アートギャラリー
〇上記作品
エミール・ガレ「花園貴人文花器」
1884年〜1889年
15×9×8cm
桃の木の下で逢瀬を楽しんでいるかのような若い貴人のカップルが、淡いピンク色のガラスに、鮮やかなエナメル彩と金彩で描かれています。
ガレのコレクターで、パリに本店を構え、100年以上の歴史を誇る高級チョコレート専門店マルキーズ・ド・セヴィニエ(Marquise de Sevigne)が直接依頼したものと同意匠の希少な作品です。
※価格はお問い合わせください。
〇上記作品
ドーム「獅子文花器」
1892年〜1895年
12.8×19.2×18cm
橙色のガラス素地に、エナメル彩と金彩で勇気・力・権力の象徴である獅子が描かれ、エッチングで結晶のような文様が浮き彫りにされています。
さらに花柄とともにデザインされたカボションが異彩を放ち、ユニークな器の形状も作品の存在感を際立たせています。
※価格はお問い合わせください。
昨年、没後120年を迎え、作品の素晴らしさ、奥深さが再認識されたエミール・ガレ。
また、ガレと並び称されるドーム兄弟。
本展では、多彩な才能と彼らの協力者により、さまざまな斬新かつ高度な技法を生み出し、ガラスの芸術を最高の域まで極めた作品約50点を展示販売いたします。
■エミール・ガレ Emile Galle
1846年~1904年
アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸作家、陶器、家具のデザイナー。
1846年5月4日、フランス北東部のナンシーで、ガラス器、陶器の製造工場を経営する父のもとに生まれる。
学生時代から文学、修辞学、哲学、植物学などを学び、優れた成績を残した。
1866年には北ロレーヌのマイゼンタールのガラス工場でガラス製造の技術を習得、翌年からは父の会社でデザイナーとして協力する。
1877年には父の会社の経営を引き継ぎ、ガラス器、陶器の製造販売を手がけるようになる。
1878年、パリ万国博覧会に参加し、独自に開発した「月光色ガラス」や陶器を出品し、銅賞を受賞。
1889年のパリ万国博覧会ではガラス部門でグランプリを、また陶器と家具部門でもそれぞれ金、銀賞を受賞し、国際的な評価を得る。
その後も、新たなガラス技術を研究、1900年のパリ万国博覧会でも大量のガラス作品を出品、再びグランプリを獲得し、人気を不動のものにした。
1904年9月23日、白血病にて死去。58歳。
■ドーム兄弟 Daum Freres
兄:オーギュスト・ドーム 1853年~1909年
弟:アントナン・ドーム 1864年~1930年
エミール・ガレと並び称される、アール・ヌーヴォーを代表するフランス北東部ナンシーのガラス工芸作家。
ナンシーで工場を経営していた父のもとに生まれる。兄オーギュストはパリで法学を学び、弟アントナンはパリの工芸学校で技師の資格を得る。
1878年頃には兄が、1887年には弟が父の工場のガラス製造事業に参加。
1889年のパリ万国博覧会でのガレの成功に触発され、1891年には工場に装飾ガラス部門を設けて美術工芸品としてのガラス生産を開始する。「ヴィトリフィカシオン」「アンテルカレール」などの独自の技法を開発するだけでなく、工芸作家や美術作家などの優秀なスタッフを採用し、水準の高い作品を数多く世に送り出した。
ドーム工房は1900年のパリ万国博覧会に作品を出品、ガラス部門でグランプリを獲得し、アール・ヌーヴォーを代表する工房となった。
1901年、エコール・ド・ナンシー(ナンシー派)が結成されると、アントナンは副会長に就任している。
1909年にオーギュストが亡くなると、事業は弟アントナンが引き継いだ。
ドーム工房は、現在では高級クリスタルのメーカーとして、今日に至るまで操業を続けている。
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