カルチャー誌“nero”編集長が集めた世界中のアーティストの「声」=作品の数々が一堂に!
“幸せで、悲しくて、空っぽで、いっぱい”
2020年に起こったCOVID-19のパンデミックは私たちの生活・意識に大きな影響をもたらし、音楽・アート・ファッションをはじめとするカルチャーを取り巻く環境は、先行きの見えない厳しいものとなりました。ライター井上 由紀子氏によるカルチャーブック“nero”の最新号であり、10周年記念号は、そうした不安を伴った2020年当初から、ようやく復興の兆しが見え始めた2022年現在までに、氏がシンパシーを覚える世界中のアーティスト・クリエーターから発せられた「声」=作品を集めたアートブック図録集として発刊されます。
イセタン・ザ・スペースではそのアーティストたちの声に直に触れることの出来るエキシビション“VOICE”を開催いたします。
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音楽カルチャー誌“nero”とは・・・
1990年代前半から音楽ライターとして執筆活動を続ける井上 由紀子が本当に美しいと思う音楽や精神、風景を、志の高いクリエーティブを、或いは生活の傍らで希望や夢を与えてくれるエンターテインメントを独自の視点でピックアップし紹介する、全く新しい音楽を中心としたカルチャーブックです。掲載するアーティストのみならず、誌面を作るクリエーターのチョイスにもこだわっています。2020年で創刊10周年を迎えました。
VOICE - nero 10th anniversary
□2022年6月17日(金)~6月30日(木)
□伊勢丹新宿店 本館2階 イセタン・ザ・スペース
公式Instagram @isetan_the_space
掲載の情報につきましては、諸般の事情により予告なく変更・中止させていただく場合がございます。予めご了承ください。必ず事前にホームページを確認してからご来店ください。
1.イベント先行アイテム
本展示と連動して、不安が伴う今の時代に対するアーティストの声を集めたアートブック<nero vol.14 VOICE>を発売。デザインは平林 奈緒美氏によるもので、ハードカバーの豪華仕様になっています。展示作家・作品への理解をより深める事の出来る、アーティストのステートメントと作品写真を収録。
また、発刊10周年を記念して、スペシャルな特典付きのセットも数量限定リリースします。
※販売方法につきましてはイセタン ザ・スペース Instagramにてお知らせをします。
※販売される各セットの限定数量は本イベントのみならず、販売される総数量です。
※状況に応じて購買個数を制限させていただく場合がございますので予めご了承ください。
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nero vol.14 VOICE 10th anniversary tote set
数量限定:50
26,400円
内容:
・nero vol.14 VOICE
・ウィスット・ポンニミットとセバスチャン・ショールハマーによる「ゆれないこころ」復刻版フィギュア『ゆれないこころ2022』(シリアルナンバー・サイン付き)
・コーネリアスとネオアコースティック界の伝説のバンドFeltのメンバーで、現Primal Screamのキーボード奏者、マーティン・ダフィーがneroのために書き下ろした新曲を収録した両A面7インチレコード
・ウクライナのアート・デュオ、シンクロドッグスによる写真をプリントしたウクライナ支援チャリティトートバッグ -
nero vol.14 VOICE(ゆれないこころ)
数量限定:100
19,800円
内容:
・nero vol.14 VOICE
・ウィスット・ポンニミットとセバスチャン・ショールハマーによる「ゆれないこころ」復刻版フィギュア『ゆれないこころ2022』(シリアルナンバー・サイン付き)
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nero vol.14 VOICE(Cornelius・Martin Duffy 7inch vinyl)
9,900円
内容:
・nero vol.14 VOICE
・コーネリアスとネオアコースティック界の伝説のバンドFeltのメンバーで、現Primal Screamのキーボード奏者、マーティン・ダフィーがneroのために書き下ろした新曲を収録した両A面7インチレコードnero vol.14 VOICE
6,050円
2.展示アーティスト(一部紹介)
会場ではアーティストの「声」=作品に直に触れることの出来るエキシビションを開催。
画家や詩人・フォトグラファー・ミュージシャンほか、多種多様な世代・キャリアのアーティストによる作品が一堂に会する、またとない機会となっています。
パンデミック当初のネガティブな感情が反映されたものから、コロナ後に見据える光を描いたような作品まで、この2年間に発せられた各アーティストの「声」に注目して欲しい。
・タイド/TIDE
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画家
1984年生まれ。20代前半に滞在していたオーストラリアにて独学で絵を描き始める。09年に本格的に活動をスタートしてから、一貫してモノクロームの世界を描き続けてきた。18年からアクリル画を試し、幼少期の原風景を題材にした「CAT」シリーズ、生物を平面で描く静物画の「Life is Flat」シリーズなどを継続して制作している。
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“Happy Sad Empty Full”, 2022
Acrylic on canvas
タテ53×ヨコ45.5cm
©TIDE
Courtesy of the artist and HENKYO
photo: Yosuke Torii
井上編集長コメント
最愛のアーティストの最新描き下ろし作!TIDEの原点をいま一度思い起こす非常にプライヴェートな作風で、ファンの方にはぜひ生でご覧いただきたいです。
コロナ禍の日常から生まれた作品には、そのタイトル通りすべての感情と答えが詰まっています。
・ウィスット・ポンニミット/Wisut Ponnimit
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漫画家/イラストレーター
1976年生まれ。「タムくん」の愛称でも知られる。98年にタイで漫画家としてデビュー。幼少期より日本の漫画に触れ、03年から06年まで日本に留学していた。現在はバンコクを拠点に漫画家・アーティストとして作品制作の傍ら、アニメーション制作・音楽活動など多方面で活躍している。タイ語・英語・日本語・韓国語のメッセージが添えられた「マムアンちゃん」シリーズがSNSでも人気を集めている。
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“WELCOME BACK, THE LIVE SOUND.”, 2022
Copic marker on paper
タテ34.5×ヨコ28.5cm
井上編集長コメント
neroでは1st issueからのお付き合いのあるタム君は、私の心のベストテンに常に上位ランキングする素敵なアーティストです。今回はスペシャルなフィギュアとコロナ禍をテーマにしたイラストなど、たくさんの素敵な作品をエントリーして貰いました。心暖まるマムアンちゃんに会いにいらしてください。きっとお家に連れて帰りたくなります。
・五木田 智央/Tomoo Gokita
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画家
1969年生まれ。90年代後半に鉛筆、木炭やインクで紙に描いたドローイング作品で注目を集め、00年に作品集「ランジェリー・レスリング」を出版。ニューヨークでの展覧会を皮切りに、これまで国内外で多数の個展を開催している。雑誌や写真に着想を得て描いた白黒のグラデーションや陰影を特徴とする平面作品を制作。近年では、色彩豊かな作品を手掛け、抽象と具象の二分法を打ち破り、両者を継ぎ目なく繋ぐことで、人々の心理を揺さぶる独自の実践を展開している。
Photo: Kenji Takahashi
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“Woman in Despair”, 2022
Acrylic on paper
タテ31.8×ヨコ23.8cm
©Tomoo Gokita
Courtesy of the artist and Taka Ishii Gallery
Photo: Kenji Takahashi
井上編集長コメント
五木田さんの作品は怖い(笑)!けれど、吸い込まれるようなダークな魅力に溢れています。今回も予想を遥かに上回って怖い。そして何だか切ない。この人は私の心の中にもいる。忘れてはならないコロナ禍の日常の風景をリアルに描いた素晴らしい作品だと思います。
・コートニー・MC/Courtney MC
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画家/クリエーティブディレクター
1985年生まれ。パリを拠点に肉欲をテーマにしたダークな作品を制作。魂の目覚めを訴えかける作品の多くは、女性の心情の明暗を表現したいという自身の強い思いが込められている。リカルド・ティッシ率いる<ジバンシィ>で10年間デザイナーを務めていた経歴を持ち、カニエ・ウェスト、ビヨンセ、リアーナなどのミュージシャンとのコラボレーションにも携わる。2011年にはヴァージル・アブローと共にジェイ・Zの『Watch the Throne』のアートワークを手がけている。
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“Sex in the Pandemic”, 2022
Oil on canvas
タテ130×ヨコ100cm
井上編集長コメント
今回の参加アーティストの新人枠として注目して欲しいひとりが彼女。長い間<ジバンシィ>でテキスタイル・デザイナーを務めていましたが、一念発起して、アーティストに転身。キャリアの初めから故ヴァージル・アブローやカニエ・ウエストほか、セレブリティから引っ張りだこのコートニーは、日本の伝統文化に影響を受けたポップで奇抜な作品を提供してくれました。
・ノ・サンホ/Sangho Noh
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画家
1986年生まれ。SNSやインターネット上で集めた画像を組み合わせて、一枚の作品に仕上げるコラージュ的な作風が特徴の絵画作品を多く制作。3Dの映像作品などデジタルでの制作も行う。韓国のロックバ ンド、HYUKOH(ヒョゴ)の『20』のアートワークを手 がけ、その後も『22』『23』『24』と継続して作品を提供している。韓国の国立現代美術館など、国内の展覧会に数多く参加している。
ⓒNOH Sangho and Arario
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“THE GREAT CHAPBOOK 3”, 2021
Acrylic on canvas
タテ111.7×ヨコ91cm
井上編集長コメント
大好きな韓国のバンド、HYUKOHを通じて知った作家。描く絵画のスケール感が気持ち良い。『快楽の園』の現代版のような今回の出品作は、パンデミックで彼が感じた想いを皮肉とユーモアを込めて描いています。
描かれた対象の細部にわたる描写にその情報量と熱量の凄まじさを感じて、コンテンポラリーなアーティストの魅力を感じます。大作ですので、ぜひ生で体感して欲しいです。
・ウィリアム・ヘイル・チョイ/William Heal Choy from Clack Cloud
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ミュージシャン
1999年生まれ。カナダのポストパンクバンド、マルチメディア集団Crack Cloudでギタリストを務める。2016年にバンドとして初のEP『Crack Cloud』をリリース。2020年にアルバム『Pain Olympics』をリリースしている。エディ・スリマンがクリエーティブ・ディレクターに就任後の<セリーヌ>の初コレクションのために『Philosopher’s Calling』を提供した。本誌に掲載の作品が画家として初の作品となる。
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“untitled”, 2021
Acrylic, dry wall filler and spray paint on wood panel
タテ87.2×ヨコ156cm
井上編集長コメント
<セリーヌ>のアフターパーティで出会った素晴らしいバンドの核となるチョイ兄弟の弟、ウィル。彼が絵を描けるかも知らなかった私だが、ピンとくるものがあって今回の企画に声をかけた。出来上がった絵画は予想を遥かに超えた素晴らしい作品で、今回の企画の中でも最もワクワクする、私の推しとなった。まるでデヴィッド・リンチのフィルムの世界のよう。悪夢なのにどこかキャッチーでエナジーが漲っている。Crack Cloudファンでなくとも、見逃してほしくない正真正銘の処女作。
・マーク・マザーズボー/Mark Mothersbaugh
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ミュージシャン
1950年生まれ。73年にテクノポップバンド、Devoを結成。音楽家として活動する一方、70年代初期から絵画・写真・立体造形・映像・パフォーマンスアートなど幅広いジャンルの作品を制作しており、ポストカードのドローイング作品は累計6.5万点にも及ぶ。音楽と同様に独特なスタイルの作品は幼少期から自身が重度の近眼である影響も大きいと語る。80年代以降はウェス・アンダーソン監督作品など映画音楽の作曲を行なっている。
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“Drip Head”, 2022
Hand painted photograph
タテ81.2×ヨコ55.8cm
井上編集長コメント
子どもの頃、テクノポップという新しいジャンルの音楽が流行した時に一番と言って良いほど好きだったバンド、DEVO。その時代のバンドたちはエナジードームや人民服、テクノカットと何かヴィジュアライズされたキャッチーさもあって今見直しても画期的だと思う。マークのことはソロもウェス・アンダーソンのサントラも大好きで音楽家としては2000年以降も追っていたけれど、こんな多才な方だと思ってなかった。今回描いていただいたシリーズは私からのリクエスト。何て愛狂しいNERD BOYなんだろう。ファンの方にはまたとないチャンス。ぜひともマークのセルフポートレイトを手に入れてください!
・グレッグ・カデル/Greg Kadel
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フォトグラファー
ニューヨークを拠点に活動するファッション・フォトグラファー。大学で海洋生物学と美術を学び卒業後、写真と映像を始める。それ以降、Harper’s BAZAAR、i-D、イタリア版Vogueなどで写真を撮る。<エルメス><ロエベ><ルイ・ヴィトン>などのラグジュアリーブランドのキャンペーン広告も撮影している。
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“Arguin Ⅸ”, 2020
Printed: Hahnemuhle Photo Rag Ultra Smooth 305g
Edition of 20
タテ44.6×ヨコ58.6cm
井上編集長コメント
ショーン・レノンの紹介で知り合ったグレッグ。
彼は元モデルで、海洋学者でもあり、ファッション・フォトグラファーとしても頂点に君臨する偉大な方であるにも関わらず、自費でファンジンを作るなど、インディーマインドを忘れない熱い心の持ち主だ。今回の彼の作品は写真はもちろん、それに添えられた詩もぜひ鑑賞して頂きたい。知性と浪漫が溶け合ったエレガントで、そこに永遠を見つけられる作品であると思う。
・シンクロドッグス/Synchrodogs
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フォトグラファー/アーティストユニット
ウクライナを拠点に活動するロマン・ノヴェン(1984年生まれ)とタニア・シチュグロヴァ(1989年生まれ)によって、08年に結成されたアーティストデュオ。人間と自然の融合をテーマにした作品を多く制作。『NewYorkMagazine』や『DazedandConfused』などでも写真を撮り下ろしている。アートのコンテストで数々の賞を受賞しており、<ルイ・ヴィトン>による出版で作品集『Fashion Eye Ukraine』も発売している。
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“Inner Garden”, 2020
Printed: Hahnemuhle Photo Rag Bright White 310g
Edition of 5
タテ40×ヨコ32cm
井上編集長コメント
コロナが漸く終息に向かいつつある2022年。まさか戦争を目の当たりにするなどとは夢にも思わなかった。コロナ禍に感じていたのとはまた異なる無力感。何か自分たちにできないだろうか?何か声をあげることは、行動することはできないだろうか?
そんな私たちの想いとリンクしたウクライナの素晴らしいユニット。彼らの参加、またチャリティーとしての作品やマーチ販売を心から誇りに思う。MAKE ART NO WAR。そんな彼らの「声」が広く世界に響き渡りますよう。
3.アーティスト一覧
画家・フォトグラファー・ミュージシャンなど、総勢22組のアーティストがイベントに参加。
五十音・アルファベット順
飴屋 法水
光嶋 裕介
五木田 智央
坂本 慎太郎
塩塚 モエカ(羊文学)
谷川 俊太郎
野田 祐一郎
前田 征紀
町田 康
チンパン(CHiNPAN)
コートニー・MC(Courtney MC)
グレッグ・カデル(Greg Kadel)
ハルネ(harune.h)
ケイト・べラム(Kate Bellm)
マーク・マザーズボー(Mark Mothersbaugh)
ノ・サンホ(Sangho Noh)
ノート・クリットサーダ(Note Kritsad)
シンクロドッグス(Synchrodogs)
タックスマン(TAXMAN a.k.a Ally Scott)
タイド(TIDE)
ウィリアム・ヘイル・チョイ(William Heal Choy from Clack Cloud)
ウィスット・ポンニミット(Wisut Ponnimit/タム君)
そのほか、本誌掲載アーティスト
秋山 信樹(DYGL)
小山田 圭吾(Cornelius)
鋤田 正義
曽我部 恵一
アントン・レヴァ
イェナタ(YENATA)
ウミ(UMMMI.)
ガス・ヴァン・サント
クリスタル・モーゼル
グレッグ・カデル
ケイト・べラム
サイモン・ミルナー
セバスチャン・シュールハーマ
ダニエル・ローデン
ニキータ・レヴァ
ニック・ナイト
ヘンリー・スピカルスキー(HMLTD)
マーズ(Mars89)
マーティン・ダフィー
ヨアキム・モラー
ヨシロットン(YOSHIROTTEN)
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