THE ATELIER 06
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工房を訪ねて

田中松夫・孝弘 親子

長く使っていただきたいからお客さまとの対話が大事。

江戸組子 建松 東京都

集団就職で新潟から上京し、江戸川区の建具屋へ弟子入りして組子技術を学んだ父の松夫さん。経験を積み独立してからは、江戸組子の無形文化財保持者(江戸川区指定)として、また町の建具屋さんとして地域になくてはならない存在になりました。現在は長男の孝弘さんが工房を任され、障子や欄間を使う日本建築が少なくなるなか、組子の時計や壁飾りなど、現代のライフスタイルに合う作品も手掛けています。孝弘さんは、「海外の方やこだわりの強いお客さまのご要望は、コミュニケーションを重ね、時間がかかることもありますが、それだけ愛着を持って使っていただけると感じますし、作品というより自分を信頼して、買ってくださっていると思っています」と話します。そんな孝弘さんへの父の松夫さんの眼差しには厚い信頼と温かさが漂います。

組子にも機械化が進むなか、〈江戸組子 建松〉の手仕事の良さを感じてもらえたら、と孝弘さんは話し、「私たちは100年残る物を作っています。大切に使ってもらいたいからこそお客さまの声が重要です」と語ります。

手作りの削り台に沿わせて鉋をかけ、
組子のパーツを作る。

格子の線を確かめながら仕上げていく。

格子内に部品同士の支え合う力学を
利用して組むため、丈夫なつくりに。

魔除けとしても伝わる麻の葉を表現した人気の模様。

二面採光の明るい工房の壁には、
さまざまな鉋が並ぶ。

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