2023年秋冬の新作に加えブランド原点のオーガナイザーも遂に登場|
<シーマリー>岩田千晃インタビュー

2023年秋冬の新作に加えブランド原点のオーガナイザーも遂に登場|<シーマリー>岩田千晃インタビュー

伊勢丹新宿店でポップアップが終了すると同時に、必ず次回の開催について問い合わせがあるブランドがあります。それが<cccmalie/シーマリー>です。ブランドを立ち上げた岩田千晃
さんはメディアの取材などは控えているということですが、実は伊勢丹新宿店とも深い関わり合いがあるということでインタビューにご登場いただきました。今回のポップアップでは
ファン待望ともいえるオーガナイザーが販売されますが、それも伊勢丹新宿店だけのスペシャルです。

cccmalie 2023FW POP UP STORE

□2023年10月4日(水)~10月10日(火)
□伊勢丹新宿店 本館2階 センターパーク/ザ・ステージ#2

掲載の情報につきましては、諸般の事情により予告なく変更・中止させていただく場合がございます。
予めご了承ください。必ず事前にホームページを確認してからご来店ください。

ブランドの始まりは手作りのオーガナイザーから

— <シーマリー>というブランドを立ち上げたきっかけはなんだったので
しょうか。

岩田:子供が産まれて育児に忙しかった頃、唯一の自分の時間が手芸でした。昔から手先が器用な方で子供の服も大好きなリバティ生地で作っていました。そんな時に友人から鞄の中を保護するオーガナイザーを教えてもらい、自分用にリバティ生地で作ってみたんです。最初は販売するつもりはなかったのですが、友人たちの間で口コミで「可愛い!」って広まって「私にも作ってほしい」というリクエストが来るようになりました。そんなに好評ならもっと多くの人にも知ってほしいなって思うようになりました。

— それから知り合い以外からのオーダーも受けるようになったのですか。

岩田:そうですね。インスタグラムのアカウントを作成して、そこでオーガナイザーのオーダーを受け付けるようになりました。オーガナイザーはお持ちのバッグとサイズ感が一致していないといけないのでオーダーの際に皆さん愛用バッグを教えてくれるのですが、それが誰もが憧れるようなブランドのシグネチャーバッグばかりなんです。そんな方はバッグアクセサリーとしてスカーフもたくさん所有しているはずだと思い、バッグに巻くだけではもったいないと試行錯誤して辿り着いたのが襟元のループにスカーフを通すことができるブラウスでした。ブラウスを完成させるまでに構想から2年の歳月を要していました。

— ブラウスの完成とともに<シーマリー>として本格的にスタートしたんですね。ブランド名の由来などはあるのでしょうか。

岩田:インスタグラムのアカウント名をそのままブランド名にしました。アカウントってアルファベットの羅列で、どちらかといえば記号に近いものですよね。なのでブランド名とした時に「cccmalieをなんて読もう!?」と悩みました(笑)。「ccc」は私の名前のちあきのc、「malie」はハワイ語で「穏やかな」という意味があり、ハワイを訪れるたびに大きな虹を目にしていたのでお客さまと繋がる架け橋になればという想いで選んだ言葉です。「シーマリー」と読むことにしたのですが、結果としてオリジナリティのあるブランド名になったのではと気に入っています。最初からブランド名として考えていたら、「cccmalie」にはなっていなかったと思います。

審美眼のある女性が自然と惹かれるような洋服を

— 洋服をデザインする際はどこからインスピレーションを得ることが多いですか。またこだわっている部分などはありますか?

岩田:私自身はインスピレーションを育むということでは幼少期から環境に恵まれていたと思っています。母がすごく美術が好きで、その影響で自分も幼い頃から絵画、建築、彫刻とあらゆるジャンルに興味がありました。ただちょっと変わったところもあったようで、お友達が色鮮やかな鳥を描いているのに私はグレーだったり、お母さんの似顔絵も肌が青のグラデーションだったり(笑)。でもそんな作品が表彰もされたりしていました。洋服のデザインでも自分だけが感じ取っているものがあって、素材でもカラーでも自分のアンテナが察知した今のファッションの気分を<シーマリー>にも落とし込むようにしています。それが世の中の流行とリンクした時は「よしっ!」て思いますね。美大で彫刻を専攻して360度から作品を見る大切さを学んだことで、<シーマリー>もどこから見ても美しくあることに強くこだわっています。商品化するのはシルエットと素材がピッタリと合ったものだけです。

— 岩田さんは元百貨店勤務ということですが、その百貨店というのは伊勢丹新宿店なんですよね。

岩田:勤めていたのは短い期間ですが、元伊勢丹です。新入社員の時はブランドショップで接客を学び、その経験はブランドをやっていくうえでの礎にもなっています。伊勢丹新宿店のお客さまは自分に似合う服、自分に必要な服をご自身の審美眼で選ぶことができる方がすごく多い。私は提案するアイテムはすべてに自信を持っていますが、その価値観を押し付けるようなことはしたくないです。むしろ審美眼のある方が自然と惹かれるような洋服を作っていきたいです。そういう考えは伊勢丹新宿店でファッションが大好きなお客さまと接してきたからこそ生まれたと思っています。

— 古巣でもある伊勢丹新宿店から最初にポップアップのオファーがあった時はどう思いましたか。

岩田:ファッションにおいては日本一の百貨店だと思っているのでうれしかった、そのひと言に尽きますね。伊勢丹新宿店じゃなかったら出店しなかったかもしれないです。自分も伊勢丹新宿店の中にいたのでお客さま像をわかっているつもりで、<シーマリー>が出店しても反応はないんじゃないかと自信はありませんでした。それが開店から行列ができて、人生であんなに感動したことはなかったです。オーガーナイザーのオーダーを通じてそれまではSNSでしか交流のなかった方と対面できたことも本当にうれしかったです。

秋冬ならではのこだわりの素材を楽しんでほしい

— 今回のポップアップで登場する新作アイテムについて教えてもらえますか。岩田さんの推しなどもあれば。

岩田:2023年秋冬もブランドテーマである「マニッシュの中に可愛らしさを」は変わりません。秋冬だからこそ楽しみたい上質素材としてベロアのオールインワンやジャケット、<シーマリー>のこだわりのオリジナル素材ではツイードジャケット、混紡率から自らが考えたカシミアシルクのニットなどが登場します。さらに現在はオーダーをストップしているオーガナイザーは、<シーマリー>オリジナルで織ったツイード生地を使用し、私の手作りのものとは仕様がまったく違うグレードアップした形になって店頭販売いたします。オーガナイザーはお客さまからも希望する声が多く、伊勢丹新宿店でのポップアップでもようやく販売することが叶いました。<シーマリー>は決して華やかではないけれど、袖を通した時に着る人の美しさがより輝く洋服でありたいと思っています。流行に左右されず、今年も来年も着ている自分を想像できるようなシンプルだけどどこか可愛らしさを感じられるデザインを意識しているので、ハイブランドはここぞという時に、<シーマリー>は自分らしく自然体でファッションを楽しめる一着になればうれしいです。

ベロアブルゾン・コンビワンピース

<シーマリー>
左:ベロアブルゾン 41,800円 商品を見る
右:ベロアコンビワンピース 38,500円 商品を見る

ベロアサロペット

<シーマリー>
ベロアサロペット 45,100円 商品を見る

裾ファーツイードケープジャケット

<シーマリー>
裾ファーツイードケープジャケット 80,300円 商品を見る

Vネックトップス・タートルニット

<シーマリー>
左:Vネックトップス 27,500円 商品を見る
右:カシミアシルクフリルタートルニット 28,600円 商品を見る

カシミア ファー襟長袖ニット

<シーマリー>
カシミア ファー襟長袖ニット 各45,100円 商品を見る

ワッフルセーラー

<シーマリー>
ワッフルセーラー 27,500円 商品を見る

— 前回も岩田さんの店頭接客をお客さまはとても喜ばれました。伊勢丹新宿店では5回目となるポップアップに向けてメッセージなどをお願いします。

岩田:伊勢丹新宿店でポップアップを開催できるのもすべてお客さまのおかげだと思っています。ポップアップでお客さまから毎回いただくお言葉は大切に胸に刻んでいます。ずっと温めていた新作を最初に伊勢丹新宿店でご覧いただきたいですし、お客さまにお会いしたくてたまらなかった私のしつこいほどの感謝の気持ちを接客を通してお伝えしたいです。楽しくて、幸せな気持ちになれるイベントになるように一生懸命頑張ります。

※価格はすべて税込です。
※画像は一部イメージです。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。