2023.8.28 UP
apan meets Belgium(ジャパン ミーツ ベルギー)(6個入)4,320円
ヨーロッパの伝統的なチョコレート王国、ベルギーの新星でインターナショナルな感覚のショコラが人気のマレーン・クーチャンス氏。アルノー・ラエール ジャポンでシェフパティシエを務め、2021年に自身のチョコレートブランド<セイスト>を立ち上げた瀧島誠士さん。二人に共通するのは「チャレンジ精神」だと言います。コロナ禍の2022年にリモートで出会ってすぐに意気投合したという二人。互いの作品を試食し2023年2月には、日本を訪れたクーチャンス氏が瀧島氏とコラボレーション作品の試作を行い、お互いの物作りへの共感を深めました。コラボ商品は、伊勢丹新宿店のトレンドスイーツに登場します。
<マレーン・クーチャンス>×<セイスト>
会期:2023年8月30日(水)~9月5日(火)
場所:伊勢丹新宿店本館地下1階 トレンドスイーツ
販売商品:バタークリームサンド(コラボ商品)、各ブランドの焼き菓子など
※9月1日(金)伊勢丹新宿店本館・メンズ館は全館イベント開催につき休業させていただきます。尚、伊勢丹会館、パークシティ イセタン3~5は通常営業いたします。
13歳で既にスイーツ職人を目指していたというマレーン・クーチャンス氏。食事は偏食が多かったのに「スイーツは大好きでした。食べるたびに自分がハッピーになれたから、パティシエになったら人をハッピーにできると思った」と話します。アジアに惹かれ、2004年に日本を初訪問。以来、夏休みを利用して何度も日本を訪れるようになり、その度に日本の厨房で研修を重ねました。いつしか「日本で自分の商品を販売すること」が夢の一つになりました。
「日本のスイーツは、駅の売店に置かれているような安いものからパティスリーで販売されるような高級菓子まで、どれも丁寧に作られていておいしい。そしてデザイン、味わいともにクオリティが高い。そんな高い菓子文化の国で自分の商品を出してみたかった」というマレーン・クーチャンス氏。
「どこにでもあるものではなく、オリジナリティ溢れる創作が自分のやりたかったこと」。日本はクーチャンス氏に大きな影響を与える国の1つとなりました。
今回は自身の焼き菓子を出品。食感が最大のこだわりというクッキー、そしてマドレーヌは「硬すぎず重すぎないふんわり感」を重視。まだまだ暑い日本でも食べたくなる爽やかさです。同様にフィナンシェも「あえて焦がしバターを使わずに、通常の溶かしバターで軽さを」。日本の気候風土もよく知るクーチャンス氏ならではの、気遣い溢れるスイーツです。
ディアマンクッキー レモン&ポピーシード(18個入)1,512円
ディアマンクッキーはベルギーでは昔から食べられているクッキー。そんな誰にでも馴染みがあるクッキーにこだわりを加えたのが今回販売する4種のクッキー。誰でも食べやすく、毎日でも食べたくなる。その最大のこだわりは食感。砂のように口の中でサラサラ崩れる。
マレーンオーブンコレクション(5個入)2,160円
【代表商品ご説明】
マドレーヌ
食感は、硬すぎず重すぎずふんわりと。甘さ、バターの風味、卵感のバランスに最もこだわっています。「マドレーヌバニラ」にはバニラビーンズとレモンゼストが入っていて、シンプルなのに香りが豊かなのが特徴。今回は「マドレーヌパッションフルーツ」も販売。生地の甘みとパッションフルーツの酸味のバランスにこだわった。パッションフルーツ味の生地を焼き上げたあと、さらにパッションフルーツの液に浸し、パッションフルーツのより鮮烈なフレーバーを味わえる。
フィナンシェ
フィナンシェ特有の重さを軽減するため、焦がしバターではなく通常の溶かしバターを使用。隠し味として果汁も少し加えた。今回は、ドライのアプリコット(クーチャンス氏の大好物)、ドライのパイナップル、チョコレートチップを載せた3種。
今回<マレーン・クーチャンス>とタッグを組む瀧島誠士氏も、日本のパティスリー業界ではユニークな存在。<帝国ホテル>、そして<アルノー・ラエール>ではスーシェフの後シェフに就任。2019年にイタリアで行われた「The World Trophy Pastry Icecream and Chocolate FIPGC」にチームのキャプテン、ショコラ担当として参画し、チームを世界一に導きました。さらに実店舗を持たないまま自身のチョコレートブランド<セイスト>を立ち上げて話題となります。ブランドのデザイン、販売、SNSの運用などもすべて自身でこなす瀧島さんは、今後のキャリアも非常に注目される存在です。
「パティシエの仕事は華やかで繊細、ショコラティエの仕事はより専門的な知識や綿密な計算が要される仕事」。そのどちらも極めていきたいとのこと。
「得意なのは、個性を尖らせるようなプレゼンテーションより、今までの美味しいから少し、より美味しくできる工夫です。そこにはレシピだけでは表現できない感覚や感性が必要だと思います」
今回、自身のスイーツとしては、定番化しつつあるクッキー缶の「エブリディ」「アペロ」や「キャラメルサンド」のほか、新作のケーク「アブリコバニーユ」「プリュンヌ」「アボンドンス」などが登場します。
エブリデイ(1缶/270g)4,320円
キャラメルサンド(6個入)2,430円
<マレーン・クーチャンス>のインポーターから、クーチャンス氏のボンボンショコラを送ってもらい、「一緒にやってみたい」と思ったという瀧島さん。
「できるまで諦めないタイプ」にも共通点を感じたそうです。
今回のコラボ商品は、まず瀧島氏がベースとなる「バタークッキーサンド」を着想。クーチャンス氏には馴染みのあまりないスイーツでしたが「逆に面白そう」と思ったとか。瀧島氏のバターサンドレシピを再現し、どんなフレーバーにするかをディスカッションしながら、二人でアイデアを出していきました。
「伊予柑を使いたいと言ったのは私」(クーチャンス氏)<マレーン・クーチャンス>のキャラメルのレシピも共有しながら互いの技術や感覚を重ねて今回のコラボスイーツが生まれました。
Japan meets Belgium(ジャパン ミーツ ベルギー)(6個入)4,320円
「ジャパン-カリビアン」
日本の食材とヨーロッパの食材を組み合わせたバターサンド。日本の緑茶の繊細さに力強い風味のラムレーズン。
「サンライズ」
サフランを効かせた濃厚なキャラメルクリームに伊予柑のコンフィチュールを合わせた。“日出る国”日本をイメージ。
「ラズベリーフィールズ」
クリームもコンフィチュールもラズベリーで、ラズベリー畑の中にいるような鮮烈なラズベリー感。
写真左:マレーン・クーチャンス氏 写真右:瀧島 誠士氏
ベルギーと日本の挑戦者である二人のコラボレーション菓子。冬のショコラシーズンも楽しみです。
Text : FOOD INDEX 編集部