リビングルーム
<フリッツ・ハンセン>の創業150周年を記念して、伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージにてセレブレーション展示を行います。
<フリッツ・ハンセン>と伊勢丹にゆかりのあるクリエーターが創業150周年をお祝いし、それぞれの思いや表現を名作家具に落とし込んだ作品を制作し、展示・販売いたします。
AURALEE/ファッションブランド
デザイナーの岩井良太さんは1983年生まれ。
さまざまなブランドでパタンナーやデザイナーの経験を積んだ後、 2015SSより「AURALEE」のコレクションを発表してきました。
2017年に東京・南青山にブランド初の直営店舗をオープンさせ、翌年に「FASHION PRIZE OF TOKYO 2019」 を受賞。
2019AWよりパリファッションウィークに参加して、2019年には毎日ファッション大賞の新人賞・資生堂奨励賞を受賞しています。
AURALEEの特徴は、明瞭なオーセンティックさ、フォーマルと呼応する静かなエレガンス、繊細な洗練と調和するコンフォートです。
そしてコレクションのいちばんのインスピレーションは、素材や生地そのものだといいます。
以前からフリッツ・ハンセンに憧れがあったという岩井さんは、AURALEEのレディスの洋服のために開発したテキスタイルを「セブンチェア」の張り地として使用。
また絶妙のベージュとグレーを用いた2種類の「ドットスツール」も手がけています。
1脚ずつでも魅力的ですが、3脚揃った色彩のバランスにはいっそうのAURALEEらしさがあります。
baanai/アーティスト
1977年、神奈川県藤沢市鵠沼生まれ。baanaiさんのアーティストとしての経歴は、2015年に「コム デ ギャルソン」の川久保玲氏にポートフォリオを送り、作品が採用されたところから始まっています。
一躍注目されるようになった後、多くのブランドに起用され、次々に個展を成功させました。
一方、baanaiさんはひたむきに、愚直に、自身のアートを追求しました。
執拗なまでに反復された文字によって画面全体を埋め尽くした作品は、何層にも塗り重ねられ、観る者を奥へ奥へと引き込みます。
そこには、かつて抑圧された作家のアートへの欲動、そして現在も活動の拠点とする藤沢市鵠沼のサーフィン文化、数々のコラボレーションなどが反映されているのです。
フリッツ・ハンセンとのコラボレーションでは、アルネ・ヤコブセンの椅子をキャンバス代わりに独自の筆致でぎっしりと文字が描かれました。「FRITZ HANSEN」というブランド名に加え、キーワードである「EXTRAORDINARY DESIGN」や創業年の「1872」などのフレーズが見えます。
協力 MAKI Gallerry
橋爪悠也/アーティスト
1983年に岡山県に生まれ、現在は東京を拠点に活動。
2016年から自主企画による展覧会を通して作品を発表し、2018年以降は東京、バンコク、ソウル、ロンドンで個展を開催してきた橋爪悠也さん。2022年には青山SPIRALガーデンで大規模な個展を開催したほか、アジアでの作品展示も好評を博しています。
また出身地である岡山では、継続的な地域への貢献を目的とする展覧会も行っています。
今回のフリッツ・ハンセンとのコラボレーションでは、このブランドのファンがもっているイメージを大切に考えながら、自身のエッセンスを加えるような感覚で制作に臨んだそうです。
モチーフに選んだのは、約1年前から自宅で飼っているロシアンブルーの「もろこし」。
橋爪さんの近作にもよく登場している猫で、椅子のシートに丸くなって座るのがとても好きなのだとか。
アルネ・ヤコブセンの「ドロップチェア」の上に猫のオブジェを載せたのは、オリジナルの完成度を尊重したからでもあるそうです。
黒沢祐子/ウェディング&ライフスタイル・プロデューサー
大学卒業後、OLを経てウエディングプランナーに転身。
彼女の手がけるウエディングは、新郎新婦の「らしさ」を引き出し、参列ゲストの記憶に残る唯一無二の世界観が特徴です。
フリーランスのウエディングプランナーとして高い評価を得た現在は、年間10組さま限定でトータルコーディネートをお手伝い。
オンリーワンウエディングに20年以上こだわり続けてきた中で、新郎新婦のその後の生活を豊かにする空間やライフスタイルに興味を持ったそう。
2020年鎌倉移住をきっかけに、ライフスタイルにも活動を広げ、その直感力やセンスで個人宅のインテリア相談やパーソナルコーディネート、自宅でのワークショップ開催や洋服をプロデュース。
また、2022年からはオンラインサロン「Y's room」を主宰するなど幅広く活躍しています。
そんな黒沢さんは以前から<フリッツ・ハンセン>が大好きで、自宅でも椅子「セブンチェア」を愛用しています。
今回は自身のテーマカラーでもあるブルーを取り入れ、アルネ・ヤコブセンの2種類の椅子を新鮮に彩りました。
内田洋一朗/アーティスト
原生種の蘭とグラフィティワークを融合した独創的な世界観で支持を集める内田洋一朗さん。
2017年にUNION SODA(福岡)にて「NEVER MIND」展を、2019年にCURATOR’S CUBE(東京)にて「SOLO SHOW」展を開催するなど多くの展覧会を行っています。
また「the POOL aoyama」「LOOPWHEELER」「TAKAHIROMIYASHITATheSoloist」「Loro Piana」などへのアートワークの提供をはじめコラボレーションにも精力的です。
具体的なテーマを設けず、直感または頭の片隅に止まっていた言葉をキャンバスに紡ぎ出し、フリージャズのジャムセッションのように画面を構成する作風によって人気を高めています。
フリッツ・ハンセンとコラボレーションするにあたり、最初に感じたのは「おもしろそう」。
自ら経営していた店の壁や床に、頭の中に湧いてくるイメージを言葉に変換しながら「ラクガキ」を始めた頃の楽しさや気持ちよさが、今につながっているのだといいます。アルネ・ヤコブセンがデザインしたSASロイヤルホテルのラウンジセットとジャムセッションするように、今回の作品を完成させていきました。
撮影:Kazumi Kurigami
山口一郎/ミュージシャン
「サカナクション」として、2007年デビューにメジャー。
文学的な表現の歌詞と、沈黙の楽曲のアプローチは新作をリリースするたびに注目が集まり、第64回NHK紅白歌合戦に出場、第39回日本アカデミー賞にて最優秀音楽賞をロックバンドとして初受賞するなど、その活動は高く評価されています。
全国ツアーは常にチケットソールドアウト、大型野外フェスにはヘッドライナーで登場するほか、イベントとのコラボレーションを行うなど、現在の音楽シーンを牽引する存在として活躍中。
2015年から各界のクリエイターとコラボレーションを行いながら音楽とさまざまなカルチャーが噛み合い合うコンテンツを企画するプロジェクト「NF」をスタートさせ、多様な活動を行う。
2023年より、作り手とコラボレーションし、製造背景にもフォーカスをあて発信するプロジェクト「yamaichi」をスタート。
今回は、日本有数の伝統工芸である杞柳細工に着目。その豊かな歴史と、フリッツ・ハンセンの150年の歴史を、アルネ・ヤコブセンの「ドロップチェア」を題材としてミックスします。
斬新な試みを通じて、杞柳細工の創造性が境界を超えて認識されることを思い描いています。
<White Mountaineering/ホワイトマウンテニアリング>
相澤陽介/ ファッションデザイナー
1977年生まれ。多摩美術大学染織科を卒業後、2006年にファッションブランド「White Mountaineering」をスタート。
これまでに<モンクレールW>、<バートンサーティーン>、<ラルディーニ バイ ヨウスケアイザワ>などさまざまなブランドのデザインを手がけている相澤陽介さん。
現在はイタリア「コルマー」社のデザイナーを務めるほか、サッカーJリーグ「北海道コンサドーレ札幌」のクリエイティブディレクターにも就任。
多摩美術大学、東北芸術工科大学の客員教授も務めています。
相澤さんは、自身のアトリエの家具をすべてフリッツ・ハンセンで揃えるほどのこのブランドの愛用者。
デザインだけでなく日常的に居心地のよさを感じるプロダクトに感銘を受けているといいます。
過去に「White Mountaineering」とコラボレーションしたオリジナルチェアを制作した経験も。
今回はアルネ・ヤコブセンが残した名作のひとつ「オックスフォードチェア」を選び、ブランドのアニバーサリーイヤーを意識して、その張り地にカスタマイズを施します。
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