2023.7.29 UP
ピレネー山脈をはさみフランス、スペイン両側にまたがるバスク地方。その北部、フランスのラプルディ地方にはナポレオン3世が保養地として愛した美食の街、ビアリッツがあります。
この街で1872年に創業したバスク菓子の老舗<ミルモン>で修業した戸谷尚弘シェフが手掛けるのが<メゾン・ダーニ>。
戸谷シェフは「17 世紀に生まれたと言われるバスク地方発祥の伝統的な焼き菓子ガトーバスクは、焼きたてが一番」という思いから、1日に何回も焼き上げて商品を提供しています。また「スイーツは生き物」と考え、毎日変わる生地の状態、その日の気温、湿度を見極めながら焼き上げ、口の中に入れたその瞬間の「食感」に何よりこだわっています。
<メゾン・ダーニ>ガトーバスク (1個)551円
フランス産の発酵バター、小麦、ブラウンシュガー、スペイン産のアーモンド、徳島県産のハープ卵を使用したサブレ生地に、フランス産の黒さくらんぼのコンフィチュールを詰めて一つ一つ丁寧に焼き上げます。
<メゾン・ダーニ>ガトーバスク エヴォルエ(1個)582円【伊勢丹新宿店限定】
ガトーバスクの「融合」、そして「進化」。
フランスバスク(メゾン・ダーニ)のガトーバスクと、スペインバスク(ガスタ)のバスクチーズを融合した、両店を手掛ける戸谷シェフが作り上げた進化版のガトーバスク。
パッケージにもバスク地方への思いが込められています。
4個箱は、バスクの平和の象徴「ローブリュー(バスク十字)」を。
6個箱は、戸谷シェフが修行時代にお菓子の構想を練ったり、想いにふける時によく見ていた海の景色を刷り込んだもの。
12個箱は、ガトーバスクの歴史にまつわる「くじら」の画をあしらいました。バスク地方では17世紀頃、特にくじら漁が盛んで、漁に行く時に持っていったクッキーのような保存食がスイーツとして進化し、ガトーバスクになったと言われています。
「大切な人への手土産や、家族で食卓を囲んで、バスクの温かみのある郷土焼き菓子ガトーバスクを、歴史やストーリまで楽しんでいただきたい」とのこと。
スペイン・バスク地方に位置する世界有数の美食の街・サンセバスチャン。バルが建ち並ぶ旧市街地にある<ラ・ヴィーニャ>という有名なバルのチーズケーキは、こんがりと焼きあげられた見た目とは裏腹に、中はしっとりかつ濃厚。絶妙なバランスで作られたそのチーズケーキはシンプルでありながら他にはない味わいや食感を備え、世界中からそのチーズケーキを目当てに訪れる方が数多くいる程。創業1958年から代々家族で営まれており、その製法は外に出ることなく長年守られてきました。
戸谷シェフも、このチーズケーキに深く惚れ込んだ一人で、何度もその味を学びたいと働きかけましたが、なかなか実らないという結果に終わっていました。
しかし、根気強く「学ばせていただけないでしょうか」と手紙を書いたり、直談判に行ったことで信頼を得られ、厨房へ招き入れられ、門外不出の製法を継承させてもらえることとなったのです。
「現地で味わった感動をたくさんの皆様にも感じていただきたい」というシェフの想いが実現し、バスク語で“チーズ”という意味から名付けられた<ガスタ> から、長年美食の街で愛される味を日本のお客さまにお届けできることになりました。
<ガスタ>バスクチーズケーキ小(1個) 801円
伊勢丹新宿店本館地下1階 カフェ エ シュクレ
こんがりと焼き色がつき、中はしっとりとろける食感、それでいてチーズの濃厚な風味が特徴的。ベイクドでも、スフレでも、レアチーズケーキでもない、新しい食感のチーズケーキです。
スペインのバルではホールケーキを切り分けて、提供されますが、<ガスタ>では日本人のライフスタイルに合わせて一個8㎝サイズで製造。何度も何度も試作を重ね、小サイズでも同じ食感、同じ味わいを実現しました。集いの食卓でのスイーツとして、お酒のアテとしても、シーンに合わせて自由な楽しみ方を。
<メゾン・ダーニ>のガトーバスクは、フランスバスクで生まれた郷土焼き菓子。
<ガスタ>のバスクチーズケーキは、スペインバスクの世界一の美食の街とも呼ばれるサンセバスチャンにある一軒のバルから生まれたチーズケーキ。
それぞれ風土が違い、その背景にあるストーリーも違いますが、どちらも同じバスクで生まれた美味しいスイーツです。ガトーバスクには、フランスバスクの良い部分があり、バスクチーズケーキには、スペインバスクの良い部分があります。
言葉では表現しきれないバスク地方の風を、新宿の地でぜひ感じてください。