料理人・野村友里さんの伊勢丹新宿店 地下1階でお買物。【イセチカわたしのお気に入り|第1回】 

2025.2.26 UP

「次は何を買おうかな?」。世界各国、日本全国のおいしいものが揃う伊勢丹新宿店の食料品フロア、略してイセチカにはそんなワクワクがいっぱいです。原宿でグローサリーショップも営む料理人・野村友里さんのお気に入りは? お買物の参考にしてください。

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疲れて遅く帰った夜は<点天>の「ひとくち餃子」。野菜と水餃子を小鍋仕立てに 

<点天>の「ひとくち餃子」といえば、パリパリ、カリカリの焼き餃子のイメージがありますが、野村友里さんは水餃子としていただくそうです。

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「親戚が大ファンで、よく伊勢丹に買いに行っていた記憶があります」と野村さん。

「餃子に関しては、焼き餃子より圧倒的に水餃子派。焼き餃子も好きですが、どうしてももう一品、野菜料理を添えたくなってしまうので、一度に野菜もとれる水餃子にすることのほうが多いです。なぜなら水餃子は、わが家の非常食ですから」

疲れて遅く帰ってきた夜などは、納豆ご飯のような簡単なものをさっと流し込んで済ませてしまいがち。でも、そんなときこそ「顎をちゃんと動かして、噛んで野菜を食べたい」という野村さん。それには水餃子がうってつけなのだといいます。

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アトリエのキッチンの壁は、「TAJIMI CUSTOM TILES 」にオリジナルで作ってもらったリサイクルタイルが印象的。

「スープの中にいろいろな食材も一緒に入れれば、バランスがとれた一食になりますし、汁物なので体も温まってホッと落ち着きます。野菜はもちろん、お豆腐やきのこ、春雨を入れたり、溶き卵を入れてかきたま汁のようにするのも好きですね」

聞いているだけで体によさそうですが、この日は、農家さんから届いたかぶと白菜を入れた小鍋仕立てに。

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二階堂明弘さん作の土鍋で小鍋仕立てにし、大矢拓郎さん作の我谷盆(わがたぼん)にのせて。半調理品でも、一人のときでも、器を吟味し、お盆にのせるだけで豊かな食卓になる。

「この餃子は、小さくて皮が薄いので、ワンタンのようにつるりといただけます。餃子自体の味がしっかりしているので、スープは水とザーサイの塩気だけで十分」

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「夜はなるべく塩分をとらないようにしています」とスープの味つけはザーサイの塩気だけ。足りなければ塩をあとから加え、途中でおいしいごま油や自家製山椒オイルで味変を楽しむのが野村さん流。

ちなみに、焼き餃子にするときは、お酢だけつけていただくのが好きだという野村さん。

「焼くとパリパリの羽餃子になり、スナックみたいでおいしい。小さくても旨みがしっかりあるので、お酒のおつまみにちょうどいいですね」

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両親が住んでいた3階建ての家を引き継ぎ、1階をアトリエに、2階と3階を住居としてリノベーションした野村さん。物語のある素材を使い、空間的に見せ場や遊び心があることにこだわったそう。アトリエの一角にある食器棚には、祖父母から受け継いだ古いものと、現代の作家ものがぎっしり。

焼いても、茹でても揚げてもおいしい大阪名物

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<点天>ひとくち餃子1箱(30個入)1,491円 

本館地下1階 旨の膳

ひと口サイズの小さな餃子は、焼けばカリッと香ばしく、茹でればつるんとのど越しがよく、揚げるとサクサク。いくらでも食べられる。高知県の契約農家から仕入れたニラを使用し、香りが強すぎないのが特徴。

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野村友里(のむら・ゆり)〇料理人。「eatrip」主宰。東京・原宿でグローサリーショップ「eatripsoil」、祐天寺で花店「The Little Shopof Flowers」とともに「babajijihouse」を営む。著書に『とびきりおいしい おうちごはん』(小学館クリエイティブ)などがある。

撮影/木寺紀雄 

取材・文/和田紀子

制作/ハースト婦人画報社 HEARSTmade

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