プロモーションテーマの「連続」に託す想い
高木: 今、多くの業種がとても困難な時期を迎えておりファッションもその例外ではありません。工場は閉鎖を余儀なくされ、生産予定だった商品は製造中止となり、作られた商品も物流がストップしたことで思うように国内に入らなくなり、春を着飾って楽しみたくても外出を自粛しなくてはいけない、そんな状況が続きました。
しかし、このような状況でも、新しいクリエーションの手を止めたブランドはひとつもありませんでした。今回のコロナ禍のことだけではありません。これまでいつの時代でも、ファッションは創造され続け、着る人を元気づけてきました。
ラグジュアリーブランドの多くは、長い歴史の中でトレンドが変わり、デザイナーが変わる中でも、毎シーズン、常に新しいクリエーションを続けてきました。その脈々と連なるクリエーションの中で受け継がれたものにはブランドらしさが宿りそれはブランドの力となり、纏う人に力を与えてくれます。今回のポップアップ、「Move into the future」では、そんなブランドたちが連ね育んできた力を、実際の商品を通じて紹介していきたいと思っています。
BURBERRY
〈バーバリー〉からは、トレンチコートをご紹介しています。トレンチコートといってもクラシックスタイルだけで5種類、さらにシーズナルのコレクションもありますが、どれもひと目で〈バーバリー〉だとわかります。そこにはその原形を発明してから160年以上にわたってトレンチコートを作り、進化させ続けている〈バーバリー〉にしかない”力”が宿っています。
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JIL SANDER
〈ジル サンダー〉からはルーシー&ルーク・メイヤーが、創業デザイナーの妥協を許さない探求心を引き継ぎながら、新たに発表した「7 Days Shirt」をご紹介しています。「7 Days Shirt」は、一週間のデイタイムのためのアイコニックな7枚の白いシャツです。そのこだわり抜かれた7枚からは、どれをとっても〈ジル サンダー〉を体感できます。今シーズン新たに加わった、イブニングタイムのための「7 Days Shirts PM」と合わせてご覧ください。
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BOTTEGA VENETA
〈ボッテガ・ヴェネタ〉のイントレチャート(編み込み)は、新たにダニエル・リー氏がクリエイティブディレクターとなり、さまざまな表情に進化しても、それが〈ボッテガ・ヴェネタ〉だとわからせる力があります。会場では進化を続ける〈ボッテガ ヴェネタ〉のイントレチャートをご紹介いたします。
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高木: ファッションは”時代を映す鏡”とも言われますが、その逆もきっとあって、時代がファッションを映す鏡となり、ファッションが創造されることで時代が、人が元気になる。ファッションにはそんな力がきっとあります。そのファッションの力を感じていただけたらうれしいです。
今回の「エクセレントウーマン」は、アーティストの山本捷平さんとコラボーションさせていただきました。山本さんの作品は同じイメージを連続させることで逆に新しいイメージを想像し、力となり、見る人に訴えかけます。それは、シーズンを重ねることに生み出されるファッションの力と似ています。会場では、実際の山本さんのアートも紹介しています。ファッションとアートのコラボレーションを、ぜひご覧ください。
山本捷平●やまもとしょうへい
1994年、神奈川県生まれ。2019年、京都造形芸術大学大学院 芸術専攻 ペインティング領域修了。 京都造形芸術大学 卒業制作選抜展『宇宙船地球号』東京都美術館 (東京)。 受賞歴に『アートアワードトーキョー丸の内2019』フランス大使館賞(2019年)。主な個展として、『山本捷平個展 What is the “entity”』(Medel Gallery Shu[東京]、2019年)、『山本捷平個展』(西武渋谷B館8階 美術画廊 オルタナティブスペース[東京]、2019年)、『Re:Reiterate』(アンスティチュ・フランセ東京[東京新宿]、2020年)
Reiterate-Ariadne-/2273×1818mm/
パネルに麻布、アクリル絵具
reiterate-skull GB-/530×455mm/
パネルに麻布、アクリル絵具
reiterate-三美神-/910×910mm/
パネルに麻布、アクリル絵具
reiterate-radial gradation-/910×910mm/
パネルに麻布、アクリル絵具
EW デジタルカタログ-ファッションにできること
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@isetanluxury