デリケートゾーンのケアってなぜ大切?お風呂の時間を“親子の性教育”のきっかけに

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子どもたちが自分の体や命の大切さを学ぶために、幼少期からの性教育の重要性に注目が集まっています。しかし、実際子どもたちにどう伝えるべきか、なにをきっかけにすればいいのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。今回は、フェムテックアイテムを扱う「WOMB LABO(ウームラボ)」のディレクター岡本 佳央理さんをお招きし、お子さまへの性教育や、デリケートゾーンケアの重要性について伺いました。

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岡本 佳央理
WOMB LABOディレクター
デリケートゾーンケアブランド<INTIME ORGANIQUE by le bois/アンティーム オーガニック バイ ルボア>の開発に携わった後、フェムテック・ウェルネスメディア「WOMB LABO(ウームラボ)」のディレクターに就任。伊勢丹新宿店でのフェムテックイベント「センシュアル・ライフ」のディレクションも務める。3児の母であり、子ども世代にも伝わるフェムケア・性教育の啓蒙を行う。

デリケートゾーンや性の話を“特別じゃない”ものに

―近年、日本でもフェムテックが注目されたり、オフィシャルな場で生理についての議論がされるようになったり、少しずつ意識の変化が現れているように感じますが、性教育についてはどうでしょう?

岡本 佳央理さん(以下 岡本):女性特有の悩みについてオープンに話せるようになってきたり、ここ3年くらいでだいぶ空気が変わりましたよね。それにともなって、子どもにも正しい知識を伝えたい、という想いが生まれている一方、どう伝えればいいかわからないという悩みも耳にするようになりました。われわれ親世代が子どもの頃には、教科書に載っていることくらいしか学んでこなかったので、自分の知識でいいのだろうかとか、なにをきっかけにすればいいんだろうと悩むのは当然のことだと思います。

―親から子へ伝える性教育として、なにからはじめればいいでしょうか?

岡本:まずは絵本からはじめてみるのも一つの方法だと思います。親がすべて自分の言葉で伝えるのはむずかしいと思いますが、絵本のなかでいろいろな身体の仕組みを学ぶことができるので。特別な本というよりは、ほかの絵本と同じように読み聞かせしてあげるのがいいですね。

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※絵本は私物です。

―読み聞かせをするときに、気をつけているポイントなどありますか?

岡本:読み聞かせだけに限らずですが、デリケートゾーンに関わる話をしたり、言葉を教えるときも、なるべくほかのものと横並びになるような、“特別じゃない”話し方をするようにしています。例えばペニスや膣といった言葉も、大人が口ごもってしまうと“恥ずかしいものなんだ”という印象を与えてしまいますよね。親御さんは抵抗があるかと思いますが、子どもは案外フラットに受け入れてくれるもの。目・鼻・口と同じように、当たり前なものとして覚えてくれるはずです。子どもが最初にインプットする言葉の印象ってとっても大切。例えば女の子が初潮を迎えたときに、「大変なものがはじまったね」と言うのと「大人の身体になったのね、おめでとう」と伝えるのでは、その後の生理に対する感情がまったく変わってくると言います。当たり前のことを当たり前に身につけてもらうためにも、フラットな話し方は心がけていますね。

“大切なところ”を理解して、正しくケアすることが第一歩

―今回伊勢丹で開催されたイベントでも、プライベートゾーンやデリケートゾーンについて具体的にレクチャーされていましたね?

フェムテックイベント内の子ども向けセミナー「ぼくのわたしの大切なカラダ」1の画像
3月から4月にかけて開催されたフェムテックイベント内の子ども向けセミナー「ぼくのわたしの大切なカラダ」。紙芝居や人形を使い、プライベートゾーン・デリケートゾーンの大切さを伝えた。

岡本:はい。まずは子どもたちに、身体のなかでも特に大切にしなくてはいけない部分、「プライベートゾーン」を認識してもらうことが重要。簡単に言うと「水着を着て隠れるところ」なのですが、それに加えて「口」もそう。お父さんやお母さん、お医者さんのように特別な相手にしか見せたり触れさせたりしてはいけないよ、ということを伝えています。次に、プライベートゾーンの仕組みやケアの方法をレクチャー。自分の身体を正しく知って、しっかりケアできるようにすることが、性教育の大切なステップだと思います。

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―家庭で取り入れるにはどうすればいいでしょうか?

岡本:やはり、お風呂の時間がいちばんいいタイミングだと思います。みんなが裸になるので、男と女、大人と子どもの身体の違いがわかりやすいですし。わたし自身、娘が小さいときからデリケートゾーン用のソープを置いて、おまたはこれで洗うんだよ、と教えてきました。まだあまり言葉がわからないときは「おまた」でいいですし、少し大きくなってきたら「大陰唇は?小陰唇は?膣は?」という感じで洗いながらたしかめていくと、自分の身体を知るきっかけになると思います。実は大人でも、自分のデリケートゾーンをきちんと見たり触ったりしたことがないという方は多いんです。でも、身体の大切な部分を知ることもケアすることもとっても重要。子どもの頃からはじめていれば、髪はシャンプー、おまたはデリケートゾーンソープと自然に習慣づいていきますが、大人になってからでも出合ったときが“はじめどき”。デリケートゾーンのケアは世代かかわらず取り入れていただきたいですね。

人形を使ってデリケートゾーンのケア方法をレクチャー1の画像
人形を使ってデリケートゾーンのケア方法をレクチャー2の画像
セミナーでは、人形を使ってデリケートゾーンのケア方法をレクチャー。

親子いっしょにはじめてほしいデリケートゾーンケア

―デリケートゾーンのケアにはどんなアイテムを選べばいいのでしょう?

岡本:とてもデリケートな部分になりますので、刺激の少ないデリケートゾーン用のケアアイテムをおすすめします。10年くらい前までは輸入ものがほとんどでしたが、最近は国内メーカーからもいろいろなアイテムが出てきて、選択肢が増えましたね。われわれが2013年にスタートした<アンティーム オーガニック バイ ルボア>では、無香料のシリーズのほかに、エッセンシャルオイル入りで香りを楽しむことができるシリーズもご用意しています。まずは無香料のタイプをお子さまといっしょに使って、香りを楽しみたいお母さまは香りありのタイプを選んでみてはいかがでしょう。

無香料の“FFシリーズ”のウォッシュ(左)とクリーム(右)の画像
無香料の“FFシリーズ”のウォッシュ(左)とクリーム(右)
  • <アンティーム オーガニック バイ ルボア>アンティーム フェミニン ウォッシュ FF 30mLの画像

    <アンティーム オーガニック バイ ルボア>
    アンティーム フェミニン ウォッシュ FF 30mL
    2,200円
  • <アンティーム オーガニック バイ ルボア>アンティーム ホワイト クリーム FF 120mLの画像

    <アンティーム オーガニック バイ ルボア>
    アンティーム ホワイト クリーム FF 100g
    2,860円

岡本:お子さまについては保湿まで神経質にならなくても大丈夫ですが、大人の方は保湿ケアも。下着のこすれやトイレットペーパーの摩擦による乾燥から守ってくれますし、お母さま世代からケアをはじめる方には、オイルを取り入れていただくのもおすすめです。年齢とともに膣まわりの乾燥も進んでいきますので、お顔に化粧水・クリーム・美容液をつける感覚で、クリームやジェルのあとにオイルをつけていただきたいですね。

生活のなかで伝えられることから、少しずつ

―最後に、ご家庭での性教育を考えている方へメッセージをお願いします。

岡本:はじめは夫婦で性教育について話すのもためらわれるかもしれませんが、いまは親向けの性教育HOW TO本も出ていますし、そういったものを参考にしながら気軽にはじめてみるのがいいと思います。大それたことでなくても、プライベートゾーンについて話したり、お風呂に入りながら教えてみたり。いつも裸で過ごしたがる男の子に「そこは大切なところだから、ちゃんとパンツをはかなきゃだめだよ!」と声がけすることだって立派な第一歩。性教育は学校でやること、と切り分けるのではなくて、生活のなかで教えられることを一つひとつやってみていただけたらと思います。

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※絵本は私物です。

伊勢丹新宿店のベビー子供フロアでは、今後も性教育についての情報を発信予定。子育てのお悩みに寄り添うイベントを開催してまいります。