ザ・ステージ
編集者として、ギャラリストとして、さらにはコレクターとして、長きにわたりさまざまな“もの”と対峙してきた安藤夏樹氏。
「この機会を逃したら2度と手にすることはできないかもしれないもの」「今こそ買っておくべきもの」と考える愛すべきものばかりを自らのコレクションのほか、これまで培ってきた人脈を駆使して取り揃えました。
年代物の腕時計や家具、工芸、北海道の木彫り熊、アートなど、安藤氏だからこそ集めることができたスペシャルピースの数々を、おもちゃ箱の中身を眺めるようにお楽しみください。
安藤夏樹(あんどうなつき)
『日経マネー』編集部、『日経おとなのOFF』編集部、ラグジュアリー会員誌『MOMENTUM』編集長を経てフリーに。現在は、グランドセイコーの会員サイト『GS9Club.jp』の編集長を務めるほか、日経系の媒体で時計担当を務める。
2016年に独立しプレコグ・スタヂオを設立。2023年に美術ギャラリー『プレコグ・ギャラリー』を渋谷にオープン。
企業のオウンドメディアや広告の制作、『熊彫図鑑』『Colorful 黒田泰蔵』などの出版、イベントのディレクションなどを手掛ける。
北海道の木彫り熊の情報を発信する東京903会(とうきょうくまさんかい)主宰という一面も。
【1月21日(水) 優先ご入場について】
会期初日の1月21日(水)に限り、会場へは事前ご予約制での優先ご入場となります。
詳しくはこちらからご確認ください。
■家具
安藤氏が人生で初めて買った椅子は、造形の美しさに一目惚れして手に入れたハリー・ベルトイアのサイドチェア。そこからさまざまな変遷を経て世界中の名品を集めてきましたが、本イベントでは「日本」をキーワードにご紹介します。
イサム・ノグチ AKARI
安藤氏コメント:“光の彫刻”として世界的に人気を集めているイサム・ノグチのAKARI。
現行品でも一部入手困難なものがあるほどで、ビンテージはなおさら希少とされています。
本作は、中でもフランスの伝説的ギャラリー、ステフ・シモン(1956-1988)だけで取り扱われた逸品。日本はもちろん、フランスでもまず手に入れることは難しい特別な照明です。実物を見られることは滅多にないので、この機会にぜひ。
BRAUN TP1
BRAUNで長く活躍した伝説的プロダクトデザイナー、ディーター・ラムスのデザインの中でも傑作の誉が高い「TP1」です。1956年のプロダクトで、ポータブルラジオ&レコードプレイヤー。ギミックの面白さもさることながら、ミニマルな中にもラムスらしさが光る美しいデザインが最大の魅力。TP1は希少性も高く、BRAUNコレクターの間でも憧れの的となっています。
■工芸
工芸=手仕事が残る国は、実はそんなに多くはなく、日本は世界でもダントツに「工芸が今を生きる国」だと安藤氏は語ります。
プレコグ・スタヂオから書籍『Colorful』を出版した黒田泰蔵さんとの思い出深い作品や、世界のアートコレクターから熱視線を集める竹工芸など、国内外の工芸をご紹介します。
飯塚琅玕斎 竹籠
安藤氏コメント:今、世界から熱視線を集めている日本の竹工芸。その頂点に立つのが飯塚琅玕斎(1890-1958)の作品です。中でも、本作は細工も緻密で、トップピースと断言できるもの。本作のものと考えられる下絵が、飯塚家に今も伝来しています。
ルーシー・リー 片口
安藤氏コメント:2025年の没後30年を記念し、日本国内でも大規模な回顧展が開催されているルーシー・リー。その作品は近年ますます購入が難しくなっています。今回の片口は、ともに作陶に励み、今ではルーシーを凌ぐほどの人気を誇るハンス・コパーとの共作品です。私はマッコリを飲んだり、時には抹茶を立てるのに使ったりもしていました。飾ってよし、使用してよしの作品だと思います。
■北海道アート
東京の古道具店で手に入れた、一風変わった北海道の木彫り熊に興味を持ったことをきっかけに、その歴史や作風について調べるようになり、2019年に『熊彫図鑑』を、2025年に小説『たしかに熊だが』(いなもあきこ著)を出版した安藤氏。今回は八雲の抽象熊を中心に、アイヌを代表する作家・藤戸竹喜や、ユニークな造形で人気の表高吉の作品などをご紹介します。
また、砂澤ビッキや瀧口政満などの木彫り熊以外の北海道アート作品もご紹介します。
柴崎重行 木彫り熊
安藤氏コメント:現在人気の北海道の木彫り熊にあって、不動の人気を誇るのが八雲町の作家、柴崎重行の作品です。道内ではその入手困難さもあって“幻の熊”と言われたこともある柴崎熊。今回は中でも厳選に厳選を重ね、熊彫コレクターとしても知られる安藤が自信を持ってセレクトした逸品のみが並びます。アートコレクターからも注目を集める、柴崎作品の魅力をぜひご堪能ください。
■腕時計
安藤氏が人生で初めて手にした腕時計は中学生のときで、古着と並び人生で最も長いコレクション歴を持つのが腕時計です。
30年も蒐集活動を続けていても、ずっと憧れているのに手に入れることができなかった時計もあるそう。今回は安藤氏がコレクター仲間にもお願いをし、そんな時計の数々を集めてご紹介します。
オーデマ・ピゲ ロイヤル オーク
安藤氏コメント:伝説的時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタの代表作として知られるオーデマ・ピゲのロイヤル オーク。時計好きにとっては今も憧れの的ですが、その懐中時計がかつて存在していたことはあまり知られていません。本作はロイヤル オーク初のオープンワークモデルとして20個のみが1981年に製造されました。現在ではオープンワークを強みの一つにもしているオーデマ・ピゲ。その希少性は計り知れません。
■コレクション人生の原点
高校生のころに兄からもらったTシャツが運命を変えたと安藤氏は語ります。アメカジ古着やスニーカーなどに魅了された安藤氏も、今では新品の洋服と一部のブランドのアーカイヴを楽しむように。今回はそんなブランドアーカイヴの中から、イベントにふさわしい一品をご紹介します。
ラフ・シモンズ モッズコート
安藤氏コメント:ベルギー出身の服飾デザイナーで、現在はプラダのクリエイティブディレクターを務めるラフ・シモンズ。その初期作は現在、“アーカイヴ”として高い評価を得ています。中でもシグネチャーの一つとされるモッズコートは価格も高騰し、もはやアートの領域です。本作は、2003年に発表されたフェイクレザーの一着。最も注目すべきは、このコートが当時の伊勢丹限定モデルだったことでしょう。まさに知る人ぞ知る逸品なのです。
■じゃない方の北欧
シンプルで丁寧な生活というイメージで日本でも人気の北欧デザイン。かわいい絵の入ったものや優しい造形のものが多いなか、安藤氏が興味を持った北欧は「もうひとつの北欧」のほうだったそう。近年世界的にますます注目が集まる一方、手に入れるのがどんどん難しくなっている「じゃないほうの北欧」作品をお楽しみください。
ウリヨ・クッカプーロ 椅子
安藤氏コメント:ギャラリストでありコレクターでもあるJuhani Lemmettiとのプロジェクトのために2022年にデザインされ、2024年に8脚のみが製造されたクッカプーロ晩年の傑作「cnc-15 easy chair」です。クッカプーロは近年その評価がますます向上しており、地元フィンランドでも大個展が開催されています。今後、良いものは入手困難になることが予想されます。
※本企画では安藤夏樹氏のコレクション(古物)を中心にご紹介いたします。限りがございますので、品切れの際はご容赦ください。
※本イベントは、お取り置き及び、WEB決済は承っておりません。
※画像はイメージです。
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