プレママから産後までハッピーに!快適なマタニティウエアの機能を徹底解説

妊娠すると、お腹の赤ちゃんがすくすく育つにつれて、ボディラインが変化します。今まで履いていたボトムスが苦しくなるなど、不便さを感じ始めるとマタニティウエアを検討される方も多くなると思います。けれど、はじめての出産を迎える方にとってマタニティウエアは未知のもの。普通の服とどう違って、妊娠中や産後のママのためにどういった機能があるのでしょうか。

そんな疑問について、伊勢丹新宿店のマタニティ・ベ​ビーコンシェルジュでカテゴリースペシャリストの日野 可菜がお答えします。あわせて、おすすめのアイテムもご紹介。ぜひマタニティウエア選びの参考にしていただければと思います。


[マタニティ]ウェアの商品はこちら

プレママ&産後のママが笑顔になる機能が凝縮!

マタニティウエアは、大きなお腹をサポートするような機能や、産後の授乳をスムーズに行うことができる機能など、プレママや産後のママが快適に過ごすための工夫が施されたお洋服。多くのお客さまが最初にお求めになるのが、マタニティボトムです。妊娠初期は、お手持ちのボトムで過ごされ、妊娠5~6ヶ月頃になり、普通の服ではお腹まわりが窮屈になってきた頃、お買い求めになるというケースが多いように感じます。

お客さまの中には、「日々の動きがとてもラクになった」「こんなに快適ならもっと早く買えばよかった」など、予想以上の快適な使用感に驚かれる方も少なくありません。マタニティウエアは、プレママや産後のママの負担を軽減することで、ストレスを回避することもできるアイテムですので、ぜひお気に入りの一枚を手に入れてみてはいかがでしょうか?

妊娠初期も臨月も産後もラクちん!長期間、頼れるマタニティボトム

ウエストがゴムになっているだけでなく、ボタンで留める位置を変えられるタイプのものも。ゴムが伸びきってしまわないので、出産後も履くことができます


マタニティボトムは、ウエストサイズが調節できるので、日に日に大きくなるお腹でも心地よくはくことができ、臨月になってもリラックスした状態が保てるというのがポイントです。パンツの場合、アジャスターゴムなどの留める位置を変えればウエストサイズを細かく調整できるので、産後、サイズダウンするお腹に合わせて絞っていくことができるなど、常にジャストサイズを保つことができるのも魅力。ウエスト部分にマチがついているタイプは、大きなお腹をすっぽりと包み込んで支えるような安心感が得られるだけでなく、これからの時期は、お腹の冷え対策にもなります。

スカートやレギンスタイプのボトムなど、ウエストがゴムでできているものもございます。妊婦さんのお腹の膨らみを考慮したパターン(型)になっているので、お腹が大きくなってもシルエットが崩れにくく、スラッとして見えるものも喜ばれている点です。

お手入れが簡単というのもマタニティボトムの素敵なところ。身重なプレママや、赤ちゃんとの不慣れな生活に追われる産後のママがクリーニング店に行くというのは大変な手間になりますが、マタニティボトムの場合、品のいい素材感のものやセンタープレスのキレイめのパンツなど、クリーニング対応に見えるような服も自宅で洗えることが多く、その利便性のよさも支持されている理由の一つです。


こちらのパンツは、お腹が大きくなっても足まわりはスッキリとしたラインが保てる“美脚シルエット”が人気です。裏起毛で暖かいところもプレママにおすすめの点です。センタープレス入りで“きちんと感”がありますので、働くプレママがオフィス出勤の際に取り入れられたりもしています。「長時間着ていても苦しくない」「きちんと見える」といった声もいただいています。光沢のある素材感は、品のよさも備えていますので、セレモニーシーンなどでも活躍します。自宅でお洗濯ができる、お手入れのしやすいところも忙しいプレママ・ママにとって嬉しいポイントではないでしょうか。

「エクセレント裏起毛パンツ」の商品詳細はこちら


このスカートは、ウエストがゴムになっているため、お腹まわりがラクというだけでなく、裾に向かってマーメイドシルエットになっていますので、とても女性らしい雰囲気になります。妊娠初期のさほどお腹が目立たない時期から臨月、産後まで、どんなお腹の状態でも美しい形を保てるというのがこのスカートの魅力です。お腹を包み込むマチがついてないのでトップスをインすることも可能です。

「ヴィンテージサテンマキシスカート」の商品詳細はこちら

ママもベビーも授乳が楽しくなる!マタニティトップスとは?

マタニティトップスは、お腹が大きくなっても前身ごろが上がってしまうようなフォルムが崩れる心配をカバーしたデザインになっています。最大の特徴は、産後のママをサポートする授乳のための機能です。授乳に適したトップスにはいくつかタイプがありますので、代表例をご紹介します。

■サイドが開くタイプ

サイドにジップがついたパーカー


服のサイドにジップや切り込みなど開く部分があり、そこから、授乳をすることができます。ジップ部分が正面からは見えにくく、授乳服だと気づきにくいデザインが増えています。授乳時期に着るのは難しいとされていたワンピースやロング丈のトップスもサイドが開く授乳口があれば問題なく着られるので、マタニティコーデの幅が広がると喜ばれています。

■前開きタイプ

どちらを前にしても着られるシャツは便利に使うことができます


カーディガンやシャツなど、前開きのトップスも授乳用として活躍します。前後どちらでも着られる2WAYタイプでしたら、プレママ期はバックボタンのオシャレなシャツとして楽しんでいただき、産後は授乳用として前開きで着ていただくなど、1枚で2倍楽しむことができます。

■2枚重ねタイプ

滑らかな糸で編み立てたセーターとジャンパースカートのセットアップは自宅でのケアも可能


前身ごろが二重になるものや重ね着するタイプは、授乳ケープが一体型になったような便利アイテムです。「授乳ケープをつける手間が省けて助かります」「飛行機やレストランでもさりげなく授乳できるのがいい」という声をいただいています。

マタニティウエアは授乳が快適に行えることは大前提なのですが、プラスα、ファッションやトレンド感も楽しみたいというママの気持ちに寄り添った授乳服が充実しているのが伊勢丹ならではの魅力です。お客さまからも「伊勢丹のマタニティウエア売り場は、“いかにも授乳服”という感じではないオシャレなものがそろっている」「ママになっても好きな服が着られて嬉しい」というようなお話をいただいています。体型問わず気心地がよく着ることができる形になっていることから、授乳を終えた後でも着続けてくださる方も多いようです。


スマートな印象のトップスですが、赤ちゃんをしっかり覆い、包み込むことができます。サイドの切り込みが大きく、赤ちゃんの出入りもスムーズ。前身ごろの生地部分をケープ代わりにできるので、気軽に授乳することができます。素材感のよさもこのトップスがヒットしている理由。柔らかな素材で赤ちゃんにも優しい肌触りであり、表地は湿気や汗を熱に変えて保温する素材を採用しているので、薄手なのにしっかり暖かさをキープすることができます。ジャケットのインナーとして、ニットに下に……とレイヤードスタイルもでき、マタニティコーデの幅を広げるおすすめの一枚です。

「機能素材ボトルネックプルオーバー」の商品詳細はこちら

お尻が隠れるチュニック丈のシャツは、Iラインですっきりとしたシルエットですが、スリットが深く入っているのでお腹が大きくなっても身動きがとりやすい快適なデザインです。洗いざらしのシワ形状が施してあるので、洗濯後はアイロンなしですぐに着られるという手軽さも人気の秘訣です。ボトムにインして着ていただくのも素敵です。

「タイプライターチュニックブラウス」の商品詳細はこちら

赤ちゃんを優しく包み込むマタニティコートの魅力


マタニティコートは、妊娠中の大きなお腹でもゆったりと着ることができますし、“ダッカー”という拡張部分を装着することで、産後は抱っこ紐で赤ちゃんを抱いたまま着ることができます。“ダッカ―”の裾は袋状になっているタイプは、赤ちゃんの足もとを包み込み、防寒対策も完璧です。赤ちゃんにコートを着せる手間が省けるというのも忙しいママを助けてくれるポイント。赤ちゃんをサッと抱っこ紐に納め、あとは、ママがコートを着ればお出かけできますので、赤ちゃんにコートを着せるのに苦労をされている方にとっては大きな時短になるようです。急な温度変化にも対応しやすいという利点も。電車に乗った時など急に暑さを感じるような時には“ダッカ―”を開けたり、取り外すだけで簡単に温度調節ができますので、快適な温度を保ちやすく、赤ちゃんのご機嫌を損なう心配が減るかもしれません。

最近では、その“ダッカー”を背面につけて、おんぶができるマタニティコートも登場しましたので、おんぶ派の方は、ぜひご注目ください。

普通のコートと比較すると格段に赤ちゃんとの行動が快適になるばかりでなく、“ダッカ―”をはずせば、赤ちゃんが抱っこ紐を卒業した後もコートとして引き続き活躍。実は一つあれば長く使えるアイテムとなっています。

マタニティに見えないスタンドカラーですが、ダッカ―をつけることも可能


取り外し可能なインナーにもダッカーを装着できます


おすすめなのが、こちらのスタンドカラーのマタニティコート。背面がトレンチの様なデザインになっていて、“きちんと感”があり、お出かけ用としても重宝しますし、フェイクムートンのインナーは外すことができ、単独のブルゾンとして着ることができます。アウターにもブルゾンにも“ダッカー”を装着でき、防寒にも優れてます。 フェイクムートンを採用している点からサステナブルファッションを意識されている方からも注目をされています。

「3WAYスタンドカラーコート」の商品詳細はこちら

ここまで、日野さんにマタニティウエアの機能についてうかがってきました。さまざまなアイテムをご紹介いただきましたが、ご覧になってわかるように、マタニティウエアといってもさまざまなテイストがそろっています。カジュアルからコンサバ、きれいめまで、機能もさることながら、自分の好きなテイストをマタニティだからといってあきらめなくていいんだ、というお客さまからの声もあったそう。マタニティウエアを考え始めたなら、伊勢丹新宿店の品ぞろえは一度チェックする価値がありそうです。

日野 可菜
日野 可菜
マタニティ・ベ​ビーコンシェルジュ・カテゴリースペシャリスト
2016年入社。新生児のお洋服とマタニティウエアを担当。お客さまのお悩みに寄り添いながら、マタニティからベビーまでトータルでご案内をするスペシャリスト。ベビー子供に関するご質問・ご相談はLINEでご連絡ください。

#この記事のタグ