Re-Creation/リ･クリエイション｜デザイナーの原点×現在の視点＝新たなジュエリー作品

今をときめくデザイナーたちにも、いわゆる駆け出しの時代があります。ものづくりを生業にできるかどうかという頃に彼らを支えていたのは、やはり純粋な衝動や情熱なのではないでしょうか。

「Re-Creation/リ･クリエイション」は、そんな初期衝動とも言えるデザイナーの原点に着目したプロジェクトです。
キーワードは「原点×現在の視点」。単に昔の作品をリバイバルするのではなく今の視点を掛け合わせることで、これから永く愛され続ける作品になるのでは・・・この思いに賛同してくれた4名のデザイナーにより誕生した、新たな作品たちをお披露目いたします。

＜KAORU/カオル＞

京都を拠点に、古き良きものにインスパイアされながら独自の世界観でジュエリーを作り続ける＜カオル＞。「Re-Creation/リ･クリエイション」の企画に合わせて過去のクリエーションを改めて振り返ってみると、「花」「レース」「建築」「星」これら4つのキーワードが浮かび上がってきたのだとか。

本企画では、4つのキーワードを代表する作品にデザイナーの今の感性を反映させたスペシャルアイテムが登場します。たとえば「星」を代表する3連・5連のリングは、シルバーとゴールドの比率をオリジナルデザインから変更し、より身近に感じられる仕様になりました。

＜talkative/トーカティブ＞

＜トーカティブ＞のデザイナー、マロッタ 忍さんがジュエリー制作を学んでいた頃、ほぼオールAの優等生だったにも関わらず立体物の創作だけは苦手だったそう。

「JEWEL SLICE」は、そんなマロッタさんが学生時代に制作したもの。宝石の平面図を板状の地金から切り出して丸めたリングには、得意な平面をアレンジして立体物に仕上げるというマロッタさんのアイデアが光っています。

当初はイエローゴールドで展開されていたコレクションですが、今回の「Re-Creation/リ･クリエイション」では＜トーカティブ＞の成長と共に人気を博すようになったシャンパンカラーのゴールドにブラウンカラーのダイヤモンドの組み合わせで生まれ変わりました。

＜shinkai/シンカイ＞

＜シンカイ＞は、本来は製品化できない傷のあるパールにアレンジを施し価値に変換するというアプローチをブランド設立当初より続けています。デザイナーの眞貝さん曰く「ひねくれた」アプローチがブラッシュアップされ、「Re-Creation/リ･クリエイション」のための新作が生まれました。

パールに直接セッティングされたダイヤモンドが目を引きますが、ラウンドだけでなくファンシーシェイプにもチャレンジ。大きさや形状がまちまちなファンシーシェイプのダイヤモンドの石留めは、手巻きと呼ばれる手法で1点1点作るしかなく、時間と手間がかかります。

「実は、もっとこういう作品をやりたいと思っていたんです・・・。」眞貝さんはこう話してくださいました。

＜MARIHA/マリハ＞

日本古来の美意識「花鳥風月」をテーマにミニマルで繊細なジュエリーを提案する＜マリハ＞。「Re-Creation/リ・クリエイション」の企画に合わせて、デザイナーのMarieさんが肌身離さず着けているネックレスと同シリーズが発売となります。

Marieさんの愛用品は、夜空の星をダイヤに見立てた「星のかけら」シリーズのスペシャルエディション。選び抜かれたカットのダイヤモンドをさりげなく贅沢に使ったデザインは、限られた職人しか制作できず手間暇もかかることから新入荷が難しかったそうです。しかし、「同じものが欲しい」という要望を数多くいただくようになり、ブランド設立から長年お客さまとの関係性を築いてきた今だからこそ実現したいと、今回の発売に至りました。ラグジュアリーな雰囲気ながらも嫌みがなく、ファッションコーディネートとしてエレガントにもカジュアルにも着けられるデザイン。できるだけ軽やかに見せるためにパーツを省くなど工夫を凝らした、麗しいジュエリーをお楽しみください。

4名のデザイナーによって、Re-Creation/リ・クリエイションされた素晴らしい作品たち。

素敵！欲しい！と思わせてくれるのはもちろんですが、未来の生産と消費の在り方について考えるきっかけを与えてくれた気がします。 ぜひこの機会に、新たな作品たちをお手に取ってご覧ください。

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