IMALUさんと、フェムテックのおはなし

 

いままでタブー視されてきた女性の性や女性特有のお悩みを、テクノロジーで解決する“フェムテック”。なんとなく聞いたことはあるけれど、いまいちわからない・・・という方も多いのではないでしょうか。そこで、女性の身体や性の悩みを音声アプリで配信するプロジェクト「ハダカベヤ」を手がける、タレントのIMALUさんにフェムテックについてインタビュー。おすすめのアイテムも紹介していただきました。

 
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IMALU
 
タレントとして活動する傍ら、毎週土曜日夜10時からは、音声配信アプリstand.fmにて「ハダカベヤ」を配信中。幼馴染みであるランジェリーブランド<Albage Lingerie>創立者のMEGUMI、広告代理店に勤めるNATSUKOと3人で、女性の身体や性の悩み、生理や妊活、出産・子育てに関する疑問など、ライフステージに沿って生じる問題へのさまざまな選択肢を、リスナーたちとゆるくディスカッションしている。※4月から「ハダカベヤ」はリニューアル予定。最新情報は「ハダカベヤ」のTwitter(@hadakabeya)をぜひチェックしてみてください!
 
 

フェムテックアイテムを使って多くの悩みに気づいた

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— IMALUさんがフェムテックに興味を持ったきっかけを教えてください。

30歳になった頃から、周りから「結婚と子供どうするの?」ってたくさん聞かれるようになって、30代って世間からはこう見られるんだということに疑問を持つと同時に、歳を実感して立ち止まって考えたことがあったんです。今まで何も考えていなかったけれど、確かに子供を生む“将来”がリアルになってきているなって。でも産婦人科も行ったことないし、どうしていいかわからない。そもそも私は性教育をきちんと受けていなくて、自分自身の身体に関して何も分かっていなかったんだなって気づいたんです。そこで小学校からの友達で、ランジェリーブランドを手がけているMEGUMIと女性の性や妊娠・出産の話をしているときに、「フェムテック」っていう言葉があるんだよと教えてもらったのが、興味を持つきっかけでした。

 

— そこからご自身の身体と向き合い始めて、何かフェムテックアイテムは使われましたか?

去年デビューをしました。<フェルマータ>さんのお店に行って購入して、生活がガラッと変わりましたね。私はタンポンが怖くて使えない人で、ナプキン一択派。ピルも飲んでないし、生理の悩みを自ら解決しようとしたことがなかったんです。でも、ナプキンを使わないことってこんなに快適なんだって驚きました。それに生理がそろそろ来る・・・という日ってあるじゃないですか。そういう日は一応ナプキンをするけれど、トイレに行くたびに「あ、まだか」って思いながら汚れていないナプキンを捨てる日が続くこともあったのですが、フェムテックアイテムにしてからは「いつでも来い!」という気持ちになりました。

 

— フェムテックといってもさまざまなアイテムがありますよね。

あの「いつ生理くるかな・・・」ってドキドキって嫌ですよね。生理になってからも、ロケなどの仕事でトイレにこまめに行けない日は、とても頼りになります。あとみなさんも経験あると思うのですが、誰かのおうちやお仕事で伺った先など、たまにサニタリーボックスがないトイレってあるじゃないですか。ナプキン変えて丸めた後にゴミ箱がないことに気づいて「うわ、最悪だ・・・」みたいな経験が何度もあって・・・。そういうところに行く日に試してみるのもいいと思います。

 

— フェムテックアイテムを使ってから気づく、小さな悩みってたくさんあるんですね。IMALUさんは、初めて生理が来たときのことは覚えていますか?

確か小5の始めくらいだったと思うのですが、トイレに行ったらショーツに血がついていて「お母さん何これー!!」って驚いて報告しましたね。すると同居していた祖母も一緒になって、初潮を喜んでくれたんです。でも私は学校でもまだ性教育を受けていない時期だったので、生理の仕組みを知らずに自分の身体から血が出ている状態に混乱・・・。周りとの温度差がすごかったのを覚えています。だからお祝いされるのも謎だしすごく嫌で、何でこんな嫌な思いをしないといけないんだろうって思っていました。

 

— そんなご自身の経験を経て、これから生理を迎える子はどんな準備をしていたらいいと思いますか?

生理が来る前に、生物学的に女性に生まれたら毎月生理というものがあるんだよって知ることで、心の準備ができるんじゃないかなと思います。私も生理が来る前にちゃんと性教育を受けていれば、あんなに動揺することも、周りの反応に嫌な思いをすることもなかったのかなって振り返ると思います。私は高校生のときにカナダに留学していたのですが、カナダの子は普通にピルを飲んでいました。日本だとピルは避妊のイメージがありますが、海外だと生理の悩みを解消する選択肢として普通にあることが印象的でしたね。そうやって生理の仕組みを教えて、悩みを解消する選択肢を与えてあげることも、大人の役目なのかなと思います。物理的な準備としては、お子さん用のフェムテックアイテムを用意しておくのもいいですね。

 

— 改めて、フェムテックに興味を持ち自分の体と向き合うことで、わかったことや気づいたことはありますか?

今日は生理の話をメインにしましたが、フェムテックに興味を持ってから、女性の悩みって生理だけでなく妊娠・出産・産後・更年期・尿もれ・・・ってたくさんあるんだなって気づきました。それに毎月の生理の悩みって、私たち女性にとっては当たり前すぎて真剣に向き合うことはなかったけれど、本当はすごい大事なことだったんだなってことにも気づきました。だから子供たちに、私たちと同じ思いはさせたくないなって思います。男性も生理のことを学んでほしいですし、逆に男性の性教育も受けてみたいな。“フェムテック”って、まだごく一部の人にしか普及していないかもしれないけれど、そういう言葉が生まれただけでも進歩だし、女性が性の悩みを話しやすくなったので嬉しいですね。

 

— 毎週配信している「ハダカベヤ」では、どんな発信をしていますか?

ハダカベヤのメンバーの画像
ハダカベヤのメンバー
 

女性の性の話って、話す機会がないだけで思っている人はたくさんいるなって感じていて、みんなと話して共感し合えることで安心するんですよね。「ハダカベヤ」のテーマは毎回違いますが、わたしたちが大事にしていることは、意見を押し付けないこと。「フェムテックアイテムを絶対使って!」「フェムテックって言葉覚えて!」って叫びたいわけではなく、意見をディスカッションできる場を作って、たくさんの人の性の悩みに対して、選択肢を増やすことができるような発信をしています。女性だけでなく毎回来てくれる男性リスナーさんもいて、「すごく勉強になります」って言っていただいて嬉しいです。これからも気兼ねなくみんなが集まって、共有できる場でありたいなって思っています。

 

フェムテック初心者にも!IMALUさんおすすめアイテム

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デリケートゾーンケア

「初めて<フェルマータ>さんのお店に行った際に、<明日 わたしは柿の木にのぼる>というブランドのデリケートゾーンオイルを購入しました。デリケートゾーン用のウォッシュを使って洗浄し、その後このオイルを使って保湿しています。デリケートゾーン用アイテムって持っていても毎日使わずサボッていたのですが、去年からしっかり毎日ケアするようにしたら、快適さを実感することができました。」

 
明日 わたしは柿の木にのぼる フェミニンオイルの画像
<明日 わたしは柿の木にのぼる>フェミニンオイル 4,400円
 

フェムテックアイテムのショーツ

「フェムテックアイテムのショーツは3ブランドくらい試しながら使っているのですが、本当におすすめです!お子さまを持つ親御さんにショーツはおすすめしたいですね。はき心地も快適なので、ぜひ試してみてください。」

 

新しい選択肢「フェムテック」で新しい暮らしの一歩を

お子さまにもフェムテックについての学びを

 

三越伊勢丹で働くスタッフからのお悩み相談に、IMALUさんが答えます!

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Q1. 毎月PMSに悩まされています。小さなことにイライラしてしまったり、急に不安になったり・・・。IMALUさんはPMSになりますか?なる場合、どのように解決していますか?
伊勢丹新宿店スタッフ S

A. 私はPMSはそんなに酷くない方ですが、イライラはするタイプです。だからそういうときはまず、精神的にケアするためにも、パートナーにこう言います。「今は私じゃなくてホルモンがしゃべっています。今日はイライラの日なのですみません」って(笑)。具体的に解消する一つの方法は専門医に相談することだと思いますが、「自分はPMSなんだ」って認めるだけでも、心が軽くなりますよ。言える人なら、会社の人やパートナーにも女性からどんどん言った方がいいとも思います。女性みんなで言えば、怖くないので(笑)。あと私は生理中ジャンクなものを食べたくなるのですが、そんなときは「身体が求めているものなんだから食べよう」と思って、我慢しないようにしています。

 

Q2. 妻が毎月生理痛で、イライラしたり生理痛で辛そうにしたりしています。何をしてあげたらいいでしょうか?
三越伊勢丹スタッフ M

A. いろんないたわり方があると思いますが、好きな食べ物を買ってきてくれるだけですごく嬉しいです。「温かいハーブティと冷たいプラペチーノどっちがいい?」みたいに選択肢があったら最高。お腹が痛くて本当に何もできない日もあるし、月によって強弱の波もあるので、少しの気遣いをしていただけたら嬉しいですね。家事をやってくれるのもめっちゃ嬉しいですよ(笑)!

 

Q3. 友人たちの結婚・出産報告をもらうたびに、嬉しい気持ちと羨ましい気持ちが湧いてきて、複雑な感情になります。結婚・出産はしてもしなくても幸せは自分次第!と分かっているのですが・・・そのときはモヤモヤっとしてしまいます。IMALUさんは周りの人と比べてしまい、モヤモヤを抱えたことありますか?
銀座三越スタッフ S

A. すごくあります!今まで遊んでいた子がインスタで子どもの写真を投稿しているのを見ると、自分との差を感じてしまうこともあります。でもそれって「女性は結婚して子供を持つことがゴール」っていう世間の価値観に自分が負けているだけで、その刷り込まれた概念を消せば、モヤモヤしていることが不思議に思えるはず。結婚・出産は一つのチョイス。・・・とはいえ、女性の大変なところは、出産にはどうしても身体的に期限があるということです。私は子供がすごくほしいタイプではないけれど、7・8年後にやっぱり子供がほしいってなったときに、産めなくはないかもしれないけれど、きっと焦るなって思うんです。そんなときに卵子凍結の話を聞いて、今はそういう選択肢もあるということを知って、焦る気持ちを鎮めることも大事かもしれません。あとは気の許せる友達と話をすれば、少しすっきりすると思いますよ。

 

Q4. 毎月の生理やデリケートゾーンのトラブルや悩みを、パートナーに話しづらく困っています。伝えやすい方法とかありますか?
銀座三越スタッフ I

A. 女性の性の悩みをタブー視することはなく、絶対に伝えたほうがいいと思うのですが、実際はパートナーに言えない方も多いと思います。でも一回話してしまえばその後は話しやすくなると思うので、例えばナプキンを作った人の話や女性の性を題材にした映画を一緒に見て、それとなく話すのも良いかもしれません。

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Q5. 昔、三軒茶屋のお笑いバーでお見かけしました。笑う事って大切ですよね!
三越伊勢丹スタッフ S

A. はい、大事です(笑)!そのお店は、父とよく共演されているチャンス大城さんが働いているお店で、2回くらい行きました。笑顔はすごく大事にしていて、笑うと発散もできるし、ストレス溜まったら笑うと和らぐし。私はお酒が好きなので、人とたくさん話して声を出して笑うことってすごく大事だったんだなって、コロナ禍になって分かりました。でもこんな時代だからこそ、人とたくさん話して笑いたいですね。

 

— IMALUさんにとっての、「think good」とは?

「できることを少しずつ、将来の自然と動物のために」
私は将来、自分たちの行いによって自然がなくなるのは嫌ですし、動物も好き。何か起こってからでは遅いので、自分にできることを少しずつやっていきたいと思っています。コロナ禍になってからサステナブルにすごく興味を持つようになり、洋服のドネーションをして、ラップをなるべく使わないようになりました。あと現場で何本もペットボトルのお水を用意していただくのですが、楽屋で1本空けたら収録中にも別のボトルを持ってきていただいて、次の現場にもまた別のボトルがあって・・・というのがもったいないなと感じ、マイボトルと竹ストローを買いまいた。次にトライしたいのは、生ゴミを肥料にできるコンポストです。身近なところからできることをやって、動物や自然を守ることに繫がったら、個人的には嬉しいです。

 

プロモーション情報

伊勢丹新宿店
センシュアル・ライフ produced by WOMB LABO ~親から子供へ伝える大事なカラダのこと~

□2022年3月30日(水)~4月12日(火)
□伊勢丹新宿店 本館6階 センターパーク
「妊娠・出産時期(産前産後ケア)」「子育て時期(子どもの性教育)」「初潮開始時期」の3つの時期に向けたアイテムをご紹介します。必要性や具体的なケア方法をお伝えするセミナーも開催し、商品/イベント両軸でお客さまのお悩みに寄り添います。

銀座三越
フェムテック専門店「fermata」POPUP STORE

□2022年3月23日(水)〜4月5日(火) 最終日午後6時終了
□銀座三越 本館7階 GINZAステージ
2回目となるフェムテックのプロモーションでは、『ショーツ』などの手に取りやすいアイテムを中心にご紹介。女性がより快適な日常を送るための提案をいたします。