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#03  NUMBER TWENTY-ONE + エラン

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NUMBER TWENTY-ONEは、グリム童話21番目のお話、“シンデレラ”が名前の由来となったブランド。シンデレラのガラスの靴のようにお客さまにぴったりと合った逸品に出会っていただきたい、という想いのこもったブランドです。

今回、NUMBER TWENTY-ONEは、天然石のアクセサリーの企画のため、山梨県甲府市近郊で長年アクセサリーや貴金属の加工などに携わる株式会社エランとコラボを行いました。甲府はかつて上質な水晶の採掘地として栄え、産業として発展した町。その伝統技術を受け継ぐエランの契約宝石研磨職人、依田和夫さんと青木バイヤーが、一点一点手で研磨された、天然石アクセサリーの奥深い魅力を語ります。


原石の輝きを最大限に引き出す

青木康平
NUMBER TWENTY-ONE バイヤー

NUMBER TWENTY-ONEのお客さまは、ファッションやアクセサリーの知識が豊富で、トレンドにとても敏感でいらっしゃいます。アクセサリーに関しては、貴金属や宝飾品としてではなく、ファッションのひとつとして、感性で商品を選ばれる方が多く、独自性や希少性がお客さまからの評価につながると感じています。天然石は原石のままでは光輝かないものや宝飾品としての評価がつかないものがある。それを磨き上げることによって、ひとつひとつ違う、個性豊かで、色鮮やかな輝きを持った宝石に生まれ変わる。そんな魅力的なアクセサリーをつくるためにたどり着いたのが、「手研磨」という伝統的な手法で宝石を磨き上げる職人、依田和夫さんだったのです。


“石に取り憑かれた男

依田和夫
株式会社エラン 契約宝石研磨職人
現代の名工(卓越した技能者)受賞
黄綬褒章受賞

原石から磨き上げて、輝かせるのはやはり魅力がありますね。先代を継いで51年、いまだに予測がつかないことが多い。一見ただの野石でも、「こんなに輝くのか、こんなにキレイだったのか」と思わぬ発見がいっぱいある。そこが面白いんですね。仕事のない時でも、僕は石と触れ合っています。石に取り憑かれたようなもんです(笑)。いつも石を身近に置いておきたいんです。本当は、綺麗に仕上がった石は売りたくない。要するに恋人みたいなものですね。自分のつくったものに惚れちゃう(笑) 。


宝探しのような石選び

青木:
初めてここに来た時は衝撃を受けました。作業場の周りには、原石が山積みになって置かれている。今まで商品としての宝石しか知らなかったのですが、依田さんのような職人の力を得てはじめて、石ころの様に見える原石が宝石になる、と教えていただきました。そうなるともう、まるで宝探しです(笑)。原石の山から一個一個探して、「これはどうですか?」と依田さんに相談して切って磨いてもらう。中には失敗もありますが、時には原石から想像できないような綺麗な石に仕上がることもある。

依田:
50年もやっていると、僕らつくり手には固定観念が生まれる。今回、三越伊勢丹さんとのコラボでは、青木さんが僕らの感覚では選ばない石を探してくるんです。この石のここを磨いて欲しい、と。その提案どおりに磨いてみると、予想を越えて、面白い宝石に仕上がることがある。これは、新鮮な驚きでした。

依田氏が手で研磨する「ラフカット」

青木:
原石の良いところを、最も綺麗な形で表現する、というのが依田さんの技術の凄いところです。どの部分をどう削ると、表情が出るか、綺麗な模様が出るか、職人の勘と経験を基にひとつひとつ研磨された石は、想像以上に美しく魅力的なものに仕上がります。毎回びっくりさせられるので、今回も本当に楽しみですね。不思議なことに、依田さんが手で研磨することによって、石にも関わらず、温かみや柔らかみが感じられるようになるんです。

依田:
手順としては、まず原石の良い部分を切って適度な大きさにします。それを最初の研磨機で大体の形を決め、次の研磨機でさらに細かくカット面を作りながら磨いていきます。最後はケヤキの木で磨くことによって、光輝かせるんです。形はほとんど「手の勘」で決めますね。ここが曲がっているとか、ここにもカットをつけようとか、手の感覚で分かる。どうやったらキラキラ輝くか、それも考えながらやります。こうやった場合はこう輝く、っていう、長年の経験でやるんですよね。指紋はね、もうほとんど消えちゃった(笑)。

罪悪感と責任

依田:
原石を切るときが一番悩むんです。良い石は特にね。地球が誕生してから、何千万年も何億年もかけて、こういう石が生まれてきたわけで、それを探して僕らが加工するんだけど・・・、せっかくこんなに大きくなった原石を切っちゃうのは罪悪感がありますね。だから、綺麗に輝かせるというのは、石に対しての僕らの責任なんです。

お客さまと石のめぐり合わせ

青木:
天然石ですから、二つとして同じものはありません。一石一石とお客さまとのめぐり合せを今回の商品では演出したいですね。同じ石、同じ色でもまったく表情が異なりますから、きっとお客さまの個性にぴったりの石をお選びいただけます。まさにNUMBER TWENTY-ONEらしいアイテムになると考えています。


天然石ラフカットピアス