
「バッグは自分の価値を高めてくれるモノ」。これはバッグを愛する女性たちの共通の想いのはずです。直感的に惹かれたり、一目惚れしたり、ブランドにはあらがえない魅力を放つアイコンバッグがあります。そんな愛さずにはいられないバッグをピックアップするBAG STORY。今回は<THOM BROWNE/トム ブラウン>の「ミセストム」です。

□伊勢丹新宿店 本館3階 インターナショナルデザイナーズ ウエスト
メンズおよびウィメンズのウェアからアクセサリーまでコレクションに揃えるニューヨーク発のラグジュアリーブランド<トム ブラウン>。近年は演劇的なテーマやセットを使用したコンセプチュアルなランウェイプレゼンテーションが世界的に注目され話題を集めていますが、<トム ブラウン>のデザインは奇をてらったものではなく、質の高いクラフトマンシップと正確なテーラリングにより真のアメリカの感性を一貫して伝えています。 それは2001年にブランドを立ち上げたとき、あくまでも上質なテーラリングを専門とし、予約制のみという形で5着のスーツでコレクションをスタートさせことからもわかります。
2001年にメンズコレクションを発表した<トム ブラウン>が、ウィメンズをスタートさせたのが2011年。ブランド初のウィメンズバッグコレクションとして登場したのが「ミセストム」です。ちなみに「ミセストム」はレディスバッグですが、同時にメンズラインの「ミスタートム」も発表されています。重厚感あふれるクラシックなドクターバッグを彷彿とさせる「ミセストム」ですが、テーラリングを専門とする<トム ブラウン>ならではの計算されたスマートなフォルムと、高級感あふれるレザー素材により、その印象はスタイリッシュです。

□伊勢丹新宿店 本館3階 インターナショナルデザイナーズ ウエスト
シーズンごとに違った顔を見せ続けているのが「ミセストム」シリーズの特徴のひとつ。デザインは異なりながらも根底にあるオリジナルのスタイルは変えることなく、フェミニンさの中にも<トム ブラウン>独自のスタイルが感じられます。2020年の新作にはアメリカの国旗のカラーをモチーフにしたブランドのアイコンの1つでもあるトリコロールカラーが配され、この大胆でありながらもスマートさは損なわないデザインは<トム ブラウン>の真骨頂ともいえます。