夜明け前の静寂の中で、湖をわたる風にさざ波を立てる諏訪湖の水面のようなダイヤルパターンが印象的なモデル。濃紺のダイヤルが光を受ける角度によって移ろいをみせる様は、まるでそよ風に揺らぐ水面のよう。スプリングドライブ特有の流れるような秒針の動きが光を反射するダイヤルと重なり、静かな輝きを放つ湖の景色を彷彿とさせます。

夜明け、あけぼのより空が明るくなった頃を表す「朝ぼらけ」。朝もやの向うに山々の目覚めを感じるような信州の朝の情景を、繊細な型打ち模様と透明感のあるホワイトダイヤルで表現。時刻の判読性を高めるため、分針と秒針は手作業で曲げられており、緩やかなカーブを描いてダイヤルとの距離を近づけている。ガラスはボックスガラスを採用し、クラシカルな雰囲気だけでなく、ガラスの縁の厚みを抑え時計全体の重心を下げることで心地よい装着感を実現。

グランドセイコーらしいメリハリと柔らかな質感が調和するケースフォルムは、卓越した研磨職人が生み出す鏡面によってまるで宝珠のような輝きをたたえます。デュアルカーブサファイアガラスは両面から徹底的に磨きこまれることで、歪みのないドーム形状を成立。ダイヤルも中心をドーム型に盛り、温和で柔らかな表情に。分針とパワーリザーブ表示針は柔らかなカーブを描き、ケース、サファイアガラス、ダイヤルのそれぞれのカーブラインと響き合い、一体感を高めている。