
純プラチナ彩・セラミックの宝石
山本 一洋 遺作展
若くして伊万里の地で独立し、純プラチナを世界で唯一陶磁器に用いる事に成功した陶芸家、山本 一洋氏。
精密な文様と色づかいから「セラミックの宝石」と称される作品は、国内外で大変高い評価を受けています。
山本 一洋氏は、春近し本年3月に逝去されました。
本展では山本 一洋氏への哀悼の意を表し、飾壷、陶筥、香合、香炉などの遺作を一堂にそろえて展観いたします。
「見る人に感動を与えたい」
その尊志と感動溢れる世界をご高覧賜りますようご案内申し上げます。
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山本 一洋
1944年 長崎県に生まれる
1974年 台湾・桃園市に技術指導のため1年間滞在
1985年 純プラチナ彩の研究を始める
1986年 「サロン・ド・パリ」(パリ開催)3年連続入賞
1991年 NHKにて「純プラチナ彩陶藝」が放映される
1997年 飛驒高山・茶の湯美術館所蔵作品を1年間制作
2006年 ニューヨーク・ニッポンクラブギャラリーにて個展開催
2007年 ロサンゼルスにて個展開催
2010年 スペイン・バレンシア国立陶器博物館にて「山本 一洋特別招待展」開催
2011年 ACC(スペイン・カタルニア陶芸協会)名誉会員に選任される
2013年 平凡社創業100周年記念出版「WAZAが創る」が出版される
著者 三田村 有純(東京藝術大学美術学部教授 学長特命 国際交流部長)
2015年 平凡社より「プラチナ彩 至高の輝き 山本 一洋の世界」が出版される
著者 井谷 善惠(東京藝術大学グローバルサポートセンター特任教授)
パナマ・カリフォルニア博覧会100周年・稲盛パビリオン落成記念「山本 一洋展」開催
2017年 独立行政法人 国際交流基金買上
2018年 独立行政法人 国際交流基金主催「超絶技巧の日本」 展に選定され出品、
約10年間にわたって世界巡回展となる
2025年3月 81歳で逝去
作品紹介
豊穣 飾壷
1,430,000円
(縦16.5×横21×高さ26cm)
たわわに実った麦の穂が五月のさわやかな風に吹かれてたなびいていました。光に照らされて輝く大海原のようなその光景は島育ちの私をいつの間にか童心にいざなってくれていました。
孔雀紋様 飾壷
2,860,000円
(径22×高さ20.5cm)
紋様に果てしない波の広がり、その果てまで続く永遠の平和と幸せを願う青海波。その波の中に幸せを呼び、瑞鳥とされる孔雀の羽を紋様化して入れ「孔雀紋様」と命名し、皿・壷・陶筥などの作品を制作しています。
幻夢彩翔 陶筥
4,950,000円
(径33×高さ11.5cm)
唐草の起源は古代エジプトまでさかのぼる。『ロータス(睡蓮)』紋様から出発し、ペルシアで繁栄や発展を表す植物である『パルメット(棕櫚)』紋様と融合しつつ形を変え、古代ギリシアで連続する繰り返し紋様に完成されたといいます。この作品の唐草はシダの葉を紋様化し、私が独自に生み出したものです。
星座 香炉
968,000円
(径12.5×高さ11.5cm)
空を見上げれば無数の星がきらめくこの宇宙の星空を見た人々が感動して涙を流すのは、生命の奥深くに秘められた宇宙創造の神秘を無意識に感じるからかもしれません。宇宙は最高の芸術作品だと思います。暗い夜空でも輝き続けるように、私自身も感動を与えられるように輝いていたいし、皆さんもいつまでも輝いてほしいとの願いからこの作品は生まれました。
旭日鳳凰 飾壷
6,490,000円
(径25.5×高さ32cm)
古来中国で麒麟、亀、龍とともに四瑞として尊ばれた空想上の鳥、鳳凰。聖徳の天子の兆しとして出現すると伝えられ、仏教と共に日本に伝来、瑞祥文様として用いられています。その鳳凰が旭日(=朝日)の天に昇る勢いと共に現れた姿を描き、作品にしました。
※裏面:孔雀
三多文 飾壷
6,820,000円
(径22×高さ36cm)
実を多くつける「柘榴(ざくろ)」、豊かな実りをイメージさせる「桃」、仏様が手を合わせたような果実「仏手柑(ぶしゅかん)」の三果実で、それぞれ「繁栄」、「豊穣」、「多福」を意味する吉祥紋を描いた作品です。
※裏面:葡萄
煌き 香合
418,000円
(径8.5×高さ4cm)
キラキラ光り輝く香合。しかし、この香合が本当に美しくなるのは数百年後。金がしっくりと落ち着く時が本当の意味での煌きとなると思い制作しました。
雲錦流水 茶盌
550,000円
(径13×高さ9cm)
仁阿弥道八考案の雲錦紋様。桜と紅葉の意匠は「吉野の桜、竜田の紅葉」に由来し、季節による寸法変化を防ぐ定規の逸話にも通じます。
「良い時も悪い時も淡々と」という禅の教えを込めた、マットプラチナと波紋、外側に茶黒を下地に雲錦紋様を描き、新しい雲錦紋様を完成させました。
宙界 飾壷
2,530,000円
(径15.5×高さ28.5cm)
天地人三才といって、世の中は【天】(宇宙)と【地】(地球)があり、この天地にはさまれた空間で、人間が存在しているという考え方があります。龍は神様がいる天の世界と人間が住む地の世界を行き来できる神獣です。その啼き声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り自在に飛翔します。皇帝と神との間を行き来したのが龍であり、そのため龍は皇帝の象徴として描かれてきました。
輝(かがやき)棗
550,000円
(径7.5×高さ7.5cm)
唐草の起源は古代エジプトまでさかのぼる。『ロータス(睡蓮)』紋様から出発し、ペルシアで繁栄や発展を表す植物である『パルメット(棕櫚)』紋様と融合しつつ形を変え、古代ギリシアで連続する繰り返し紋様に完成されたといいます。この作品はプラチナの幾何学紋様と唐草紋様を織り交ぜて輝と命名し制作しました。
近代巨匠陶芸展
賛歌・緑と水と太陽 櫻井孝美 展
2025年5月21日(水)~5月26日(月)[最終日午後6時終了]

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