2021.6.6 UP
「きれいな髪を保つためにいちばん大切なことって、何だと思いますか?答えは、質のいい食事を摂ることです。体の内側からバランスよく栄養を取り込めば、血液循環が良くなって頭皮の状態も整います。当たり前のようですが、すべての美の基本は“食べること”にあるんですよ」
東京・青山のキラー通りから少し奥に入った場所にある松浦さんのヘアサロン『TWIGGY.』。ビルの1階はギャラリースペース、3階にはカフェを併設している。1990年に三田のマンションの一室からスタートして、昨年、設立30周年を迎えたばかり。
そう話すのは人気ヘアサロン『TWIGGY.』の代表であり、ヘアスタイリストの松浦美穂さん。今回、紹介する〈龍神梅〉の梅干は、ヘルスコンシャスな松浦さんが「毎日欠かさず食べています」と太鼓判を押すソウルフード。農薬不使用で育てた梅を塩で仕上げた、シンプルな梅干。「口の中がキュッとなるような酸っぱさが特徴です。我が家では、黒酢をかけた納豆に卵黄をのせて、〈龍神梅〉と一緒に食べるのが朝食の定番なんです」
龍神梅 梅干し(しそ入り)(150g)810円
伊勢角新宿店本館地下1階 シェフズセレクション
和歌山県の豊かな自然の中で育った梅を、クエン酸が豊富な青梅の状態で収穫。昔ながらの製法で丁寧に仕上げられた梅干は、どこか懐かしい味わい。
そもそも松浦さんが〈龍神梅〉を知ったのは、なんとも意外な場所でのこと。「16年ほど前、インドのラダックという土地を旅した時に、現地のカフェでたまたま知り合ったフランス人に教えてもらったんです。漢方にとても詳しい方だったので、おそらく医者か研究者だったんだと思います。私は〈龍神梅〉という名前も聞いたことがなかったのですが、『リュウジンウメじゃないと僕は認めない!』と言っていて(笑)。『そこまで言うなら』と帰国後に自分で調べたら、伊勢丹新宿店で取り扱いがあるのを知りました。梅干って、日本人には昔から馴染みのある食品の一つですが、海外で改めてその魅力に気づけたのは幸運でしたね。旅をすると、毎回新しい発見があります」
「TWIGGY. cafe」にて〈龍神梅〉をパクリ。
ちなみに、自分が「これだ」と思ったお気に入りは、人にプレゼントするのも好きだという。「なるべく自分が普段から食べているものや、愛用しているものを贈りたいと思ってます。何故かというと、今はとにかくモノがあふれている時代なので“ただおいしいもの”や“見た目がいいもの”は、探せばいくらでもあると思うんです。だからこそ、モノというよりは、私のライフスタイルをプレゼントしたいなと。たとえば、お気に入りの黒酢に手書きのレシピを添えて贈ったり、ビハインドストーリーのある素材や製法のものを贈ったり。そういう意味では、伊勢丹新宿店には私が本当に『いいな』と思うアイテムがたくさん揃っているので、プレゼント選びには事欠かないですね。贈った相手にもきっと喜んでもらえると思います」
植物と光にあふれた心地いい空間。
カットやカラー、スパなど、各分野に特化したスペシャリストが集まる。
晴れた日には、屋上から富士山が望める。
晴れた日には、屋上から富士山が望める。
確かな技術と人柄を信頼して、名だたるモデルや女優も足しげく通う。
美しく並べられた仕事道具。
※〈ユメドリーミン〉は伊勢丹新宿店 本館地下2階ビューティアポセカリーでお取り扱いがございます。
(プロフィール)
松浦美穂
美容師
福岡県出身。美容師、ヘアメイクを経て1988年に渡英。帰国後にヘアサロン『TWIGGY .』をオープン。サロンワークを中心に、コレクションのバックステージでも活躍。環境を守るために、サロンの電力には自然エネルギーを使用し、屋上では家庭菜園を行うなどホリスティックな考えの下、多方面で活躍する。
写真:太田隆生
取材・文:瀬尾麻美