【連載】全力で応援する「推し活」マインドこそ私の接客スタイル。メンズアテンダント 渋谷早甫子 |イセタンメンズ スタッフプロフ
伊勢丹新宿店メンズ館に所属する、個性豊かなスタイリストにクローズアップしてご紹介する連載企画「イセタンメンズ スタッフプロフ」。今回はメンズアテンダントの一期生であり、スマートカジュアルを得意とする渋谷早甫子をご紹介します。
「人を応援することが大好き!」という彼女はお客さまを接客する際、「同じ接客はふたつとない」というのが信条。日々接客スキルのブラッシュアップを続けています。そんな彼女を支えているのが日々の“推し活”。毎日の通勤時は、SPEED(スピード)(*1)を聴きながら。休日は横浜DeNAベイスターズ(*2)を応援するという彼女にとって、仕事もまた“推し活”のひとつなのでした。
*1:日本、沖縄県出身の女性4人組ダンス&ボーカルグループ
*2:日本のプロ野球球団。セントラル・リーグ所属。
伊勢丹新宿店メンズ館 メンズアテンダント
出会いの場に心をこめて
伊勢丹に新社会人として入社し、メンズ館に配属され最初の売場が<ジョルジオ アルマーニ>。右も左ももわからないまま店頭に立った初日、ネクタイを2本お買い上げいただいたお客さまがいらっしゃいました。そのとき上司から「今日は、よく頑張ったね」と声をかけていただいたことが、ものすごく嬉しかったことをいまでも覚えています。「あ、私、接客が好きなんだ」と実感できた瞬間でした。
あれから20年が経ちましたが、接客って、ふたつと同じ日はないんですよね。まさに、「接客は奇跡」お客さまが違えば、好みも気分も違うし、同じ商品でもご提案の仕方を変える必要がある。正解がないからこそ終わりもない。だからこそ自分のレベルアップにも終わりがない。そこが楽しいところだと思っています。
アテンドに際して、私は必ず「出会い」を大事にしています。私にとってもお客さまにとっても、その日は大切な出会いになる日。一緒に過ごした時間が、楽しい記憶になって、「またあの人と買い物がしたい」と思っていただけたら本当に嬉しいです。私がお客さまを推させていただき、ゆくゆくはお客さまに私を推していただけるように心をこめて向き合うように努めています。
「推し活」は私の元気の源です
SPEED世代の私は、毎日の出勤、退勤の時間も、常にSPEEDを聴いています。日々のルーティンになっていて、聴かないと1日中落ち着かないぐらい(笑)。曲によって、当時の気持ちとか出来事とか、いろんなことが蘇ってくるんですよね。初心に帰るというか、童心に戻るというか、なんだかピュアな自分になれる。SPEEDの歌声には、そんな不思議な力があるんです。
デビュー前、「THE夜もヒッパレ」(*3)っていう番組に出演していた頃からのファンです。当時、番組でグループ名を公募して、SPEEDとしてデビューしたんです。販売されたCDはほとんど持ってるし、ソロ活動の曲も聴き込んでるし、ライブにも何度も行っています。2015年、メンバーが所属していたERIHIROというユニットのリリースパーティーが舞浜 イクスピアリで開催されたときは、朝8時から並んで、夕方ライブが始まる寸前、やっとの思いで写真を撮ってもらいました。その写真、いまでも宝物です。
*3:1990年代に日本テレビ系列で放送されていたテレビ番組
もうひとつ、最近ハマっているのは野球観戦。横浜DeNAベイスターズのファンで、試合を観るためにDAZN(ダゾーン)(*4)にも入会しています。グッズも可愛くて、先代マスコットのスターマンも好きだったんですが、いまのDBスターマンやキララ、バート&チャピーのマスコットは12球団で一番可愛いんじゃないかな。女子にも人気があるの、すごくわかります。
*4:スポーツに関するあらゆるコンテンツを中心に提供しているインターネット経由で視聴者に直接配信するストリーミングサービス。
SPEEDと横浜DeNAベイスターズ、共通しているのは「人に惹かれる」というところかもしれません。どちらもグループ・球団として大好きだけれど、それぞれのメンバー、選手個人も好きなんです。一人ひとり、魅力に溢れているからこそ惹かれているんです。どうしてそこまで好きなのかってよく聞かれるんですけど……たぶん、私、一度好きになったら浮気できないタイプなんです。仕事もそうですし、人も、モノも、フィーリングが合う瞬間があって、それが「推す」ことにつながっているのだと思います。
成長できる場所がある幸せ
渋谷おすすめの<サンタ・マリア・ノヴェッラ>コスメアイテム
左から
アフターシェーブローション「ザクロ」100mL 9,900円
シェービングフォーム「トバッコ・トスカーノ」200mL 3,850円
プレ&シェービングクリーム 100mL 8,800円
アルメニアペーパー 18枚入り 4,400円
□伊勢丹新宿店 メンズ館8階 イセタンメンズ レジデンス
いま私がメンズ館内で推してるのはイタリア・フィレンツェの老舗薬局<Santa Maria Novella/サンタ・マリア・ノヴェッラ>。イセタン羽田ストア時代に出会った香りは、自己主張しすぎず、でも確かに記憶に残る優しさがあります。特にお気に入りは「ザクロ」。石鹸のようにパウダリーで、少しスモーキーなその香りは、身に纏うだけで背筋がすっと伸びる。母の日、父の日に親へそれぞれギフトを贈り、とても喜ばれました。香りは、言葉以上に心を届けるツール。推しアイテムを語るように、自分の好きな香りを誰かに届けるような“香りの推し活”も、私の毎日に寄り添っています。
幼少期、学生時代を経て、社会人となり初めて自分で選んだレールを歩んでいると実感します。自身で見つけた道だからこそ、本気で向き合っていたい。メンズアテンダントの一期生として、羽田ストアからメンズ館にもどったのは、私の仕事を認めてくれていたひとがいたから。当時ご指導いただいた上司が、その後もずっと気にかけてくださっていたことが後からわかることがあります。今の私がいるのは社内のどこかで私のことを応援してくれていた人がいたからなんだと思うのです。
接客って、日々改善の連続です。「今日はうまくアテンドできた」と思っても、ちょっと冷静になって、「あのとき別の商品を提案していたら、もっとスムーズだったかも」とか、「あの一言を変えていたら、お客さまの反応も違っていたかも」とか、そういう振り返りが次に活きる。その積み重ねが自分の力になっていくのを実感できる仕事です。毎日違うお客さまと出会い、自分を磨きながら、成長を続けられる場所があるのはとても幸せな毎日です。誰かの「また会いたい」と思ってもらえる存在でいられるように、これからもSPEEDを聴いて、接客と向き合っていきたいと思います。
趣味も仕事も一途に向き合う渋谷。是非メンズ館へご来店の際は渋谷にアテンドを依頼してみてはいかがでしょうか。
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伊勢丹新宿店 メンズ館ではコンサルティングサービス、アテンドサービスなど、ご要望に合わせてお客さまのお買物をお手伝いするサービスも充実しています。シーンに合わせたスマートカジュアル、大舞台でのドレスアップした装いなど、お気軽にご相談いただけます。
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Post by ISETAN MEN'S net
Photograph:Tatsuya Ozawa
Text:Yasuyuki Ikeda
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