型にはまらず自由に楽しむ|

モデルとして国内外のファッションショーに出演し、歌手、俳優としても活躍する西内まりやさんが、自身のアクセサリーブランド<elämä/ エラマ>をリリース。このブランドは、作り手のアイデンティティに寄り添う、新たなもの作りを目指した“I’m PROJECT”*から生まれました。<エラマ>のリリースを目前に控えた西内さんに、はじめてのアクセサリー作りに込めた想いをうかがいます。
※イベントは終了いたしました。

Profile
西内まりや
1993年12月24日生まれ。モデル、歌手、俳優など、幅広い活躍をみせるアーティスト。自身でも楽曲制作を手掛け、第47回日本有線大賞新人賞受賞、第56回日本レコード大賞新人賞および最優秀新人賞を受賞。
新島隆一朗
伊勢丹新宿店 イセタンシード/イセタンリーフ バイヤー2007年の入社以来、百貨店領域にとどまらず、不動産事業や鉄道会社出向など様々な領域を経験。2022年から「ISETAN Seed/イセタンシード」「ISETAN Leaf/イセタンリーフ」を担当。スイーツ大好き週末サッカープレイヤー。座右の銘は「頑張るときはいつも今」
自分自身と向き合えたからこそ、
実現できたもの作り
今回お話をきくのは、イセタンシード&リーフの新島バイヤー。“I’m PROJECT ”に賛同し、9月28日(水)からのポップアップショップを企画した担当バイヤーです。インタビューが行われたのは、<エラマ>のサンプル完成日。アトリエからできたてほやほやのアクセサリーが届き、西内さんも初対面を果たしました。
新島バイヤー(以下、新島):サンプル完成してきましたね、ご覧になっていかがですか?
西内まりやさん(以下、西内):めちゃくちゃウキウキしています。今まで紙の上で2D で見ていたものが立体的になって、ちゃんと“重み”を感じられる。ゼロからもの作りをするのがはじめてなので、本当に形になるのか正直不安だったんです。でも、思った通りの仕上がりで…感動です。

新島:これまでも、モノ作りやブランドプロデュースなどのお話はあったと思いますが、なぜこのタイミングでチャレンジしようと?
西内:自分のなかでタイミングが合ったんだと思います。やっぱりゼロからモノを作るのはすごくエネルギーのいることだし、自分のなかが空っぽだったらできないことですよね。その意味で、この数年は自分らしさとか、自分が好きなものとか、どういうふうに生きていきたいかをじっくり考えられた期間でした。自分自身としっかり向き合えたからこそ、私のなかにあるものを形にしたいと思えたし、そのタイミングでお声がけいただいて、すごくうれしかったです。
型にはまらない自由さや、多様性を表現したい
新島:“I'm PROJECT”というのは、まさしくそういうもの作りを目指しているんですよね。生き方とか考え方とか、その人のスタイルそのものをもの作りに反映して、それに共感するお客さまに選んでいただく。企画から情報発信、販売まで一貫してひとりの“人”にフォーカスするという、あたらしい取り組みです。<エラマ>にも西内さんの想いがたくさん込められていると思いますが、いちばん大切にされたのはどんなことですか?

西内:ブランド名の「elämä/エラマ」というのは、フィンランド語で「生き方」とか「人生」という意味なんです。いまってすごく多様性の時代になりましたよね。ひとそれぞれいろんな生き方があっていいし、型にはまらなくていい。そういう時代の流れをすごく感じるし、わたし自身も、モデルだけじゃなく、歌をやったり演技をやったり、そのときワクワクするものを選んで型にはまらず生きていきたい。アクセサリーでも、そういう自由さとか多面性みたいなものを表現したいと思いました。いろんな使い方ができたり、見る角度で表情が違ったり、多様性を感じるデザインを意識しています。

イヤーカフとしても使えるリング(左耳上・右手中指着用)
<エラマ>リング 25,300円 ※販売は終了いたしました。

スタッズとストーンを組み合わせたリングは、つける角度によって表情が変わる
<エラマ>リング 39,600円 ※販売は終了いたしました。
生活のすべてがアクセサリー作り一色に
新島:アクセサリー作りで苦労した点はどんなところですか?
西内:もともと絵心がなくて、イメージしたものを伝えるのに苦労しましたね( 笑)。マネージャーさんに手伝ってもらってイメージを絵に起こしたり。あと、デザインを考えているときは目に入るものすべてがデザインのアイデアになるんじゃないかと思って、焼肉屋さんの網を見ても「これリングにできないかな…」と考えちゃったり(笑)。もう、生活すべてがアクセサリー作り一色でした。

新島:すごい(笑)。それはもう、西内さんの純度100%でできたアクセサリーという感じですね。
西内:そうですね。いっしょに暮らしている愛犬とシェアできるアイテムも作らせてもらって。これ、リングを通して使える首輪なんです。

自分のリングをそのまま首輪に通して使うことができる
<エラマ>ペット用首輪 4,950円 ※販売は終了いたしました。
最初は、リングと首輪に同じモチーフをつけたデザインを考えたんですが、家でワンちゃんを抱きながら、ふと自分がしているリングを当ててみたらかわいくて。「これいいじゃん!」って(笑)。お揃いもいいけど、シェアできるほうがいいなと思ってこのアイデアが生まれました。
新島:日常の何気ない瞬間からアイデアが生まれているんですね。愛犬用の首輪もそうですし、今回作ったアイテムはすべて西内さん自身が身につけたいと思うものをこだわって作ったときいています。具体的なデザインのポイントはどんなところですか?
西内:先ほどお話しした多様性というのはひとつのポイント。あとは、アシメトリーだったりちょっと不揃いな形にこだわりました。つけ方によって表情が変わるので、いつも同じじゃない。どのアイテムを重ねても良いように作っているので、レイヤードも楽しめます。アクセサリーって、身につけることで気分が切り替わるアイテムですよね。日常のなかでちょっとスイッチが入るような、個性的なデザインに仕上げました。

スクエアの大きなモチーフがキャッチ側。別のピアスのキャッチとしても使えるため、合わせるピアスによってさまざまな表情をみせる。別のキャッチを合わせれば、シンプルなピアスとして使うことも。
<エラマ>ピアス 59,400円 ※販売は終了いたしました。

シルバー×ゴールドの重ねづけは西内さん自身もお気に入り
<エラマ>リング 各22,000円 ※販売は終了いたしました。
もの作りを通して、ファッションへの意識も変化
新島:ほんとうに絶妙な揺らぎが表現されていますよね。
西内:すごくこだわったところなので、うれしいです!ここまで形になって本当に感動。今回はじめてアクセサリー作りに携わってみて、いままで当たり前のように身につけていたひとつひとつのものに、いろんな想いが込められていたことを知ることができて、ファッションに対する考え方も変わりましたね。
新島:西内さんの新境地を楽しみにされている方がたくさんいる と思いますが、さいごにお客さまへメッセージをお願いします。

西内:これまでは西内まりやという“人間”がある種の商品だったので、はじめてアクセサリーという“モノ”がある状態。皆さまにどう受け入れてもらえるか、いまからとてもドキドキしています。はじめはどんなものを作るか本当に悩んだけど、自分が本当に身につけたい、自信をもって世の中に出せるものができあがったので、ぜひ多くのひとに手に取っていただきたいです。
新島:今回のポップアップでは実際店頭で販売もされるんですよね。私が「いらっしゃいませ」のやり方をお教えします(笑)。
西内:ぜひお願いします!
※イベントは終了いたしました。