旨みたっぷりだしにひたす「おひたし」。これぞ日本の副菜の代表格といえるでしょう。
やはり定番は、小松菜やほうれん草などの葉もの。「八方だし」を使えば水で薄めるだけで上等な漬け汁ができあがりますが、私はそこに「生七味」や「柚子胡椒」を加えてアクセントをつけるのが好き。
意外なところでは、きのこ類やれんこん、ごぼうなど根菜のおひたし。さっとゆでて漬けておくだけで、やさしい副菜ができあがります。それと、一時期ハマっていたのが、わかめのおひたし!肉厚なわかめを使うと最高なのでぜひお試しくださいね。
材料 (2人分)
小松菜 2茎
ちりめんじゃこ 10g
八方だし 大さじ2
水 1カップ
生七味 小さじ½
作り方
①小松菜はゆでて5㎝長さに切る。
②ボールに八方だし、水、生七味、ちりめんじゃこ、①を入れて和える。
※生鮮品は天候などの諸事情により入荷がない場合、また収穫状況により、産地、価格、販売期間が変更になる場合がございます。
写真:福田喜一
スタイリスト:野村奈央
文:ツレヅレハナコ