日本橋三越本店の食品フロアが、どんな方にもショッピングの楽しさを体験していただける場所であるように、「パーソナルショッピングデスク」(以下・PSD)では、食品フロアを熟知したコンシェルジュがあらゆるご相談にお応えしています。老若男女のさまざまなお客さまがご来店されますが、その目的や理由はさまざま。今回は、サービス介助士の資格を持ち、その学びを多く活かしている大川偉織さんに聞きました。
学生時代は早口だったのに、分かりやすい接客を心掛けているうちに私生活でもすっかり穏やかな口調になってしまったという大川さん。取材早々にプロならではのエピソードに驚かされましたが、初対面からお話がしやすいという噂通りのお人柄です。大川さんが食品フロアのコンシェルジュとして働き出したのは2018年のこと。そして2019年にPSDの設立メンバーに抜擢され現在に至ります。「もともとは<新潟加島屋>、<柳ばし小松屋>、<味匠庵・グロッサリー>を担当していました。その頃からお客さまと触れ合える接客が好きだったので、コンシェルジュに選んでもらえたのかな」と控えめなコメントです。
お客さまのためになる接客を常に志しているという大川さんは、PSDの中で「サービス介助士」の資格をもった数少ないコンシェルジュです。コンシェルジュになったばかりの頃、車椅子の方や白杖の方のご案内に自信を持てなかったことが、この資格をとるきっかけになったと言います。「日本橋三越本店にご来店されたからには、どんな人にもお買い物を満喫して帰ってほしいとずっと考えてきました。でも当時は、車椅子の動かし方一つとってもおぼつかない状態。お客さまも不安になってしまいますよね。それは自分の接客の信念とも違ったので勉強しようと決めたんです。サービス介助士の資格を持っている先輩が一人いて、よいお手本にもなってくれました」
サービス介助士は、お身体の不自由な方の手引きや車椅子の操作、車椅子からベンチへの移乗の方法などを学び、その上でお身体の不自由な方の余計な負担を軽減するために活躍しています。大川さんがこの資格を通して大きく変わったのは、技術よりも意識だと言います。それまでもお客さま第一の接客を心掛けてきたつもりでしたが、実際には自分中心の発想で接客していたことに気づけたと教えてくれました。
サービス介助士になった大川さんのお客さまの中には、その接客の虜になって、二週間に一度ほどのペースで指名する方もいらっしゃるのだとか。大川さんの専門は食品フロアですが、ご要望に応えて他の階までアテンドしたこともあるそうです。「ある目が不自由なお客さまの場合は、腕を組んで食品フロアを一緒にぐるっと回り、イートインでご飯を食べてから、本館7階の催事場をご案内しました。商品の案内は内容量や賞味期限などを細かくお伝えさせていただいたのですが、根気よく聞いてくださり、数時間ご一緒させていただきました。耳が不自由な方とは、手話がまだ勉強中なので、筆談でアテンドさせていただいています」
サービス介助士の他にもう一つ、大川さんの個性的なプロフィールは特技の“風呂敷”です。「PSDには、お世話になった方へ特別感のあるギフトを贈りたい、という要望が集まります。そんなお客さまと、先さまを喜ばせる方法を一緒に考えながら覚えた結び方も多いんですよ」と語ります。ちなみにこの日撮影させていただいたのは、既存の結び方を大川さんがアレンジしたという通称「花びら包み」。風呂敷の結び方のバリエーションは種々様々。大切な方に感謝の気持ちを伝えたい時に、風呂敷の演出は本当におすすめです。
PSDにご用意している風呂敷は、日本橋架橋が描かれた「日本橋紫風呂敷」(275円)と、三越の包装紙でおなじみ赤と白の「華ひらく風呂敷」(389円)の2種類。どちらも上品なデザインで喜ばれています。風呂敷に興味がある方も、ぜひ気軽にPSDへお越しください。PSD屈指の風呂敷マスターでもあるサービス介助士・大川さんをはじめとしたコンシェルジュたちが、みなさまからのご相談をお待ちしています。アテンドの指名やギフトに関するご相談も、下記お問い合わせ先よりどうぞ!
最後に大川さんから一言、日本橋三越本店に来店したことがない方へのメッセージです。「三越は誰もがお買いものを楽しめる日本一の百貨店を目指しています。ぜひ一緒に楽しいお買いものの時間を過ごしてみませんか。最初はウインドウショッピングでもOKです。百貨揃える百貨店の品揃えを楽しんでいってください!」
■パーソナルショッピングデスク ご予約方法
電話:03-3274-7905
インターネット:>>ご予約はこちら
※ご予約受付時間:午前10時~午後6時
※現地での所要時間は約30分~2時間、ご予約のサービスにより異なります。
※お電話でご注文の場合の決済は、エムアイカードまたは代金引換にて承ります。
お気に入りに追加