婦人靴
「足に負担をかけずにシャレたデザインの靴でコーディネートをキメたい。」スペインで<ホーマーズ>の丁寧なつくりの靴と出会い、それができることを実感し、日本の女性にも届けたいという夢が拡がり、2004年からブランドの運営に携わりました。
<ホーマーズ>の物づくりの背景
メノルカ島はスペイン靴の産地の中でも一番高品質の靴を作る産地として栄えていました。しかし近年はグローバル価格戦争の影響を受け閉鎖する工場も増えている中でホーマーズは、自社で経験30年以上の職人ばかりを抱える非常に数少ない工場です。職人たちも代々受け継がれ、ホーマーズの靴づくりに誇りと愛情をもっているのがよくわかります。1969年にルームシューズメーカーとしてスタートしたホーマーズですが、2代目に入り靴も手がけるようになりました。手仕事を生かした丁寧な作りは靴にも生かされ、かつてない抜群の履き心地の良い靴が誕生しました。快適さを求めるルームシューズの技術が靴に反映された結果ではと考えています。
丸山 宏子氏と<ホーマーズ >の出会い
1989年にスペインに住みはじめ、ファッションジャーナリストの仕事をしていたことからメノルカ島のアクセサリー展示会に招待されました。このとき、かねてから興味のあったホーマーズの工場をはじめて訪ねました。靴の作りと職人さんたちのすばらしい技、そして文化度の高いメノルカ島にも魅せられました。寡黙で働き者の島民に今までもっていたスペインのイメージと違うものを感じました。メノルカ島は長い歴史のなかでイギリスやフランスに統治された時代があり、気質もスペイン本土と異なります。真摯に仕事に取り組み、より良いものを求める姿勢が一緒に仕事をするのに相応しいと感じました。
<ホーマーズ>と日本との懸け橋となる
いっぽう長年スペインに住み両国のためになることを何かしたいと考えていました。空港でおしゃれな日本女性がなぜか足元はスニーカーかコンフォートシューズスイタルばかりという姿を見るにつけ残念に感じ、足にストレスをあたえないホーマーズの靴を日本へ紹介したいという考えが芽生えました。
国によって好みや体型が違うことから日本女性に合ったモデルや色を作り出す必要があると考えました。ただ重要なことはホーマーズのもつ良さを旨く生かし、バランスよくまとめ上げること。日本の好みへ近づきすぎないようにと心がけています。コーディネートしやすいニュアンスのある色合いを選ぶ、主張しすぎる素材は避けるなどをベースにしています。「おしゃれは足元から」は昔から伝わるフレーズで、靴はトータルの着こなしをキメる大切な役割をもちますが、決して目立ちすぎてはいけないと考えています。
<ホーマーズ>のシューズとは?
見た目は少しごつい感じがする靴も、足を入れるとどれもほっそりと綺麗に見えるホーマーズの木型のマジックに驚かされます。靴のなかでは指がゆったりと遊び、とても楽なのです。高品質の革だけを厳選するため、足とのアダプトがよく、履いた瞬間から快適なこともホーマーズならではです。
この秋の厚底ショートブーツには、メンズシューズでも人気のエクストラライトを使ったオリジナルソールが使われ、軽く、返りのよい抜群の履き心地です。トレンドのコンバットブーツをエレガントに仕上げたブーツが特に人気です。
サケット製法の定番の数々は、履きごこち良く、飽きのこない選び抜いたデザインばかりです。おしゃれは足元からにまさにふさわしく、すっきりとハンサムな大人の女性をつくってくれます。
ブランドディレクター丸山宏子氏
経歴
1989年よりスペインに在住。ファッションジャーナリズムの仕事をする傍らスペインで<ホーマーズ>と出会い、日本の女性にも届けたいと立ち上がる。2004年よりブランドに携わる。
<ホーマーズ>ブーツフェア
会期:10月20日(水)~10月26日(火)
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