伊勢丹新宿店のバイヤーおすすめ。国産クラフトビール9選＆人気売上ランキング【日本のいいもの1】

もくじ

・クラフトビールとは？ そして、そのスタイルとは

・バイヤーおすすめ9選

・伊勢丹新宿店売上人気ランキングベスト３

・週替わりで国産クラフトビールが飲める。ビールを通じて繋がる「イセタンクラフトビアバー」

クラフトビールとは、一般的に小規模なブルワリー（醸造所）が造る個性的なビールのこと。なかでも地域に根差したものは「地ビール」とも呼ばれます。いま日本は空前のクラフトビールブームで、900以上ものブルワリーがあると言われています（＊）。

ビールは大きく、モルト（麦芽）をラガー酵母で下面発酵させる「ラガー」と、エール酵母で上面発酵させる「エール」の2種類に分類されます。

日本の大手ビールメーカーを含め、世界で生産されるビールのほとんどはラガービールですが、クラフトビールには、小規模でも造りやすいエールビールが多く見られます。

「クラフトビールは味と香りのバリエーションが豊富で、自分の好みや気分で選ぶ楽しさがあります。パッケージも個性的なものが多く、手土産にされる方も増えています。クラフトビール初心者の方へも選び方をお伝えしたり、手土産の相手方の好みをお伺いして商品のご提案もできますので、ぜひお気軽にご相談ください」と和酒バイヤー・長谷川豊康。

伊勢丹新宿店では、コロナウイルスに見舞われた2020年以降、家飲み需要の高まりを受けてクラフトビールの品揃えを強化してきました。 2022年2月には、ブルワリーが週ごとに切り替わり、クラフトビールを気軽に飲める「イセタンクラフトビアバー」をオープン。バーでのブルワリー出店期間中は缶・瓶ビールも購入でき、常に新しい発見があります。

ビールのスタイルは原料や醸造法により細かく分類されており、その数は100種類以上にものぼります。スタイルを知ることは、自分の好みのビールを見つける手がかりにもなります。ここでは、伊勢丹和酒バイヤーチームがおすすめの国産クラフトビールとともに、そのスタイルを紹介します。

※IBU＝ビールの苦味を数値化した「国際苦味単位（International Bitterness Units）」。日本のラガービールは20前後。

※IBUを設定していないブルワリーもございます。

1. 千葉県＜ハーヴェスト・ムーン＞ピルスナー（330ml）547円　アルコール5.5％　IBU28       

スタイル【ピルスナー】

チェコ発祥の淡色ラガービールで、ホップの苦みと爽快感が特徴。「世界で最も飲まれているビアスタイル」とも言われるクラシックビールの王道で、アサヒスーパードライ、キリン一番搾り、サッポロ黒ラベルなど、「すっきりしてのど越しがいい」と言えばピルスナー。

個性の強さではなく、ビール本来の味わいにこだわる舞浜地ビール工房＜ハーヴェスト・ムーン＞。「ザ・ビール」を堅実に目指した「ピルスナー」は、ビール界のオリンピックの異名を持つ大会「ワールドビアカップ® 2022」のジャーマンスタイルオクトーバーフェスト部門で金賞を受賞した。フローラルでややスパイシーなホップフレーバーが特徴。

スタイル【ペールエール】

文字通り、淡い色（ペール）のエール。モルトの甘み×ホップの苦み・香りがバランスよく調和したエールビールの代表格。苦すぎず甘すぎず、クセが少ないのに味わい豊かで、クラフトビール入門者にもおすすめ。

通年で国産ホップを100％使用する定番銘柄を揃えるブルワリー、忽布古丹（ホップコタン）醸造。ホップコタンは造語でホップの村の意。「ノンノ」は定番3種のうちの1つで、アイヌ語で「花」を意味する。北海道上富良野町産のカスケードホップの柑橘類を思わせるフレーバーと、上面発酵らしい芳醇な香りが魅力。

スタイル【IPA】

大量のホップを投入することにより苦みを高める、伝統的なスタイルがIPA（インディアペールエール）。強い苦みが好きな方におすすめ。

1805年創業の老舗酒蔵・玉村本店が、ホップなどの原料作りから関わり、「自分たちが飲みたいビール」を追求するブランド＜志賀高原ビール＞の看板商品。強烈なホップの苦みと香りと、抜群の爽快感が特徴。

スタイル【インペリアルIPA】

ホップのアロマ、苦味、モルトの風味、すべてがリッチなストロングエール 。

ふんだんに使用したアメリカンホップのアロマ、爽やかなホップの苦味、濃厚なモルトのフレーバー。ビール通やウィスキーなどハードリカーがお好きな方には特に人気があり、食後や〆のビールとして、ゆっくり味わうのにおすすめの贅沢な1本。高めの温度でゆっくりと味わって。

スタイル【ヘイジーIPA】

IPAよりも苦さ控えめで、クラフトビール初心者にも飲みやすいとされる。不純物が除去されていないなど、かつてはネガティブなイメージだったヘイジー（濁った）ビールだが、フルーティで飲みやすいと近年人気に。

2011年の東日本大震災後、「クラフトビールを震災復興の一助に」と、気仙沼に誕生したブルワリーと気仙沼市観光キャラクター「海の子ホヤぼーや」のコラボビール。ホップには、フルーティな香りが特徴のMosaic Cryo（モザイククライオ）を使用。苦味を抑えたトロピカルなフレーバーでビールが苦手な人にもおすすめ。

スタイル【ブラウンエール】

クラフトビールの中でも、モルトの香ばしさとまろやかさを楽しむスタイル。ローストしたカラメルモルト由来の濃い琥珀色に、かすかにナッツの風味がある。ホップの香りや苦みが少ないため飲みやすく、食事に合わせやすい。香りを楽しむなら、7〜13℃のややぬるめがおすすめ。

舞浜地ビール工房＜ハーヴェスト・ムーン＞で醸造される「ブラウンエール」はホップの香りと苦みも強調されたアメリカンスタイル。ほのかに甘みのあるカラメル風味で、アメリカ産ホップの華やかな香り、締まりのある苦みが特徴。

スタイル【ヴァイツェン】

ドイツ語で「小麦」を意味し、大麦麦芽の他に小麦麦芽を50％以上使うドイツの伝統的な白ビール。苦みはほぼなく、ヴァイツェン用の酵母が生み出すバナナとクローヴのエステル香が特徴的。

富士山の北麓、標高1000mに位置する＜富士桜高原麦酒＞。キレとのど越しという一般的なビールのイメージをくつがえすブルワリーの集大成である「ヴァイツェン」は、無濾過のため、白く濁ったヘーフェ・ヴァイツェンというスタイル。バナナとクローヴのエステル香で、酵母が自ら造り出す極小の泡が滑らか。飲む前にびんを優しく転がすか2〜3回逆さにすると、びんの底に溜まった酵母が混ざる。

スタイル【セゾン】

1840年頃にベルギーの農家で誕生した個性派スタイル。もともとは夏に飲むために、冬の間に仕込んだビール。ホップやスパイスを利かせることで保存性を高め、ドライで爽快な飲み心地が特徴。ハーブやスパイスの香りが好きな人におすすめ。

＜京都醸造＞のフラッグシップセゾン「一期一会」は、ニュージーランドホップの鮮やかなフルーツ香と、酵母由来のスパイシーさが光る自信作。穏やかな苦みとすっきり柔らかな口当たりで、飲みごたえと飲みやすさを兼ね備える。

スタイル【セゾン】

「つないでいくビール」をコンセプトに、＜京都醸造＞が伊勢丹のために企画し、共同開発したオリジナルビール。幅広い種類の食事に合い、ドライな飲み口に爽やかでほんのりフルーティな味わいが特徴。

1位　長野県＜軽井沢ブルワリー＞イセタン タータン マクミラン ゴールデンエール（350ml）330円　アルコール5.5％【MI限定】

スタイル【ゴールデンエール】

名前の通り黄金色をしたゴールデンエールは、モルトの甘みとホップの苦みが控えめで、バランスのよい味わいが魅力。すっきりとしたさわやかな飲み口で、ラガービール好きにもおすすめ。

白ぶどうを思わせるマイルドな香りと、グレープフルーツのような締まりのある苦みが特徴。きめの細かいクリーミーな白い泡もマッチ。特別感のある伊勢丹タータンチェック柄のパッケージで、手土産や贈りものにも人気が高い。

2位　山梨県＜UCHU BREWING＞宇宙IPA（350ml）869円　アルコール7.0％     

スタイル【IPA】

＜UCHU BREWING＞のフラッグシップビール。銀河系に実る五次元フルーツ「うちゅ」の香りと深遠な苦味が特徴。

3位　京都府＜京都醸造＞週休６日（350ml）589円　アルコール4.5％ IBU 20

スタイル【ベルジャンセッションIPA】

ホップのトロピカルな柑橘香と松脂のようなクセになるフレーバーが、ベルギー酵母由来のエステル香と絶妙に調和し、ソフトで飲みやすいながらも香り豊かなセッションIPA。

低アルコールながら、豊かなフレーバーが詰まったビールを目指した＜京都醸造＞の看板商品のひとつ。ドライでインパクトのある軽めの1本で、「週休6日」のコンセプト通り、毎日飲んでも飲み飽きない。

【酒類の販売について】

20歳未満の飲酒の禁止は法律により定められております。

20歳以上であることが確認できない場合、酒類は販売しておりません。

酒類販売業免許通知書に基づき販売しております。

数量に限りあり商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。

価格はすべて税込です。

価格は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

2023年2月22日に伊勢丹新宿店 本館地下1階にオープンした「イセタンクラフトビアバー」。樽生ビールと百貨店最大となる約220種類の国内外のビールが楽しめます。最大の特徴は、毎週水曜にブルワリーが変わるスタンディングバーカウンター。国内外のクラフトビールを気軽に味わえるとあって、毎週ご来店される方もいるとか。「お客さま、ブルワリー、伊勢丹チームの三者がつながる場所を目指しています。期間限定で伊勢丹新宿店食品フロアの商品とのペアリング企画や、ブルワリー見学ツアー、ビール醸造体験など、交流できる特別なイベントも実施しています」（バイヤー長谷川）。

【店舗データ】

場所：伊勢丹新宿店 本館地下1階 和酒（粋の座（和特選）＜京都和久傳＞の奥にあります）

営業時間：午後3時～午後8時（ラストオーダー午後7時30分）

※ご利用当日にご来店のお客さまのみ、店頭でのご予約が可能です。セミナーやイベントなどの開催時はクローズの場合もございますので、予めご了承ください。 お電話などでのご予約は承っておりません。

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