家具インテリア
日々の暮らしがより快適に心地よくなるようなアイテムを取り入れたい、
職人の技を感じられるようなこだわりの物で住まいの雰囲気を変えてみたい、
そんな方に期間限定の<鍋島緞通吉島家>のPOP UPをご紹介いたします。
大正元年に佐賀市にて創業した<鍋島緞通吉島家>。
脈々と受け継いできた技術と伝統を守るだけでなく、更なる創意工夫を込めながら、日々の作業に向き合っています。
職人による様々な工程を経た製品は、一つ一つに縁起物の意味が込められております。
木綿ならではの手触りや踏み心地の良さを感じていただくことができ、日々の生活に新しさをもたらしてくれます。
今回は実演も交えながら様々な色柄をご紹介いたします。ぜひ御覧ください。
【制作実演のご案内】
会期中は、職人による織りの制作実演を開催いたします。
※各日午前10時~午後6時 随時
■7月24日(水)~8月6日(火)
■本館5階 ライフスタイル/イベントスペース
※トップ画像はイメージです。
出来上がりまでに様々な工程を要する鍋島緞通。
その一部を写真でご紹介いたします。
図案作成の次の工程が左の写真【合糸】の作業です。
経糸、緯糸、柄に合わせて染めた織込糸とともに、上質の木綿糸をそれぞれの規格の太さに撚っていきます。
右の写真は【経糸かけ】。製品の横幅に見合った本数の経糸を織り付棒で機に張り、ぴんと引き締めます。
一畳物で経糸は通常205本にもなります。
左の写真は【あぜ拾い】。機一面に張った経糸をあぜ棒で1本置きに拾い、緯通しのとき棒を引いて、緯糸を交差できるようにします。
一畳物であぜ棒は4本使用します。
そしていよいよ右の写真【織り】。図案を見ながら経糸をつまみ上げ、織り糸を絡ませ片結びします。
一畳物の普通規格で315段、結びの数は約58,000にも。集中を保ちながら細やかな技術を繰り返します。
そして【緯通し】と呼ばれる最終工程に。織りの一段毎に緯糸を織り込み、締金で織込糸をたたき締め、織物の密度を均一にします。
そうして出来上がるのが鍋島緞通。
一工程ごとに込められた職人の思いを是非感じながら御覧ください。
蟹牡丹中心柄 黄支子地
サイズ:40×40 ㎝
35,200 円
グラウンドカラーを黄色であしらった、鍋島緞通のなかでは珍しい配色です。
明治~大正にかけてアールデコの影響を受けた作品で、新鮮な印象があります。
花牡丹唐草格子地 灰色地
サイズ:95×191㎝
1,320,000円
花牡丹はペルシアの影響を受けた比較的新しいデザインで、唐草模様など交えながら涼しげなカラーで構成されています。
牡丹をペルシアを代表するシャーアッバシー
(ダリア・ザクロ・バラのミックスした花を上から切り刻んだ柄)にアレンジし、美しさを最大限に表現しています。
蟹牡丹縁二重雷文 灰地
サイズ:95×191㎝
1,320,000円
蟹牡丹は鍋島緞通を代表するデザインです。
牡丹は王の花=権力の象徴とされ優雅に咲き誇ることを意味し、蟹は爪で敵を追い払う魔除けを意味します。
また卵をたくさん腹に貯めることから子孫繁栄も意味するといわれています。
花菱龍唐草縁まんじ文 玉子地 サイズ:70×120㎝
341,000円
鍋島の図案で特に人気のある龍唐草。
カラーの構成と中心を描く唐草が美しく表現されています。
縁のまんじ模様は刀の紗綾模様をアレンジした連続模様で、こちらも縁起の良いデザインです。
兜唐花縁雷門 中藍地灰地茶
サイズ:70×120㎝
660,000円
兜唐草はその名の通り武士の兜を、唐草を使い表現したデザインです。
江戸時代には献上柄として最も愛された図柄であ
り、縁の雷門は雷(龍)が天に昇る時に雨を降らし、田畑に水を与えながら城壁として守る意味があります。
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※価格はすべて、税込です。
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