花のある暮らしを描く。クローゼットを描き続けた佐藤翠の変化と進化

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華やかかつやわらかな色彩で、クローゼットや洋服をテーマに作品を描き続けてきた佐藤翠さん。現在、ポーラ美術館「部屋のみる夢 ― ボナールからティルマンス、現代の作家まで」にも出品中の注目作家の作品を、日本橋三越本店 本館6階 コンテンポラリーギャラリーでご紹介します。

色とりどりのクローゼットが描き出すもの

佐藤翠さんを代表するモチーフといえば、クローゼット。フランスに留学中、小さな部屋のクローゼットを描くことで自分自身と対峙することができた。それがクローゼットを描きはじめたきっかけだと言います。帰国後、自室のクローゼットを眺めた時、改めて「わたしだけの絵が描ける」と感じた佐藤さんは、等身大の大きなキャンバスに絵を描きはじめました。

掛ふとんカバー
作家が目にした光景をもとに、黄色い光のイメージを纏わせたクローゼット。等身大に近いサイズで描いてきたクローゼットシリーズですが、この作品はいつもより少し距離感を持たせ、小さく描かれています。
佐藤翠「Yellow closet Ⅰ」(130.3×194cm)
※価格はお問い合わせください。
※「Yellow closet Ⅰ」は4月12日(水)〜4月18日(火)の期間中、本館3階 ミグジュアリーに展示いたします。

クッションカバー他
佐藤翠「White Roses and Clouds Closet」(162×227.3cm)2022 アクリル、油彩、キャンバス
※価格はお問い合わせください。

ドレスやシューズ、バッグが並ぶ、色彩豊かなクローゼット。見ているだけでワクワクするような高揚感をもたらすだけでなく、プライベートな空間を描くことで、クローゼットの持ち主はどんな人なのか、イマジネーションが広がります。

花や自然。外の世界へ広がるインスピレーション

パーソナルなエリアとしてのクローゼットを描きながら、徐々にあらたなインスピレーションが加わり、最近では、空や雲、花々といった外の世界を重ねた表現へと変化を遂げる佐藤さん。自身でバラを育て、それを部屋に飾ることも多いと言います。

テーブルクロス他
Photo by Kenji Takahashi
©Midori Sato, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
佐藤翠「China Cabinet Rose Room」(130.3×97㎝)2022 アクリル、油彩、キャンバス
※価格はお問い合わせください。

テーブルクロス他
Photo by Kenji Takahashi
©Midori Sato, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
佐藤翠「Red Rose on the Table」(72.7×60.6cm)
※価格はお問い合わせください。

蕾から花開いていく様子、香りや色の変化、枯れていく姿まで観察し、植物とともに暮らす彼女のあたたかい眼差しが、作品から感じ取れるよう。 クローゼットから、さらに開かれた世界を描く佐藤さんの創作に、ますます目が離せません。
all images: ©︎Midori Sato, Courtesy of Tomio Koyama Gallery photo by Kenji Takahashi

佐藤翠 展「Rose Room」
□2023年4月5日(水)〜4月17日(月)
□日本橋三越本店 本館6階 コンテンポラリーギャラリー
【作品に関するお問合せ】 電話03-3274-8465 直通
【作家在廊】□2023年4月5日(水)


作家在廊
photo by Rieko Tamura

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佐藤翠 展「Rose Room」は
THE STORIESの「限られた場所でしか出逢えない企画品
~rarity~」です。

※価格はすべて税込です。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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