プロに習う!印象を大きく変えるメンズの「眉毛」の整え方と描き方。コツをおさえてセルフメイクに挑戦
「眉毛の整え方を知っていますか?」と男性に聞くと、なんとなく整えてはいるけれど、「どうすれば良いのか?」「これで正しいのか?」と、いまいちわかっていない方も多くいます。そこで今回の特集では、なかなか人には聞けない「眉毛の整え方・描き方」について、プロに伝授してもらいました。明日からは“自分”で眉毛を整えて好印象へ!
ハサミと毛抜きを上手に使って、自分が目指したいイメージの形に近づけていく
ご自身の眉毛について、「自分はバリカンとアタッチメントを使ってヒゲの長さを整えるときに眉毛の長さも一緒に整えています」というのは、今回、眉毛バサミと毛抜きを使って、「眉毛の整え方」をレクチャーしてくれる、渋谷区にある美容室『P’s(ピース)』のオーナーで、男性のお客さまも多い竹内慎治さん。
「目元は印象を左右するので、男性も眉の形を整えたり、眉毛を描く人も増えてきています。女性はお化粧をしているので変化をつけられますが、男性は基本「素」なので、手入れをしているかしていないかが一目瞭然。あまり難しく考えないで、“素材を活かす”という感覚でトライしてみてください」
自分の眉毛の“素材を活かす”感覚で、眉毛バサミと毛抜きを使いこなそう
街中を歩いていると、男性専用の眉毛サロンも目に付くようになり、美容に気を遣う男性が増えていることに気がつきます。竹内さんは、「男性が求める今っぽい眉毛は、K-POPアイドルのキリッとした形ですが、似合う似合わないは、その人のキャラクターに合わせるのが違和感がありません。ちょっと前は細眉などが流行ったことがありますが、今は、“形を変えたい”という人は少なくて、自分の眉の“形を整える”という人が多いですね」とのこと。
眉毛のハサミと毛抜きの使い方のコツについて、「左右均等な形を求めると、切りすぎたり抜きすぎたりして失敗するので、最初のうちは均等性は求めない方がいいですね。今ある眉毛のぼやっとした縁(ふち)を切ったり抜いたりして形を整えると考えましょう」とアドバイス。では早速整えていきましょう。
今回使用するアイテムは・・・
ハサミと毛抜きを使って、仕上がりイメージは“優しく穏やかな印象の眉毛”
今回モデルの張替さんは、もとの眉毛が太いのを気にして、高校生のときから眉毛の手入れをしているそうで、今日は2週間ほど手入れをしていない状態。いつもは眉毛用のハサミと毛抜きを使って自分で整えています。
1)眉毛バサミでカットする
① 初心者はコーム(クシ)を使いましょう。眉毛をコームで整えて、コームからはみ出した不要な毛をカットして長さを揃えるイメージで。コツは、コームとハサミを並行してカットすることです。(画像左)
↓
② “優しく穏やかな印象の眉”にするために、キリッとした眉山を丸くカットします。 眉尻と眉頭の気になるところを整えます。眉尻を下がり目にした方がより優しい印象になります。(画像右)
「眉毛は毛の流れがあるので、毛の流れをコームで押さえて切るようにすると上手くカットできます。気をつけてほしいのは、先端が少しカーブしているハサミの丸まっている方を眉毛(肌)に当てるようにしてください」
2)毛抜きで整える
眉毛バサミで輪郭を整えたら、細かい微調整は毛抜きを使います。 毛抜きを使うのは、まぶたの上の産毛やムダ毛、眉毛の曲線を微調整するときに一本一本抜いていきます。
Before →After
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Before(画像左)凛々しくキリっとした眉毛から → After(画像右)丸みもあり優しい印象に。
竹内さんがレクチャーする、眉毛を整えるポイント
POINT1
今回使用したハサミだけでなく、シェーバーで整える方法もありますが、どちらも一度整えたら“引いて見る”ようにしてください。ずっと鏡の近くで眉毛に集中して整えていると、細くなりすぎたり、左右非対称になったりしがちです。
POINT2
眉毛が濃い人は、毛を抜いて間引こうとせず、眉の下の部分を少し細くしてあげることで太さを調整してください。
POINT3
眉毛が薄い人は、整えるときにやりすぎると眉毛がなくなるリスクがあるので、眉のキワを整える程度に。薄さが気になる時は“描いて”好みの濃さにしてください。
Part.2【プロに教わるメンズの眉毛の描き方】
「眉毛の描き方」を教えてくれるのは、伊勢丹新宿店 メンズ館1階 コスメティクス<FIVEISM×THREE/ファイブイズム バイ スリー>佐藤 伊奈さんです。
近年マスクを着けるシーンが増えたのを境に、眉に関心をもつ男性が増えているそうです。
お仕事のシーンでもオンライン会議でパソコンのモニターに映った自分の顔が、「目元がぼんやりしていて疲れた印象に見えるのが気になる」など、顔映りや目元の印象についてのお客さまからのご相談も多く、そんな方に眉毛の描き方をお伝えすると「これなら自分でも簡単にできる」と喜んで頂けるそう。
男性が眉毛を描く時のポイント
「女性の眉は“メイク”として形をキレイに見せたり、左右対称に描いていきますが、男性は、もとからある毛を整える“身だしなみ”として捉えてください。今回はアイブロウペンシルとマスカラを使いますが、輪郭をがっちり描くのではなく、毛が抜けているところや部分的に薄くなっているところに毛を描き足していくイメージですね。」
►アイブロウペンシル・マスカラ編
<FIVEISM×THREE>でなりたい印象に近づける!
今回使用するアイテムは・・・・
1)まずは自分の眉毛をじっくり観察。生え方、バランスを確認しましょう。
まず始めに、自分の眉毛をじっくり観察しましょう。眉毛をよく見ると3つの毛の生え方をしていて、眉尻の毛は外側に、中間は真ん中に向かって、眉頭は上に向かって生えています。また左右で毛の量が違うこともあるのでバランスを確認します。
今回のモデル、岡田さんの眉毛は左眉に比べ、右眉の毛量が少なく見えやすいので、左右の毛量を合わせるイメージで描き足します。
2)毛の流れに沿って1本1本描き足すイメージ。ペンの端を鉛筆のように持つと描きやすい。
3)描く順番は眉山から。左右のバランスを見ながら部分的に薄くなっているところに描き足していく
① 眉山から眉尻へ毛の流れに沿って下向きに。
↓
② 眉頭の部分は下から上に1本1本描き足して。
↓
③ 中間部分は眉頭から眉山に向かって毛の流れの合わせて横向きに。
4)眉毛を描いたらうしろのブラシでぼかしなじませて整える。
5)マスカラで立体感をプラス。カラー選びのポイントは?
今回使用するアイテムは・・・・
【色の選び方】
瞳の色や髪の毛、メガネをかける方はメガネの色に合わせてマスカラのカラーを選ぶと自然な感じにまとまります。
岡田さんは普段メガネをかけているので、フレームの色に近い04カラーを選びました。
6)マスカラを塗るポイントは、毛並みを逆立て根元から
① 眉尻から眉頭に向かって毛並みを逆立て、しっかり色が着くように毛の根元にマスカラを塗布します。
↓
② 次に眉頭から毛並みに沿って毛の表側にも色を付け、ナチュラルに仕上げます。
Before→After
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Before(画像左)ナチュラルな印象から → After(画像右)精悍な印象に。
Part.3【初心者メンズがチャレンジ】
1本で簡単に仕上げたい人には<SHISEIDO MEN>がおすすめ
眉毛メイク未体験の、メンズ館男性スタッフ岩田さんに<SHISEIDO MEN>「アイブロウ フィクサー デュオ」を使って眉を描いてもらいました。感想は、「意外と簡単」・「これまできっかけがなかったけれど、手軽に印象が変えることができると感じたので出かける前の身支度の、洗顔やシェービング、スキンケア・ヘアセットの流れで眉メイクも始めたい!」ということ。
メンズ館スタッフの岩田さんは、自分で眉の上部分を剃って整えることがありますが、左右非対称になることがあるのが悩み。
プロからのアドバイスで、岩田さんは眉毛が柔らかいので描きすぎないほうが自然に仕上がるため、黒髪でも馴染みやすいブラウンの色味をセレクト。毛流れが異なる左右のバランスは、マスカラをつける方向を変えて整えます。
今回使用するアイテムは・・・・
2つの機能が1本で叶う、アイブロウコントローラーです。眉ペンシルは軽いタッチで眉の形を簡単に整えられ、ジェルコート側のブラシは整えた眉毛を長時間しっかりキープします。
How To|ペンシルの線と面を使い分け、左右対称に近づける
眉メイク前のプラスαポイント・フェイスパウダーをつけて皮脂を抑えてさらさらにしておくとメイクが長持ちします。
・スクリューブラシで毛並みを整えると自然な形にメイクしやすくなります。
①ペンシルで書く
岩田さん眉毛の形は、向かって左眉は眉尻に向かって上がっていて、右眉はアーチの形です。左眉はペン先で一本の線を描くように、右眉は面を使い細かく動かすように描き、眉尻は、小鼻と目じりの延長線上の箇所で揃えます。元々隙間が目立たないので、あまり書きすぎないように気を付けます。力が入りやすい方は、ペンの後ろ側を持つと書きすぎを防ぐことができます。
②ブラシで仕上げる
毛流れを整えるようにジェルコートブラシ(透明)で毛流れを整えて完成です。ヘアスタイリングでいうワックスのような役割で、眉毛が「ツヤっと・パリっと」仕上がります。
Before →After
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Before(画像左)向かって左眉は上りぎみ・右眉はアーチ状の眉から、→ After(画像右)左右対称に整い、きりっとした印象に。
岩田さん「きりっとした印象になりました。メイクといってもファンデーションから始まって…ではなく、眉毛だけピンポイントにしてもいいことや、色が大きく付くわけでもなく自然な仕上がりに自分でもできると分かったので、"身だしなみ"として取り入れたいです。」
撮影協力
Hair Atelier P's 【ピース】
東京都渋谷区渋谷1-22-10 TBミヤシタビル4F
電話: 03-6411-4501
平日/11:00~9:00 土/11:00~9:00 日祝/11:00~8:00火曜/11:00~6:00
※営業時間・詳細はお店にお問い合わせください。
伊勢丹メンズコスメティクス Instagram:@isetanmens_cosmetics
Photograph:Yuichi tajima/MITSUKOSHI ISETAN
Text:Makoto Kajii
Part.2
Text:Makoto Kajii
Part.3
Photograph:Shimpei Suzuki
Text:ISETAN MEN'S net
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伊勢丹新宿店 メンズ館1階 コスメティクス
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