ストーリーに共感しポップアップに多くのファンが集まる<ヨン>のサステナブルジュエリー

サステナブルな「ラボ・グロウンダイヤモンド(=合成ダイヤモンド)」を使用したジュエリーやクリエイティブディレクターの山城葉子さんとhideyaさんのモノ作りのストーリーが共感を呼び、デビューから半年で注目度が急増しているジュエリーブランド<YON/ヨン>。
3月に伊勢丹新宿店でポップアップイベントを開催するにあたり、山城さんとhideyaさんに「ふたりで楽しんでいる」という創作活動などについて聞いてみました。

<ヨン>pop up store ※終了いたしました。
□3月17日(水)〜3月23日(火)
□伊勢丹新宿店 本館2階 アーバンクローゼット/ザ・ステージ#2
 

<ヨン>のクリエイティブディレクターのhideyaさん(左)、山城葉子さん(右)

 

いつものライフスタイルのなかで意識している「サステナブル」なこと

hideya:僕は料理が好きなんですけど、基本的にフードロスはないですね。野菜の葉も皮も乾燥させてすべて料理に使います。誰かを見習ったとかではなくて、ニューヨークに住んでいたときによくホームパーティをしていて、その頃に始めた料理がここまでになったという感じです。

山城:料理研究家になれるよっていうぐらい本当に凝っていて、私もよくごちそうになっています。誰かをおもてなしする料理って、普通は前日から考えたり仕込んだりしませんか?でもhideyaさんはオリジナルレシピを2〜3時間で作っちゃうんです。フードロスがないのが見ればわかる完璧な料理なのに、バタバタ感がゼロなところがすごいなっていつも思っています。

hideya:食器もいいモノを選んでできるだけ永く使いたいって思っています。職人ってもともとがサステナブルな考えが根底にあってモノ作りをされている方が多いので、なるべく昔ながらの職人さんが手がけている食器を選ぶようにしています。

山城:私は最初に<NUMBER 5/ナンバーファイブ>というウエディングドレスのブランドを立ち上げたときから「サステナブルについて気にかけているブランドであり続けよう」という思いは持っていました。購入された方の 家に置いたままになっているドレスを次にバトンを渡すために委託販売をしたり、ブランドとしての発刊する印刷物をすべてやめました。子どもたちがインターナショナルスクールに通っていてSDGsについては知識も豊富で意識が高いので、子どもたちから学ぶことはすごく多いですね。<ヨン>の構想を立ち上げたのは3年前ですけど、そのときにジュエリーを作るだけでなくサステナブルも含めてメッセージを発信できるブランドにしたいねってhideyaさんと話しました。

上から:
Landscape Eternitity Bracelet   418,000円 ※オーダー品
Zero Station Bracelet   264,000円[伊勢丹新宿店先行販売] 

Essence Baguette Ring T   132,000円 
Essence Baguette Ring Y   121,000円 

hideya:<ヨン>のコレクションに使われているのはすべてラボ・グロウンダイヤモンドで、デビューしたのもコロナ禍で世の中の価値観が大きく変わっていくタイミングと重なった時期でした。ブランドとしてはまだ半年ですが、ポップアップなどでも多くのお客さまに選んでいただけて、この反響の大きさは時代が後押ししてくれたという感じはあります。

山城:ラボ・グロウンダイヤモンドは自分たちが素直にやりたいと選んだことですが、それが時代の価値観と一致したのは運が良かったのかなとも思いますね。

 

自分たちが目にしてきた自然や空気感が伝わるようなジュエリーを

hideya:ポップアップに来店されたお客さまと接すると、<ヨン>が大切にしているモノ作りのストーリーに共感いただいているというのはすごく感じます。<ヨン>のネイチャーコインシリーズはすべて絶滅危惧種をモチーフにしていて、数字の「0」がモチーフになったゼロシリーズには「今までに存在しなかったモノを発信したい」という思いが込められています。ひとつひとつにストーリーのあるジュエリーを作りたいというのは葉子さんと僕の共通の想いです。

Nature Coin Limited Edition   各60,500円
左:Fukuro
右:Kaba 

Zero Pierce   60,500円 
Zero Bracelet   71,500円 

山城:ゼロシリーズは本当に人気があって、ブランドのシグネチャーラインのようになりました。

hideya:「旅するときになにを持って、なにを身に着けるか」というのもブランドのコンセプトのひとつであって、コロナ前は一年の半分は海外で暮らしていた僕や葉子さんがこれまでに目にしていた自然や海などの空気感が少しでも伝わるようなジュエリーでありたいと思っています。

山城さんのお気に入りだというSparkle Tennis Necklace(上)。重ねづけしているのは人気のNature Coin(下)。

山城:私が旅に持っていくとしたら今日着けているテニスネックレスです。旅先でリラックスしているときにカジュアルなTシャツでもテニスネックレスを着けるだけで雰囲気がグッと変わるのでお気に入りです。これだけダイヤモンドを使っていると通常は高額になるんですけど、それが手に取れるぐらいになるのがラボ・グロウンダイヤモンドの魅力だと思います。

hideya:今回のポップアップをきっかけにラボ・グロウンダイヤモンドのことを知って、それを身に着ければ気持ちの在り方が自然と変わっていくと思うんです。ラボ・グロウンダイヤモンドが紹介されるときはどうしても「サステナブルなジュエリー」ってメッセージが先に立つんですけど、<ヨン>はそれありきだと思って選んだわけではないんです。先ほどもお話しした僕や葉子さんの旅先での体験が伝わるジュエリーを作りたくて、そこにくっついているのがラボ・グロウンダイヤモンドです。

山城:確かにラボグロウンダイヤモンドだから買ってくださいとは発信したことはないですね。

Symbol Feather charm
※参考商品

<ヨン>のジュエリーを生活のすべてのシーンに取り込んでもらいたい

hideya:ブランド名にもなっている<ヨン>というのは「ビヨンド」の原型になっている言葉で、「遙か彼方に」という意味があります。日本のこと、世界のこと、サステナブルなことまで、これまでになかった「遠い世界に触れたい」という思いが込められていて、自分たちの美学をブランド名にも潜ませたかったので選びました。

山城:<ヨン>というブランド名は私が提案したんですけど、hideyaさんから突然、「ヨンがいい、ヨンにしよう」って連絡が来ました。しかも早朝に(笑)。hideyaさんは一緒にデザインを考えるときも感性で決める感じです。私にとってはあまり好みではなかったジュエリーデザインをhideyaさんの意見を取り入れて作ってみたことがあって、完成したらそれを愛せたんです。自分の視野は狭かったんだなってすごく勉強になったので、いまはhideyaさんの「これを作りたい!」という感性は信じています。

hideya:モノを作ることはある程度は責任がともなうと思っています。なぜ作ったのか、なぜ作る必要があったのかって。僕からの提案は基本的に「葉子さんに身に着けて欲しいジュエリー」なんです。葉子さんにとっては好みのデザインじゃなくても、僕は葉子さんをイメージして作っている部分もあるので、そこが創作活動がうまくいっている理由かもしれないです。

山城:hideyaさんとのモノ作りは楽しくやっています(笑)。インスタライブとか、SNSへのジュエリー写真のアップも、自分たちが楽しんでやっていることですけど、そのおかげでこの半年で多くのひとに<ヨン>のことを知ってもらえるようになって不思議な感覚です。

hideya:自分たちが楽しいと思ってブランドをやっていて、可愛いと思ってデザインをしているので、選んでいただいた方の近くにいつも<ヨン>のジュエリーがあってくれたらそれがいちばんですね。生活に取り込んでもらって、それこそ寝るときでも外さないぐらいの感覚で身につけていただければと思います(笑)

 

山城葉子
ウェディングプランナーのみならず、世界中のメゾンのドレスをセレクトしたショップ展開や、デザイナーとしても活躍。プロダクトやアパレルウェアなどデザインの範囲は多岐にわたり、「心くすぐられる世界を創造する」をコンセプトに、さまざまな分野のクリエイションを幅広く手がけている。

hideya
1985年生まれ。10代をニューヨークで過ごし、エンターテイメントにおける活動後、音楽家としてのみならず、空間プロデュース、フラワーデザイン、フードクリエイション、映像クリエイションなどの分野で多岐にわたり活躍中。注目の新進気鋭若手アーティスト。

<ヨン>pop up store   ※終了いたしました。
□3月17日(水)〜3月23日(火)
□伊勢丹新宿店 本館2階 アーバンクローゼット/ザ・ステージ#2