田原可南子と伏貫諒が〈フルラ〉の新作バッグで銀座を歩く

1927年、イタリア・ボローニャに誕生した〈FURLA/フルラ〉は、レディスのバッグブランドとしての認知度が高いが、じつはメンズラインにも定評がある。革製品の聖地ともいえるボローニャにあって素材の選びはもちろん、作りの技術面に加えてデザインと機能を両立する点でも評価が高く、多くのファンがリピートすることでも知られている。

そんな〈フルラ〉が今年2020年秋冬のプレコレクションでは、ジェンダーレスなバッグをリリースしたという。そこで実際に、男性、女性、双方の目線からデザインや使い勝手をチェックしていただこう。

モダンに進化したアイコンバッグ「フルラ メトロポリス」

昨年秋、ロゴをサンセリフ体にリニューアルして、コレクションにもモダンな新風を吹き込んだ〈フルラ〉。これまでのクラシックなラインに加えて、2020年秋冬のプレコレクションで登場するのは、「フルラ メトロポリス」「フルラ デュアルジェンダー メトロポリス」「フルラ ジョーヴェ」の新生<フルラ>を象徴する3つのモデルだ。どれもユニセックスに加えてドレス&カジュアルに持てるフリーウェイなバッグとして話題となっている。

コンパクトなサイズのショルダーバッグ「フルラ メトロポリス」は、アクセサリー感覚で持ち歩くことができる定番人気モデル。オンラインショップでは継続展開されているが、今回2シーズンぶりにニューコレクションが加わった。発色の美しいレザーボディはライトゴールドのチェーンがアクセント。ロゴのリニューアルに加えボディと同色の留め具を採用することで、ドレスにもカジュアルにも持つことができ、かつ年齢も問わないデザインが魅力だ。

今回は、タレント・女優として活動する田原可南子さんに「フルラ メトロポリス」をインプレッションしていただいた。普段、あまり大荷物を持つことはないという田原さんにとって、大きなバッグは無用。そんな田原さんに新作の「フルラ メトロポリス」を紹介すると、意外な言葉が飛び出した。

田原可南子
たはらかなこ●タレント・女優。1994年2月14日生まれ、 東京都出身。大手芸能事務所を経て、現在はフリーとして、バラエティ番組への出演やワイン専門誌『WINEWHAT』(INSTYLE PUBLISHING)での連載など、その活動は多岐にわたる。自身のインスタグラム(@kanakotahara)では、日々の更新の加え、ライブ配信も不定期で行っている。

「じつは私、フルラ メトロポリスを3つ持っているんです。黒とゴールドとピンク。私がというより、母・妹とも兼用しているのですが、なんとなく持ち歩く色が決まっていて、私はゴールド。私物のバッグは黒が多いんですけど、フルラ メトロポリスだけはゴールドを持ち歩いちゃうんです。黒はもともと妹の誕生日プレゼントで、ピンクは母が持ち歩いていることが多いですね」。

〈フルラ〉「フルラ メトロポリス」50,600円
 

「フルラ メトロポリス」は、とっくに田原さんのワードローブの一員だった。普段の手回り品であるスマホ、財布、リップクリーム、イヤホンなど、小物だけをまとめられる手頃なサイズで使い勝手がいいのだそうだ。ビビッドなカラーを着こなしに取り入れるのもアクセサリー感覚で、このサイズなら気軽に持ち歩けるところも気に入っているという。

多機能&ユニセックスで使える日本限定モデルをチェック

2020年3⽉25⽇(⽔)伊勢丹新宿店本館2階に誕生した『ISETAN THE SPACE(イセタン ザ・スペース)』を担当するアシスタントバイヤーの伏貫 諒は、Instagramフォロワー数4000人以上という三越伊勢丹きってのインフルエンサー。普段、手ぶら出勤することも多い彼は、自転車で都内を周ることもあるアクティブなスタイルが信条ゆえ、普段はリュックやサコッシュを愛用している。

伏貫 諒
ふしぬきりょう●2015年、三越伊勢丹入社。本館3階=リ・スタイルに配属され、販売・アシスタントバイヤーを経験。2019年4月より、伊勢丹新宿店の新規プロジェクトに参画し、現在は2020年3⽉に誕生した本館2階=ISETAN THE SPACE(イセタン ザ・スペース)の企画を担当する。(Instagram:@ryo_fushinuki

「機能的な多ポケットなウェアもありますが、あまりあれもこれもとモノを持ち歩くのが好きじゃないんです。財布もキャッシュレスで済むので、究極、スマホと家のカギだけでいい。それに僕の場合、バッグはコーディネートの一部として考えるので、荷物があって大容量のバッグを持つ場合でも、服とのマッチングは重要です。そういう意味でもバッグ選びは慎重になりがちなんです」。

伏貫にとって〈フルラ〉はウィメンズのバッグブランドというイメージが強く、メンズのモデルがあることは知っていても、実際に自分のワードローブとして検討したことはなかったという。そこで今回新作となる「フルラ デュアル ジェンダー メトロポリス」を見てもらったところ、ちょっと驚いた表情で目を丸くしていた。


〈フルラ〉「フルラ デュアル ジェンダー メトロポリス」49,500円

「最初に気付くのは作りのレベルがとても高いということです。コバの磨きとかステッチを部分的に使い分けているところなど、本格的なレザーブランドならでは。それに使われているレザーの質がめちゃくちゃいいですね。手にしっとり馴染んで、しかも使い込むほどに味が出そうなところは、革好きの男性にもウケるのではないでしょうか」。

白の「フルラ デュアル ジェンダー メトロポリス」はストラップを短めに設定することでボディにフィットして、サコッシュ風の持ち方もサマになる。薄マチながらフロントにはフラップポケットが付いているので、小物類を整理して持ち歩けるところも使いやすい。スタッフから「まるで今日、家から持ってきたみたい」と言われるほど、今日のスタイルに違和感なくハマっていた。

男女兼用で持てるから、パートナーでも家族でも共用できるのが「フルラ ジョーヴェ」の魅力

ナイロントート「フルラ ジョーヴェ」は田原さんと伏貫、2人同時にインプレッション。マルチストライプと幾何学模様の2種類のほか、黒無地のラインナップされている。この「ジョーヴェ」、メンズで人気のオールレザー縦型トートのボディをナイロンに変更したもので軽量化が図られている。ハンドルの長さは変更可能で、持ち方に合わせて変えられるところも人気だ。

〈フルラ〉「フルラ ジョーヴェ」40,700円
 

伏貫:このぐらいのトートなら仕事の書類を入れたりするのによさそうかな。
田原:私も、これだったらお買い物用に使うかもしれない。
伏貫:ナイロンだから畳んで持ち歩けるし、旅行のときとかスーツケースに入れて行ってもいいかも。
田原:そういう持ち方は便利そうですね。色柄も可愛いので、アクセサリー感覚で持てますよね。私は普段シンプルな服が多いので。
伏貫:いつもは「フルラ メトロポリス」をアクセサリー代わりに使われているそうですね。
田原:以前のモデルなんですが、ゴールドのタイプを黒のワンピースに合わせたりしています。

伏貫:今日の「フルラ メトロポリス」もライトゴールドのチェーンが付いていますよね。これ上品なイエローゴールドだから派手すぎないし、ドレスアップにもカジュアルにも合わせやすそうです。今日みたいなデニムスタイルにも似合ってましたよ。
田原:ちゃんとしたパーティにも持って行けるし、近所に食事に行く時にもカジュアルに持てるので、すごく便利です。新作は留め具が同色になったことで、とても可愛らしいデザインになりましたよね。
伏貫:留め具のロゴも書体が以前のものから変わってますね。
田原:ホントだ。私の「フルラ メトロポリス」は、以前のロゴなので、もうちょっとクラシックな印象かもしれません。
伏貫:ロゴのデザインとともにモダンでユーティリティなデザインは、いかにも今の時代を象徴していると思います。作りがよくて、デザインが良いのはイタリア製のバッグの特徴なのですが機能性まで備えたバッグって、探してみると意外と少ないんです。

田原:女性はバッグをアクセサリーとして持つので、大きさぐらいは気にするけど、機能まではあまり考えたことがなかったです。でもさっき「フルラ メトロポリス」は、バッグ・イン・バッグにも持てるって教えてもらいました。
伏貫:「フルラ デュアル ジェンダー メトロポリス」もショルダーストラップを外して、クラッチバッグとしても持てます。
田原:クラッチバッグなら、女性でも持てそうです。パーティのときに良さそうですよね。それに2個持ちするっていうのもアリじゃないですか?
伏貫:たしかに、ボストンバッグと「フルラ メトロポリス」とか、トートバッグと「フルラ デュアル ジェンダー メトロポリス」とか組み合わせたら似合うかも。
田原:デザインがシンプルだから、どんなバッグにも似合いそう。私の手持ちのバッグなら、どれでも合わせられそうです。

伏貫:iPadミニぐらいなら余裕で入りそうなので、ビジネスにも使えそうなところもいいですね。
田原:持つシーンも、あわせるスタイルも幅広いっていうのは、男女を問わず嬉しいポイントですね。
伏貫:男女兼用できるので田原さんのように家族で持つとか、パートナーと使うとか、いろんな使い方ができるバッグだなって改めて思いました。
田原:本当そう。なんだか4つ目が欲しくなっちゃいそうです(笑)。

Photo:Natsuko Okada
Text:Yasuyuki Ikeda

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