フランス展バイヤー紀行|可愛いが詰まったパリの手芸アトリエ<La Petite Maison dans La Vilette>が日本初出店!

パリ在住のマヌエラとヴィルジニーの姉妹が立ち上げた、人気手芸アトリエ。古き良き時代のパリにインスピレーションを受け、ロマンティックで時代を超越したスタイルに多くのファンを持つ<La Petite Maison dans La Vilette/ラ プティット メゾン ダン ラ ヴィレット>。
フランスの手芸好きが一堂に集う手芸見本市でも出店ブースには多くの手芸ファンが足をとめ、注目を浴びています。
今回、日本橋三越本店 フランス展での出店が日本初上陸となる<ラ プティット メゾン ダン ラ ヴィレット>の魅力をご紹介します。ヴィルジニーさんのパリのアパルトマンでのライフスタイルも必見です!

─手芸店を始めたきっかけは、子どもたちのための手作りの服
小さい頃から手仕事が大好きだった仲良し姉妹も大人になり、それぞれが家庭を持ち忙しい日々を送る中、ある出来事がきっかけとなり、また2人は一緒に歩み出します。
それはヴィルジニーさんが自分の子どもたちのために服を作ったこと。その服は白いワンピースにエプロンを重ねるなどとても古いスタイルで、市販されている物とはひと味違うヴィルジニーさんのセンスそのもの。それを見たまわりの母親たちから自分の子どもにも作ってほしいと頼まれるようになり、またその子たちの服が話題になりを繰り返し、ついにはお店をかまえるまでになりました。
─可愛いがつまった宝箱のような世界
ヴィルジニーさんは1930年頃のパリをイメージし、そこに大好きなロマンティックを持ち込み、時代を超越したプティットメゾン独特の雰囲気を作っています。一言で言うなら、古き良きロマンティックなパリ、でしょうか。そんな自分たちの「好き」を詰め込んだパリのお店は残念ながら閉めたのですが、代わりに新しくアトリエを作り、そこでワークショップを始めようと考えています。自分の子どもたちも大きくなった今は、手縫いで作るアクセサリーやぬいぐるみ、身のまわりに飾れるオブジェなどをデザインし、主にその図案を販売。アトリエはおしゃべりしながらそれらを作る、そんな楽しい空間になりそう。


─ヴィルジニーさんのお気に入りが詰まった、パリのアパルトマンをご紹介!
彼女のアパルトマンは昔ながらのパリの建物が並ぶ地域にあり、前に経営していたお店にも、新しいアトリエにも近くて便利な場所。天井が高くて白い壁の、みなさんが想像されるパリの古いアパルトマンそのものの造りです。つまりそれは、大好きなアンティークなものを飾るのに適しています。彼女が選んだものはさりげなく、それでいてお互いを引立てあいながらそこに存在します。そんな古い物に囲まれた空間で生まれる作品が、アンティークな雰囲気を持つのは当然の帰結。このアパルトマンの中ではアンティークなものなのか、ヴィルジニーさんの作品なのかひとめでは区別が付かないこともしばしば。「好きなものを置いているだけ」、と言う彼女がインテリアで意識しているのは、家族がくつろげる温かい雰囲気になること。犬や猫も一緒に暮らし、まさにその通りのやさしい空間がひろがっています。


─生活の一部になっているアンティーク
彼女のアパルトマンに一歩足を踏み入れると、そこは一瞬過去の世界かと思わせるほど古い物であふれています。それは彼女が長い間かけて集めたものたち。蚤の市が大好きでしょっちゅう出かけるというヴィルジニーさん。
リビングの古い棚、版画の入った古い額や絵画も素敵!蚤の市で買い集めたというブロカントに、ヴィルジニーさん手作りの作品、そしてご家族の写真が自由に飾られている空間は、まさに憧れのパリのアパルトマン。


廊下をはさんだキッチンもビンテージ品だらけ。水を入れるピッチャー、紅茶を飲むカップも香辛料が入っているポットもみんな古い上、それらは今も活躍中。バルボティンヌの陶器やBBのホーローやあの花柄ティンも。可愛いアンティーク好きの間では有名なものがあちこちで現役です。気取らないで普通に日常に取り入れられた様子に、まるでそれらがこの場所で何十年も使われて来たのでは?と錯覚してしまいます。ヴィルジニーさんのご自宅は彼女の作品の世界感そのものです。


─家族と過ごす季節のイベントも本格的!
家族の行事を大切にする彼女は、10月になると早々にハロウィンの準備を開始。インテリア・仮装・お料理、この3つすべてに全力で向き合います。
中でも蜘蛛にはこだわりがあり、大小さまざまな大きさや、髪飾りにする蜘蛛まで揃えるそう。もちろんキーアイテムのカボチャは布で作り、額の中の家族の写真も顔が半分動物だったり、ファントムだったりと細部まで手を抜きません。
「仮装は18世紀風ドレスだったり、鹿だったり年によってさまざま。毎年新しいドレスを新調する訳にはいかないので、今年娘が素敵なドレスを着て私が鹿だったら、来年は娘が鹿で私がドレスになったり・・・」と楽しそうに話すヴィルジニーさん。お料理は定番カボチャのスープのほかに、チーズを巻いて指に見立てたソーセージや蜘蛛やドクロの形のケーキなどを手作りするそう。
こうしてブルゴーニュの自然あふれる中にある彼女のメゾンドカンパーニュ(田舎の家)に家族総勢20人程が集まって楽しく過ごします。子どもたちが大人になった今も、春の復活祭には庭に卵の形のチョコレートを隠し、みんなで探すそうです。

─今回初来日となるヴィルジニーさん。フランス展ファンの皆さまにメッセージをいただきました。
以前よりとても訪れてみたかった日本で、私たちの作品をご覧いただけるのがとても楽しみです。フランスでは私がデザインしたものの図案や型紙を販売し、完成作品を販売することは今はほとんどないのですが、日本橋三越本店 フランス展2024のために1点ずつ丁寧に作ったぬいぐるみやアクセサリー・アンティークな雰囲気の壁飾りなどの作品を多数準備しました。例えば私の作るぬいぐるみは、買ってきたばかりの新品ではなく子どもたちが遊んでちょっとくたびれた感を出しています。
そんな古き良きパリの日常風景のような物たちをぜひ見に来てくださいね!会場で皆さまとお会いできることを楽しみにしています。

作家兼オーナー ヴィルジニー・バンクール氏 来日販売会
□2024年10月2日(水)~10月7日(月) 各日午前10時~午後6時
□日本橋三越本店 本館7階 催物会場
期間中は、ヴィルジニーさんが皆さまの作品づくりや材料選びのアドバイスを行うほか、作品制作のデモンストレーションを行います。ぜひお気軽にヴィルジニーさんにお声かけくださいね!
【事前予約制】
ワークショップ「ヴィルジニーさんとお喋りしながら楽しむ手芸の時間」
1. ベルエポックのマドモアゼルの人形作り
□2024年10月4日(金)午前10時30分~正午
□参加費:8,800円 (材料費込み)
2. ビンテージテイストのポーチ作り
□2024年10月6日(日)午後3時30分~午後5時
□参加費:8,800円 (材料費込み)
※定員:各回8名さま
※三越伊勢丹オンラインストアにて事前にご予約いただけます。
※予約受付:2024年9月30日(月)午後6時まで
フランス展 2024
Part1:2024年9月25日(水)~9月30日(月) [最終日午後6時終了]
※9月25日(水)はエムアイカード プラス会員さま特別ご招待日
Part2:2024年10月2日(水)~10月7日(月) [最終日午後6時終了]
□日本橋三越本店 本館7階 催物会場
※10月1日(火)は会場準備のため終日閉場いたします。
※<ラ プティットメゾン ダン ラ ヴィレット>は、フランス展 2024 Part2に出店いたします。
※諸般の事情により、営業日・営業時間、予定しておりましたイベントなどが変更・中止になる場合がございます。必ず事前にホームページを確認してからご来店ください。

子育てをするために退職後、家族のために始めた手仕事がきっかけで店を持ち(現在は閉店)、フランス手芸界の人気ショップになる。
現在は元のお店のそばに、手芸好きが集まれるアトリエを準備中。