
新年の金運上昇を願って新しい財布を購入する、いわゆる“福財布”。2021年のラッキーカラーの財布を持つなら、最大15色のカラーバリエーションを展開する〈大峽製鞄〉の革財布がおすすめです。
「三越ではまだまだ長財布の人気が高いですね」という日本橋三越本店 紳士雑貨バイヤーの髙塚 佳伸と、「最近ではニスの色まで調合を始めました」という〈大峽製鞄〉のブランドマネージャーの南谷 誠さんが、〈大峽製鞄〉の革財布の作りと素材の拘りを語り合います。
鞄作りの高度な技術を、財布作りにフィードバックできる強み
髙塚 日本橋三越本店では、ジップタイプの長財布がロングセラーになっていて、革財布は男女を問わずよく売れています。
南谷 どんどんキャッシュレスになってきて財布の中身も様変わりし、マチの薄い長財布のリクエストは多くいただいています。
髙塚 特に、お客さまからは「お札を折りたくない」という方が多いので長財布をおすすめしています。さらに、〈大峽製鞄〉は素材とカラーのバリエーションが圧倒的に多いので、「選ぶのが楽しい」という声がよく聞かれます。
南谷 実はこの小さな革財布には〈大峽製鞄〉がこれまで培ってきた技術が凝縮されています。例えばステッチ部分をわずかに折り曲げ縫う「へし返し」や、革の切り口部分を磨きやニス塗りで処理する「切り目」と呼ばれる技術を要所に駆使したり、革に跡をつける「ネン引き」など装飾性を極めた技術を織り交ぜながら、ひとつのモノを作り上げていきます。
また、革を何層にも重ねると厚みが出てしまいますので、強度を保ちつつ革を漉いていく作業を行うのですが、ここが多岐に渡る工程でも一番気を使います。職人が一点一点丁寧に手を加えることで完成します。その工程は革小物でも最大で約150工程ほどあります。
髙塚 私たちから見ても、〈大峽製鞄〉の革財布は、ファスナーの付け方一つを見てもとても高度な技術を駆使していると思います。
南谷 「鞄屋が作る財布」の最大の特徴は、革の特性を活かしながら、磨きの技術もあり、ファスナーを付けるのもお手のものなので、デザインと素材、カラーの組み合わせを何通りも作ることができます。
自分使いにはもちろん、ホリデーシーズンのギフトに好適な3つの革財布
(左):ポケットブック 47,300円(横20×縦10.5×マチ1.7cm/牛革 ジャーマン・シュリンク) 商品を見る
(中央):Lジップ ロングウォレット 37,400円(横20.5×縦9.5×マチ1.5cm/牛革 ジャーマン・シュリンク) 商品を見る
(右):マルチケース(大)19,800円(横11×縦9×厚み1.5cm/牛革 ジャーマン・シュリンク) 商品を見る
□取扱い:日本橋三越本店 2階 紳士鞄・革小物 / 三越伊勢丹オンラインストア
髙塚 〈大峽製鞄〉の財布といえば、まず「ポケットブック」ですね。
南谷 ウォレットといわずあえて「ポケットブック」と呼んでいるのは、財布、小銭、小物、名刺、カードなど手元に必要なものを多岐にわたって入れられる“バッグ”感覚からです。中に15cmのファスナーポケットと12段のカード入れが付いています。
髙塚 外装の色と内装の色のコンビネーションは、男女問わず人気ですね。
南谷 内装の革まで欧州からインポートしたカーフを贅沢に使うのも、こだわりの一つです。
髙塚 「Lジップ ロングウォレット」はどちらかというと女性のファンが多いデザインです。ラウンドジップ型で薄型というのが人気のポイントですね。
南谷 お客さまからの「いろいろ入るけど、薄く小さく」というリクエストに応えて開発した財布です。このデザインは、袋縫いの鞄のように内装革を表にして縫製し、最後にひっくり返して完成します。ひっくり返した際にもシワやキズに強いジャーマン・シュリンクを採用しています。
髙塚 そういう作り方もまさに「鞄屋が作る財布」ですね。
髙塚 さらに、二つ折りにした紙幣、小銭、クレジットカードや名刺まで収納可能なのがジッパー付きの「マルチケース」ですね。
南谷 旅行や出張のサブ財布として使ったり、休日のちょっとしたお出かけやワンマイルの買いものなどに重宝するサイズと機能を兼ね備えています。
〈大峽製鞄〉の革財布が仕様変更してよりアップグレード! 乞うご期待
髙塚 人気の高い〈大峽製鞄〉の財布ですが、まだまだ進化を続けるそうですね。具体的にはどんな仕上がりになりそうですか。
南谷 今、お話しできる範囲ですが、財布の内装素材を革の良さを活かした山羊(ゴート)革に替え、経年変化により耐えられる内装にしようと考えています。さらに、お客さまから好評をいただいている革のバリエーションも、今後は「経年変化を楽しむ革同士」、「鮮やかなカラーを永く楽しめる革同士」の組み合わせなども研究中です。
髙塚 そういう視点のコンビネーションはお客さまも喜ばれると思います。出来上がりが楽しみです!
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Makoto Kajii
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