左から、松本彬さん、愼二さん、由紀美さん、尚子さん
左から、松本彬さん、愼二さん、由紀美さん、尚子さん
真珠 松本真珠 愛媛県
美しい海に囲まれた宇和島で、真珠の養殖から加工販売まで一貫して行う〈松本真珠〉。父・愼二さんの強い信念とフロンティアスピリッツのもと、真珠そのものの自然な色にこだわった無調色真珠や、独自開発によりサンゴを核にしたサンゴパールなど、高品質でオリジナル性に優れた真珠作りにチャレンジし続けてきました。現在、母・由紀美さん、長女・尚子さん、次女・奈央子さん、長男・和郎さん、次男・彬さんの家族6人でその品質を守りつつ、若い世代へ向けたライトジュエリーなど、真珠の新たな可能性を探り続けています。
真珠業界では、養殖業か加工業のどちらか一方のみを行うことが一般的ですが、〈松本真珠〉では、長女・尚子さんと次女・奈央子さんが加工・販売業を、長男・和郎さんと次男・彬さんが養殖業を行っています。父・愼二さん曰く、「養殖業だけを行っていたら、無調色真珠やサンゴパールなどの発想は生まれなかったでしょう。その逆も然り」とのこと。養殖業と加工業の両方を行っているからこそ、常識に縛られない斬新なアイディアが湧き立ち、さまざまなチャレンジを可能にするようです。
今後の展望として、尚子さんは、「デイリーに楽しめるデザイン性に優れた使いやすいライトジュエリーをはじめ、コスメや食品などもトータルに提案していきたい」と意欲を燃やします。父・愼二さんのフロンティアスピリッツは、〈松本真珠〉の品質とともにしっかり次の世代へと受け継がれています。
栓挿し作業
核入れする貝に栓を挿して、
口を閉じないようにします。
アコヤ貝は意外と脆いので、
貝の口を割らないように
細心の注意を払います。
(写真は長男の和郎さん)
核入れ
アコヤ貝の外套膜の細胞と真珠のベースと
なる核(珠)を
母貝の卵巣に入れます。
貝柱などを傷つけないよう、
熟練の技と高い集中力が求められます。
養成
核入れを終えたアコヤ貝は、
養成のため、
養成かごと呼ば
れるネットに収容されます。
施術後の母貝を安静に保つため、
比較的浅場の真珠筏の下で休養
させます。
沖出し
澄んだ海水、穏やかな潮の流れ、適度な水温の
宇和海に沖出しした後、
貝の掃除や洗浄を行い
貝が死なないようにケアします。
1~2年の養殖期間を経て海から引き上げ、
珠を取り出します。
選別・ネックレス組み
色、輝き、形、色目、品質を整えます。ネックレスは一粒一粒の間に結び目を
作るオールナットタイプで製作します。
糸が切れても真珠がバラバラに
ならず、真珠同士が直接ぶつかることもありません。
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