プロが解説 シャインマスカット旬の時期、選び方、保存方法…岡山・山梨のおすすめはこれ!

シャインマスカットイメージ

この時期になると店頭に並ぶシャインマスカット。鮮やかな緑色と瑞々しく大きな実を見ると、思わず目を留めてしまいます。フレッシュな甘みが口いっぱいに広がるところを想像するだけで幸せな気分になりますよね!

食べやすさや爽やかな味わいから人気が集まるシャインマスカットですが、他のぶどうの種類とは何が違い、どんな種類があるのでしょうか? 今回はそんな基本情報から、日本橋三越本店のフルーツ専門店<サン・フルーツ>の阿部さんに教えてもらいました。

意外と知らない知識から、おいしい房の選び方、保存方法、そして2023年に日本橋三越本店の<サン・フルーツ>で買える注目の品種まで、情報盛りだくさんです。ぜひ最後までチェックしてみてください!

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シャインマスカットの基本のき。産地、旬の時期、特徴は?

シャインマスカットのイメージ

●シャインマスカットはどうやって生まれた?

近年はスイーツなどに使用されることも多く、目にすることが増えたシャインマスカット。ぶどうのなかでは新しいイメージもありますが、いつ頃生まれたのでしょうか。

「品種登録されたのは2006(平成18)年です。農研機構による長い研究の結果「安芸津21号」×「白南」を交配して誕生した品種で、誕生後、年を追うごとに人気を高めています」

そんな人気に応えるように、栽培面積も増えているといいます。

●シャインマスカットの産地は?

「気温差が大きい地域や日照時間の長い地域が産地に適していて、おいしいシャインマスカットが栽培できるといわれています。主な産地は山梨県や長野県、次いで山形県や岡山県が多いです。個人的には岡山県のシャインマスカットが、ハリが良く果汁も多いので好きですね」

●旬の時期はいつ?

毎年夏頃から店頭に並びはじめるシャインマスカット。その旬は産地、ハウス、露地物によって異なりますが、旬の時期はおおよそ8月〜10月頃だそう。

●特徴は? サイズや甘さは他のぶどうと違う?

そもそもシャインマスカットの人気の理由はどこにあるのでしょうか。

「大きな特徴としては、皮ごと食べられて、中に種が入っていないこと。手軽に食べられるのが魅力です。さらに酸味が抑えられているので甘味を感じやすく、それでいてマスカットの爽やかな香りにより、甘さをくどく感じることがありません」

皮が薄くて渋みがなく、パリッとした食感があるのも楽しいですよね! 子どもから大人まで人気がある理由が良くわかります。

おいしいシャインマスカットの選び方と保存方法

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●おいしいシャインマスカットを見分ける4つのポイント

せっかく買うならおいしい房を見分けたいもの。サイズ、房の形、上と下どっちが美味しいのか、色についてなど、その見分け方を4つのポイントで教えてもらいました。

ポイント① サイズは「大粒」

「粒が小さいほうが早く甘くはなりますが、ぶどうは糖度が最高の状態まで行くとそれ以上は上がらず最終的な甘さは変わらないため、大きい粒の方がおトクです」

ポイント② 房の形は「大房(逆三角形)」

「シャインマスカットも他のぶどう同様に上部の方が糖度は高くなっています。そのため逆三角形のような形のものがより甘さを感じることができます」

ポイント③ 皮には「ハリ」がある

「皮にハリがあるものは果汁を多くふくんでいるので、みずみずしさと香りをより楽しむことができます」

ポイント④ 色は「やや黄緑色」

「シャインマスカットは綺麗な緑のイメージが強いですが、実が熟すと黄色みが出てきます。黄緑色になっているものはより甘く感じることができます」

●冷凍できる? シャインマスカットの正しい保存法は?

甘みが強く、粒が大きいため、ひと粒で満足感の高いシャインマスカット。残ってしまった場合、最後までおいしく食べ切るには、どのような保存方法が適しているのでしょうか。

「房ごと新聞紙などで優しく包み、野菜室に入れることでおいしさを保つことができます。5日程度で食べ切るようにしてください。冷凍保存も可能で、半冷凍ぐらいのシャリシャリ感は、まだ暑さが残る時期にはぴったりです。こちらは10日くらいが目安です」

日本橋三越の<サン・フルーツ>で見つかる、今注目のシャインマスカット

続いて、日本橋三越本店<サン・フルーツ>で手に入るシャインマスカットをご紹介。「代表格」「次世代」の2つの観点でセレクトしてもらいました!

【代表格】人気上昇中! 糖度が高く、粒も大きい。岡山県産「晴王」

シャインマスカットイメージ

<サン・フルーツ>岡山県「晴王」(約550g) 10,800円(税込) ※販売期間:2023年6月~10月頃まで ※写真はイメージです
※取扱い:日本橋三越本店 新館地下2階

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シャインマスカットと言えば「晴王」というほど知名度の高いシャインマスカット。降水量が少なく、「晴れの国」と呼ばれる岡山県で作られていることから命名されたそう。その特徴は高い糖度にあります。

「『晴王』を名乗るためには、さまざまな基準値をクリアしないといけません。まずは選定した実の糖度が18度以上となっていることです。さらにひと粒あたりの重さが15g以上となっていることもクリアの条件です。

厳しい基準を作り変わらないおいしさを提供し続けるからこそ、シャインマスカットの代表的な品種として人気の火付け役にもなりました。濃厚な甘さが魅力のシャインマスカットです」

【次世代】濃厚な甘味に巨峰のような見た目!? 山梨県産「ブラックシャインマスカット(富士の輝)」

<サン・フルーツ>山梨「ブラックシャインマスカット(富士の輝)」

<サン・フルーツ>山梨県「ブラックシャインマスカット(富士の輝)」(約600g) 14,040円(税込) ※販売期間:2023年9月上旬
※取扱い:日本橋三越本店 新館地下2階

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シャインマスカット界の次世代を担うと期待されている「ブラックシャインマスカット(富士の輝)」。シャインマスカットに紫色のぶどうを掛け合わせた新品種で、他にはない巨峰のような色味とハート型に見える実の形が目を引きます。ぶどう収穫量日本一の山梨県で生まれ、濃厚な味わいとコクのある甘みが特徴で、蜂蜜のような甘さと称されることもある品種です。

「味良し、香り良し、見た目良しの『ブラックシャインマスカット(富士の輝)』。皮に旨みとモッチリとした食感がある点もこの種ならでは。他のぶどうでは感じることのできない新感覚のおいしさです。日本橋三越本店では、このぶどうの開発者である『志村葡萄研究所』の志村晃生さんが育てたものを取扱っています」

背景や違いを知ると、いろいろなシャインマスカットを食べ比べてみたくなりますね! 今が旬のおいしさを、ぜひ味わってみてください。

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追記:2023年9月15日(金)午後5時30分 画像に誤りがあったため差替えをしました