イセタン ザ・スペース

WOMEN DESIGN IN MODERN 

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2023/03/29
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戦後から女性解放運動の始まり、ポストモダニズム、ミニマリズム、そして世紀末へと、モダンデザインを形成してきた世界の女性デザイナーの優れた作品にフォーカスをあてた展示販売会を開催します。

デザインギャラリーの「Gallery CASA DE」「SNORK- MODERN AND CONTEMPORARY」「Objet dʼ art」の協⼒のもと、

シャルロットペリアン、アイノ アアルトやリナボバルディの作品を中心として、ガエ・アウレンティやマリア・ペルゲイ、田辺 麗子など世界中の女性によるヴィンテージ家具作品と一部現行品を取り揃え、シーン別にスタイリングしてご紹介します。

 

 男⼥差別のあった時代に、純粋な美学や完璧な技量、卓越した品質を達成した⼥性による作品から、その時代の社会、改⾰、そして

アイデンティティの物語を読み解き、デザインと歴史の⼤きな⽂脈の中での彼⼥たちの位置づけを再確認していただける機会をご提供します。

 

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Garden Trolly 321 / Aino Marsio-Aalto

1940-50年代頃

W173 D62 H70 cm

アイノ・マルシオ・アアルトが1938 年にデザインしたガーデントロリー。

マイレア邸(1937-39)のプロジェクトの期間にデザインされマイレア邸ガーデンラウンジにも設置されています。

 

■Aino Marsio-Aalto    / アイノ・マルシオ・アアルト

 

1894 年フィンランド、ヘルシンキ⽣まれ。1920 年の1 ⽉にヘルシンキ⼯科⼤学の建築学科を卒業したアイノ・マルシオは建築家としてのキャリアをスタート。

アルヴァ・アアルトの妻でありまた対等なビジネスパートナーとして協働。アアルト建築の代表作であるパイミオのサナトリウムのプロジェクトでは、主にアイノが

家具やインテリアデザインを担当したと言われており、1933年のミラノトリエンナーレにおいてパイミオのサナトリウムの家具デザインを高く評価された二人は

1935年仲間と共にARTEK を設立。

社会貢献への思いの強かったアイノは労働者のための住宅、児童福祉施設や幼稚園などに関わる仕事にも熱⼼に取り組み、

それらからは家事や育児の視点からの考察も垣間⾒れデザインを通じて⼥性の社会進出に⼤きく貢献した。

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Rush Chair from Meribel / Charlotte Perriand

1956-58年頃

W43 D43 H74cm

シャルロット・ペリアンがいくつかのプロジェクトに携わっていたメリベルのチェア。

日本の伝統的なデザインを感じる作品です。

 

■Charlotte Perriand / シャルロット・ペリアン

 

1937 年にコルビジェ のアトリエを離れた後、元同僚で坂倉準三の働きかけにより1940 年⽇本の商⼯省(現・経済産業省)の招聘を受け、輸出⼯芸指導顧問として来⽇。⼯芸技術の視察のため、⽇本の⽂化や地域を⾒聞するための旅が始まり、7ヶ⽉の⽇本各地への旅で⽵、漆、アルミニウムやテキスタイルを応⽤した

新しいデザインを家具を⽣み出している。

家具のデザイン領域で旧東京都庁都知事室(1957年)・墨会館(1957年)・旧草⽉会館(1958年)など設計した丹下健三との協働するなど、ペリアンが⽇本の

建築家やデザイナー、引いては⽇本のモダニズムの発展に与えた影響は計り知れない。

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Brass Ball Chair/ Lina Bo Bardi

 

1960-70年代頃

W59 D85 H82cm

リナの自邸で6 脚作られており、デザインは1951 で展示するものは60-70 ごろにNasser 家が所有していたものを展示します。

1950 年代以降も親戚や知り合いのために作っていたと言われています。1950年代のものと若干仕様が異なります。現在はETEL 社が復刻しています。

 

 

<現行品>

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Girafa Chair / Lina Bo Bardi,Marcelo Ferraz,Marcelo Suzuki
W39×D43×H76×SH45cm

(現行品)

 

1986 年、マルセロ・フェハス、マルセロ・スズキ、リナ・ボ・バルディは、カサ・ド・ベニンのレストランやグレゴリオ・デ・マトス劇場など、サルバドールでの一連のプロジェクトに取り組みこの椅子のデザインをしました。

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Frei Egídio Chair/ Lina Bo Bardi,Marcelo Ferraz,Marcelo Suzuki
W36×D49×H84×SH48cm

現行品

 

ブラジル・サルバドールのグレゴリオ・デ・マットス劇場のために リナ・ボ・バルディ、マルセロ・フェラス、マルセロ・スズキの3 人がデザインしたチェア。 “Frei Egídio Chair”( フレイ・エジディオ・チェア ) は直訳すると「神父エジディオの椅子」 という意味になります。

 

 

 

■Lina Bo Bardi / リナ・ボ・バルディ

 

イタリア・ローマ⽣まれ。ジオ・ポンティのもとでキャリアを積み、アートディーラーのピエトロ・マリア・バルディと結婚。サンパウロ美術館の⽴ち上げのため招致された夫と共にブラジルへ渡る。1951 年サンパウロのムルンビに、最初の建築作品となる⾃邸「ガラスの家」を設計。

家具デザイナーとしては、1949 年に、ジャンカルロ・パランティとともに「スタジオ・ダルテ・パルマ」を設⽴。初めて家具デザインをしたのは1947年、サンパウロ美術館の講堂のための椅⼦で、これ以外にも、⾃⾝の設計した建築作品に合わせて家具も⼿がけた。

ブラジルでは「外国⼈」であり「⼥性」でもあったため、難しい時代を過ごした同⽒だが、多くの建築作品を残し建築とデザインの社会的・⽂化的な可能性の追求に⼈⽣を捧げた。

 

※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。

 

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