呉服/和雑貨・着物語
【盆提灯とは】
お盆はご先祖の霊を迎えるために行う行事で、盆提灯はその精霊を華やかに迎え慰める供養の意味を込めてお供えする燈火のことです。吊り下げ型の提灯や据え置き型の行灯が代表的なものです。
新盆とは、故人となられて、三十五日・四十九日の法要がなされた後に、初めて迎えるお盆のこと。
はるか昔に亡くなったご先祖様に比べ、つい最近まで家族の一員だった人に対し追慕の気持ちが強く、特別にもてなしたいという心から、新盆に盆提灯を贈りお供えする習慣が始まったとされています。
明治二十四年の創業より、長きに渡り伝統を継承してきた岐阜提灯の老舗〈オゼキ〉。
伝統を重んじながら、現代行灯やプチ・ミニ行灯など時代に寄り添う灯り、盆提灯における新たな価値を提案し続けているメーカーです。
岐阜提灯は、美濃地方の豊富な竹と薄く質の高い美濃和紙を主原料に秋草や風景等を描いた繊細優美な火袋が特徴で、いくつもの工程を丁寧に、職人による手仕事で仕上げています。
吊り下げ型の「御所提灯」、据え置き型の「大内行灯」「廻転行灯」があり、大切な人への想いを届けるお盆の灯として、また明かりを灯した時の優雅な風情と涼味溢れる季節感で納涼用としても広く親しまれています。
伊勢丹では、格式溢れる伝統的なものから、現代仏壇やモダンインテリアにも合うコンパクトなものまで、様々なタイプの盆提灯を取り揃えております。
No.5625D 春慶まゆ10号[菊に桔梗]
高さ71×径30㎝
桧・春慶塗・竹骨
121,000円
琥珀色の透き漆を塗り重ねる春慶塗の生地が華やかで上品な行灯です。火袋には繭の糸屑を引き延ばして作られる繭紙を使用し、経年と共に薄さを増す繭紙は特別な薄さで光を透かします。
繊細優美に描かれた芙蓉は、岐阜提灯伝統工芸士(火袋部門・絵付)が一筆一筆丹精を込めて絵付けしています。
「ぼかし」や「たらし込み」などの日本画の伝統技法を凝らして描かれた美しい草花はまるで一枚の日本画のように楽しめます。
スリムな形状で置き場所を選ばないモダンな現代行灯です。
和室・洋室のいずれも違和感なく、またインテリアとしても1年を通してお飾り頂けます。
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて、税込です。
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