優雅な音色を体感しよう。<リュージュ>オルゴールギャラリー 音のある暮らし

上質なオルゴールを聴きながら、リラックスする優雅なひとときをご提案します。
160年以上の歴史を持つスイスのオルゴールメーカー<REUGE/リュージュ>。永きにわたり沢山の人々を魅了し続けるオルゴールは、親から子へ、子から孫へと世代を超えて受け継がれていきます。日本橋三越本店 本館5階では、期間限定で<リュージュ>オルゴールをご紹介するイベントを開催。この機会に、大人の癒しの空間にふさわしい、重層的でラグジュアリーな音色をお楽しみください。
<リュージュ>オルゴールギャラリー 音のある暮らし
□2025年6月25日(水)~7月8日(火)
□日本橋三越本店 本館5階 イベントスペース 午前10時~午後7時
ギフトにもおすすめなコンパクトタイプから、据え置き型の大型タイプまで、種類豊富にご紹介します。オルゴール試聴コーナーでは、オルゴールに収録されているすべての曲目をお聴きいただけます。
10分・20分を超える連続演奏時間も魅力の一つであり、主旋律と副旋律の見事な調和や、ピアノの連弾を思わせる複雑な演奏をお試しいただけます。また、リュージュ社のオルゴール修理のご相談をイベント期間中のみ店頭にて承ります。
お問い合わせ:日本橋三越本店 本館5階 イベントスペース
電話03-3274-8214 直通
※諸般の事情により、営業日・営業時間、予定しておりましたイベントなどが変更・中止になる場合がございます。必ず事前にホームページを確認してからご来店ください。
シリンダーオルゴール
天上の音楽、天使の歌声、音の魔術師と表現される音を持ち、本格的な演奏をお楽しみいただけます。
リュージュコレクションを代表するシリンダーオルゴール。
シリンダーオルゴールは、ぜんまいの動力で筒状のシリンダーを回転させ、シリンダーに植えられた細かなピンが櫛歯を弾くことで演奏します。
72弁シリンダーオルゴール
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<リュージュ>
72弁 L'Auberson (約 幅20×奥行11×高さ7.5cm) 374,000円 商品を見る
「72弁シリンダーオルゴール」は72音の櫛歯を持つことから、ピアノ1台分とも称されています。約1200本の針(ピン)を使用し3曲収録、10分を超える連続演奏は安らぎのひとときを演出します。主旋律と副旋律の見事な調和は<リュージュ>ならではの編曲で、<リュージュ>の真骨頂とも言える代表的なオルゴールです。72弁オルゴールの中でも圧倒的な人気を誇る、クルミの無垢材を使用したオルゴール。スイスオーベルソンの職人が一つひとつ丁寧に仕上げたボックスは、バランスの良い音を響かせます。飽きのこないシンプルなボックスは、お部屋のインテリアも邪魔しません。72弁シリーズの中で選べる曲数が一番多いモデルです。
商品の音色を聞く
シンギングバード
さえずる宝石
<リュージュ>のもう一つの象徴であるシンギングバードは、かつて貴族の心を虜にした究極の贅沢品です。200年以上続く伝統的な技術を、リュージュ社が受け継いでいます。
シンギングバード 金メッキケージ
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<リュージュ>
シンギングバード 金メッキケージ(約 直径16.5×高さ30cm)1,925,000円 商品を見る
1780年に時計職人ピエール・ジャケ・ドローによって開発された「シンギングバード」は、250ものパーツを手作業で組み立て、鳥の鳴き声を忠実に再現します。鳥の羽根は専門の職人によって1枚1枚丁寧に取り付けられ、その美しさから「さえずる宝石」と呼ばれることもあります。スイッチを入れると2羽の小鳥が交互にさえずり、鳴き声に合わせてくちばしと尾が動きます。まるで本物のような動きで、見る人を驚かせる作品です。
シンギングバード職人のインタビュー
鳥のさえずり
<リュージュ>のオルゴールができるまで
<リュージュ>では、一つのオルゴールができるまでにおおよそ3カ月が必要です。職人たちは、各製造工程を通して、作品に魂を吹き込んでいきます。
1.シリンダーを造る

Step1【編曲 Arrangement】
編曲者は、既存の楽曲を、オルゴールのムーブメントに適したメロディへと変換します。
これには、作曲家としての才能や音楽的な感性に加え、技術と音楽の両方を深く理解することが求められます。
Step2【穿孔 Drilling】
シリンダーに小さな孔が開けられます。シリンダーには最大で三つの異なるメロディが含まれることがあるため、非常に複雑な工程であり、極めて高い精度が求められます。
Step3【針打ち Pinning】
非常に細い鋼のワイヤーが、まるで針に糸を通すかのように、旋盤を使って孔に挿入されます。その後ワイヤーはカットされ、櫛歯を弾くピンが残ります。
Step4【検査 Inspecting】
各シリンダーは、細心の注意を払って視覚検査されます。顕微鏡を使用して、すべてのピンがまっすぐであり、欠けていないかを慎重に確認します。必要に応じて、「プッシャー」という工具を使い、新しいピンが手動で挿入されます。
Step5【ガム引き Gumming】
シリンダーの内壁には、孔を密封し、すべてのピンがしっかりと固定されるように樹脂が塗布されます。この工程は、音質を向上させる効果もあります。
Step6【トリミング Trimming】
すべてのピンが所定の位置に固定されたことを確認後、同じ高さに切り揃えられます。
2.櫛歯を造る

Step7【スタンピング Stamping】
金属板をスタンピングプレス機にセットし、工具と金型を使って目的の形状に加工します。
櫛歯やガバナー・香箱などは、鋼や真鍮の帯板を切削、プレス加工する技術を用いて製造されます。
Step8【機械加工 Machining】
櫛歯は、CNC(コンピューター数値制御)フライス盤を使って加工され、余分な素材を取り除きつつ、刃の最初の形状を整えてから切り出されます。
Step9【切断 Cutting】
ミリングカッターを使って、櫛歯の各刃を削り出します。
Step10【焼入れと焼なまし Hardening and Annealing】
櫛歯は800℃まで加熱された後、ぬるめの油浴で焼入れされます。これにより、刃の硬さが最適な状態に保たれます。この工程は、良い音を生み出すために非常に重要であると同時に、刃が変形するのを防ぐ役割も果たします。
Step11【溶接 Soldering】
亜鉛・アルミニウム・マグネシウム・銅からなるザマック合金が、低音域に属する櫛歯の下に流し込まれます。その後、ノコギリでザマックの塊を研磨し、個々の刃を形成します。
Step12【調律 Tuning】
専用の機械を使って各刃を振動させ、その周波数を目標の音と比較します。その後、研削ホイールを用いて歯を微調整し、正しい音程を出せるようにします。
Step13【ダンパー(残響音の除去) Dumping】
低音域の刃の下には、ダンパーが丁寧に貼り付けられます。この工程によって、特に金属的な響きが強すぎる不要な振動を抑え、より澄んだ音を実現します。
3.組み立てる

Step14【組み立て Fixing】
すべてのムーブメントは職人の手によって丁寧に組み立てられます。細やかで正確な作業によって、オルゴールに命が吹き込まれます。
Step15【櫛歯取り付け Final comb calibration】
櫛歯を固定する作業は、オルゴールの最終組み立てにおける最も繊細な工程です。職人はシリンダーに対して櫛歯を正確に配置し、ピンとの距離を完璧に調整します。理想的な音を得るためには、豊富な経験と専門知識、そして鋭い音楽的感覚が求められます。
Step16【ケースに収める Encasing】
最終検査後、ムーブメントはケースに収められます。
オルゴール職人のインタビュー
ご来店の難しいお客さまや、大切な時間を有効に活用していただくためのサービスとしてLINEでのチャット接客を行っております。
お問い合わせ:日本橋三越本店 本館5階 イベントスペース
電話03-3274-8214 直通

シャルルの息子、アルベール・リュージュがオルゴール工房を開きますが、その後世界恐慌や第二次世界大戦によりオルゴール不況の時代が訪れます。しかし、そのような苦しい時代をも生き抜き、リュージュ社を高級オルゴールブランドへと導いたのがアルベールの息子ギド・リュージュでした。ギド・リュージュは、最愛の妻ジャクリーヌと共に、世界中を旅し、さまざまなアンティークオルゴールを収集しながら、製品開発に生かしました。
世界中のお客さまとの出会いを大切に、また古き良き時代のオルゴールを復刻することを命題に進み、リュージュ社は「世界最高峰のオルゴールメーカー」と称されるほどのオルゴール名門ブランドへと発展しました。すべてを機械任せにせず、手作業や昔ながらの技法にこだわり続ける。それがリュージュイズム。<リュージュ>のオルゴールをつくり続ける職人たちのプライドなのです。