シャンパングラスの選び方とおすすめ6選

シャンパングラスの選び方とおすすめ6選【2022年】メインビジュアル
 

美しい色合い、きめ細かな泡立ち、エレガントな香りや味わい。シャンパーニュ(スパークリングワイン)を存分に堪能するためには、グラスへのこだわりも欠かせません。伊勢丹新宿店グランドカーヴの専属ソムリエ・宮沢 典芳が、シャンパングラスの基礎知識や選ぶ際のポイントをご紹介します。

 
 

1. シャンパングラスとは

 

シャンパングラスを使うメリットは?

乾杯のシーンを華やかに彩る演出品としてなくてはならないシャンパングラス。グラスの底に傷がつけられていることで、グラスの中心から気泡が縦ひとすじに連なるように発生。シャンパーニュの特徴である繊細な泡立ちをより美しく演出してくれます。また、フルートタイプやクープタイプなど、通常のワイングラスとは異なる優美なデザインも魅力のひとつです。フルートタイプであれば炭酸が抜けにくいという利点もあります。グラスの形状によってシャンパーニュの味わいは変化するので、よりお好みに適したグラスを見つけてください。

 

グラスによって味わいは変わる?

グラスのタッチや口当たりは重要です。持ったときの軽さ、口に含んだときの厚み、飲み口の角度などで味わいの感じ方が大きく変わります。一般的に、軽くて薄いグラスが優れたグラスだといわれています。

 

シャンパーニュの注ぎ方は?

グラスをテーブルに置いてシャンパーニュを注ぐと泡が立ってくるので、溢れないようにゆっくりと数回に分けて注ぎます。口の狭いシャンパングラスに注ぐのは神経を使うため、グラスを手に持って斜めに傾けて注いでも失礼には当たりません。泡立ちが少なく、注ぎやすくなります。

 

2. シャンパングラスの選び方

 

シャンパングラスを選ぶポイントは?

まずはグラスの形状、そして持ったときの感覚や薄さをお確かめください。ステムが長いと高級感がある一方、倒れやすく戸棚に入らない場合もあります。食洗機を使用される方は、使用の可否もチェックしましょう。また、ワイングラスは繊細で割れやすいため消耗品だと考えて、買い替えの際も大きな負担とならない価格のものを選ぶことも大切です。

 

シャンパングラスの種類は?

シャンパングラスには、大きく分けて「フルートタイプ」「ワイングラスタイプ」「クープタイプ」の3つの種類があります。

【フルートタイプ】
最も一般的な形状が「フルートタイプ」。泡立ちが映える縦長のスリムなシルエットです。口径が狭いため空気に触れる面が少なく、香りが逃げにくく、炭酸が抜けにくいという特徴があります。すっきり爽やかな味わいのシャンパーニュや、乾杯など華やかなシーンにおすすめです。フルートタイプの中でも少し下部に膨らみのある形状のものはヴィンテージシャンパングラスと呼ばれており、芳醇なシャンパーニュにも適しています。

【ワイングラスタイプ】
近年人気の「ワイングラスタイプ」。ボウル部分が卵型の白ワイングラスに近い形状で、白ワイン兼用のものもあります。ワインが空気に触れやすいため香り立ちが良く、複雑な味わいが感じやすくなります。香りと味わいをゆっくり楽しみたいときにおすすめです。

【クープタイプ】
口が広く注ぎやすい、パーティー向けの「クープタイプ」。ご家庭で日常的に使用されることは少ないですが、炭酸が抜けやすいため炭酸が苦手な方にはおすすめです。

 

シャンパングラスのトレンドは?

シャンパーニュ自体、ワイン的な風味と味わいを追及している流れがあり、シャンパーニュをこぶりな白ワイングラスで味わうことが増えています。特にRM(レコルタン・マニピュラン/小規模生産者)の中には「シャンパーニュでなくワインを作っている」という矜持を持っている作り手も多く、その傾向が顕著です。たとえば乾杯はフルートタイプ、2杯目以降はワイングラスタイプと使い分けてみるのもおもしろいでしょう。

 

おすすめのブランドは?

【大切な方に贈りたい】
LOBMEYR/ロブマイヤー>1823年オーストリア・ウィーンにて創業した、ハプスブルク文化の香りを現代に伝えるシャンデリアとグラスのブランドです。グラスの素材は鉛を含まないカリ・クリスタルで、軽く弾力性があり堅牢です。手吹きならではの薄い作りでしなやかなグラスは、ワインの魅力を引き出します。

【多くのバリエーションから選びたい】
RIEDEL/リーデル>創業1756年と長い歴史を誇る、世界から愛されるワイングラスの老舗。ワインの個性や作り手の想いまでも忠実に再現するグラスとして、ワイン生産者や愛好家の方々から絶大な信頼が寄せられています。高級なものからデイリーに使えるものまでバリエーション豊富なラインナップが魅力です。

 

3. おすすめのシャンパングラス6選

 

1. 伝統技法と最新テクノロジーの融合

  • <リーデル> ファット・ア・マーノ シャンパーニュ・ワイン・グラスの画像

     

    <リーデル>
    ファット・ア・マーノ シャンパーニュ・ワイン・グラス 20,900円
    □三越伊勢丹オンラインストア

    イタリア語で「手作り」を意味するファット・ア・マーノ。色彩豊かなヴェネチアンガラスの技法で手作りされたステムに、機械による吹きガラスのボウルを結合することで、「職人の手で作られたステムの感触、色彩豊かな美しさ、ワインの個性を引き出す完成度の高いボウル」をハイコストパフォーマンスに実現しました。シャンパーニュを白ワイングラスで味わうという近年のトレンドを反映し、従来の細い「フルート型」ではなく、ふくらみのある「卵型」のボウル形状を採用。食洗機もご使用いただけます。
 

2. ワインラヴァー憧れの<ロブマイヤー>

  • <ロブマイヤー>バレリーナ シャンパン チューリップAの画像

     

    <ロブマイヤー>バレリーナ シャンパン チューリップA 24,200円
    □三越伊勢丹オンラインストア

    美しいシェイプは、英国のプリマ、マーゴ・フォンティーンがティップ・トゥで立つ優美な姿をイメージしています。手吹きならではの薄手で、鉛を含まないカリ・クリスタルで造られ、軽く、弾力性があります。膨らみを持ったボウルがシャンパーニュの風味を引き出し、芳醇な香りをお楽しみいただけます。
 

3. 白ワイングラス兼用の新スタイル

  • <リーデル> ヴェリタス シャンパーニュ・ワイングラス/甲州(2個入)の画像

     

    <リーデル>
    ヴェリタス シャンパーニュ・ワイングラス/甲州 (2個入) 11,000円
    □三越伊勢丹オンラインストア

    シャンパーニュの芳醇でひときわ華やかな香りや果実味をより一層、五感で楽しめるように、ワインと空気の接触面積や香りをとどめる空間の容積が格段に大きくなっています。ワイン的な芳醇な味わいを追及している生産者は、フルートグラスではなく白ワイングラスでシャンパーニュをテイスティングすることもあり、そういったシチュエーションにもぴったりです。
 

4. オーソドックスな2脚セット

  • <リーデル>オヴァチュア シャンパーニュ (2個入)の画像

     

    <リーデル>オヴァチュア シャンパーニュ (2個入) 4,950円
    □三越伊勢丹オンラインストア

    フルートグラスの中でも、ボウルにふくらみがあるタイプ。このふくらみによって、ワインと空気の接触面積や香りをとどめる空間の容積は大きくなり、複雑な香りを感じやすくなります。また、ボウル底部の傷が泡立ちを促します。

    ※現在お取扱しておりません。

 

5. アウトドアでも気軽に楽しむ

  • <ツヴィリング>シャンパン グラス ペアの画像

     

    <ツヴィリング>シャンパン グラス ペア 3,740円
    □三越伊勢丹オンラインストア

    スパークリングワインの繊細な泡立ちを保つために、背の高い、わずかにカーブしたチューリップ型のボウルデザインが特徴。特殊な製法で作られた、鉛フリーの高品質クリスタルガラスは輝くような透明感が続き、その美しい外観と優れた機能性でテーブルを彩ります。近年ブームとなっているキャンプやグランピングにも気軽に持ち出せるタイプ。気の合う仲間とアウトドアでシャンパーニュを開けると一気にその場が華やぎます。
 

6. 驚くほどの軽さを実現

  • <リーデル> リーデル・スーパーレジェーロ シャンパーニュ・ワイン・グラスの画像

     

    <リーデル>
    リーデル・スーパーレジェーロ シャンパーニュ・ワイン・グラス 15,400円
    □三越伊勢丹オンラインストア

    イタリア語で「軽い」という意味を表す「Leggero」。その名の通り驚くほどの軽さを実現したシリーズです。イースティーなブーケを凝縮、クリーミーな舌触りを強調し、秘められた驚くほど多くのアロマを開放します。偉大なシャンパーニュのポテンシャルを余すところなく堪能できるグラスです。ハンドメイドならではの軽いタッチは贅沢な時間を演出してくれるでしょう。
 
宮沢典芳さん
宮沢 典芳
監修ソムリエ
2002年より伊勢丹新宿店に勤務。1997年田崎 眞也氏主催「第1回コミ・ソムリエコンクール」最優秀賞。1998年JSA認定ソムリエ資格を取得。懐石料理店、フレンチレストランにてソムリエに従事。恵比寿「カーブ タイユバン」を経て現職。現在はグランドカーヴでの接客コンサルティング、ヴィンテージセラーを中心とした商品選定などを主に行う。シャンパーニュの祭典「ノエル・ア・ラ・モード」を当時のバイヤーと共に立ち上げる。2017年、2018年ジャパンワインチャレンジ審査員。2019年2月コマンドリー デュ ソルト ブション シャンプノワ叙勲。