2022年春、今欲しいのは一生もののタイムレスアイテム。ブランド名品図鑑2

世界で愛され続け、憧れの存在、そしてブランドの象徴でもあり続けるラグジュアリーブランドのアイコニックなアイテムたち。その存在は、「名品」と呼ぶにふさわしいクオリティを備えています。今回は、長年大切にしてきたブランドの顔ともいえるアイテムをご紹介いたします。時代を越えても色褪せることがない、いつまでも愛されるブランドの想いを、2022年春一番で手にしませんか。
Burberry
<バーバリー>のトレンチコート
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コットンギャバジン トレンチコート 396,000円
□伊勢丹新宿店 本館3階 インターナショナルデザイナーズ
<バーバリー>といえばトレンチコート
今から160年以上前の1856年、当時若干21歳の青年だったトーマス・バーバリーがイギリスのベージングストークで立ち上げたブランドが<バーバリー>です。開店してから、わずか数年でバーバリーの店は、人々の評判を呼び州外でも噂されるほどの人気店になりました。その後、トーマス・バーバリーは服の販売だけではなく、常に自らが制作した服の改善に情熱を注ぎ、1879年に耐久性と撥水性に大変優れた「ギャバジン」という現在の<バーバリー>の代名詞ともなる織物を開発し、その名は一気に広まっていきます。第一次世界大戦の最中、英国政府は<バーバリー>に兵士を塹壕(ざんごう)内で雨風や過酷な環境から保護するための軽量の衣服をつくるよう依頼しました。そして、英語で「塹壕」を意味する「trench(トレンチ)」がこのアイテムの名称となります。
<バーバリー>の象徴であり続けるトレンチコート
戦後、トレンチコートは防護性の高さと快適な着心地・耐久性・見た目の優雅さとともに色褪せることのないスタイルの象徴として人々に支持され続けます。また、1920年代に初めてトレンチコートの裏地として使用されたバーバリーチェックは、「バーバリートレンチコート」のトレードマークとして人々から愛され続けています。そして2018年、ラグジュアリーストリートを構築したリカルド・ティッシがチーフ・クリエーティブ・オフィサーに就任すると、さらに新たな<バーバリー>の魅力を拡げていきます。しかし、誰もが知る名作中の名作「バーバリートレンチコート」は、100年以上の時を越え<バーバリー>の象徴として今なお、人々を魅了し続けているのです。
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ロングウォータールー ヘリテージトレンチコート
302,500円
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ロングケンジントン ヘリテージ トレンチコート
297,000円
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ミッドレングスケンジントン トレンチコート
297,000円
VALENTINO GARAVANI
<ヴァレンティノ ガラヴァーニ>の「Vロゴ」&「ロックスタッズ」
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スタッズサイン ショルダーバッグ 353,100円
□伊勢丹新宿店 本館4階 インターナショナルラグジュアリー
イタリアのファッション界に新風を巻き起こす
<ヴァレンティノ ガラヴァーニ>は、世界中のセレブのみならず、ファッションに関心の高い人々からも支持を集めているイタリアを代表するブランドです。1960年、ファッションデザイナーのヴァレンティノ・ガラヴァーニと、彼のビジネスパートナーであったジャンカルロ・ジアメッティにより設立され、1962年に最初のコレクションを発表しています。良質な素材と洗練されたエレガンス。シンプルな中にも優雅さと華やかさ、気品を醸し出すヴァレンティノのデザインは、瞬く間に世界中を虜にしていきました。特にドレスは、「ヴァレンティノ・レッド」と呼ばれ、鮮烈な印象を与え美術館に展示されるほどにその芸術的な価値を世界から認められています。現在はクリエーティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリによる現代的なインスピレーションと、歴史に裏打ちされた確かなクラフトマンシップにより、ウィメンズラインだけでなくメンズラインも多くの支持を得ています。
ブランドの象徴である「Vロゴ」とローマの街並みから生まれた「ロックスタッズ」
<ヴァレンティノ ガラヴァーニ>と言えば、「ロックスタッズ」がその特徴として人気を博しています。ブランド創業の地、ローマの街並みにインスピレーションを得てデザインされた「ロックスタッズ」は、10年来アイコンバッグとして愛されてきました。その「ロックスタッズ」が進化を遂げ、2021年春夏コレクションから「ローマンスタッズ」、秋冬プレコレクションからは「ロックスタッズ アルコーブ」が登場し、瞬く間に多くのファンの支持を集めました。また、ブランドの象徴である「Vロゴ」は従来からあるロゴの形が進化し、2019年頃からバッグやシューズ、レザー小物など多くのコレクションのキーとして採用され、現在は「ロックスタッズ」とともにアイコンの一つとなっています。中でも「スタッズ サイン」は、2021年秋冬コレクションにデビューし、2022年春夏の最新コレクションで新スタイルが発表されたばかり。アンティークブラス ゴールドの華やかなVロゴメタルパーツと、ハンドルにロックスタッズがあしらわれたこのバッグは、新たなアイコンバッグとして大きな注目を集めています。アイコンバッグから次のアイコンバッグへと進化を続ける<ヴァレンティノ ガラヴァーニ>。そのデザイン性だけではなく歴史に裏打ちされたクラフトマンシップを感じることができるバッグは、いつもより少し高いものを身に着けることで自分自身を輝かせることができる、そんなバッグです。
GIORGIO ARMANI
<ジョルジオ アルマーニ>のアイコンバッグ
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ショルダーバッグ 264,000円
□伊勢丹新宿店 本館4階 インターナショナルラグジュアリー
「モード界の帝王」ジョルジオ アルマーニ
堅苦しいスーツやジャケットを再構築し、象徴的なカラーである「グレージュ」の色味を考案するなど、メンズ・ウィメンズともに革命をもたらしたジョルジオ・アルマーニは、ファッション業界では度々“モード界の帝王”と称されています。1975年に41歳で<ジョルジオ アルマーニ>を設立し、1978年アカデミー賞の授賞式で彼のジャケットを着て颯爽とレッドカーペットを歩く女優の姿が大反響を呼び、ブランドの名前は世界に知れ渡っていきました。1980年代、女性が社会で活躍する時代を迎えると、ジョルジオ・アルマーニが提案するテーラードスタイルは、軽快でソフトなシルエットにより着る人の魅力を引き出すスタイルとして確立されていきました。その後、1990年代にはジョルジオ・アルマーニが思い描くエレガンスと個性・スタイルと機能についての考えを体現するバッグが、自由に生きる洗練された女性のために作られます。
デザイナーのスピリットを受け継ぐ「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」
イタリア語で“一番最初の”という意味の“ラ プリマ”を冠したバッグ「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」。このバッグは、デザイナージョルジオ・アルマーニ自身が1995年にデザインしたバッグからインスピレーションを受けました。アルマーニがオリジナルバッグを作る際に求めた条件は、「小さくても物を収納するのに十分なスペースが確保できること。女性的でありながらもどこかに男性的な要素を持ち、そしてゴージャスでありながら決して華美ではないこと」。「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」は、スマートフォンとお財布が入るくらいの一見コンパクトなサイズながら、マチがしっかりしていて、内部が三つに分かれた収納しやすい構造が人気です。また、トップフラップに覆われた開口部は大きく開くため中身をスムーズに出し入れできます。そのほか、機能性が高い作りは、女性の細かなニーズに応えるバッグとして注目されています。ショルダーストラップのボタンを外すことで、さまざまにスタイルを変えてコーディネートを楽しめます。エレガントで機能的なアイテムへの要望に応えデザインされたオリジナルモデル誕生から25年以上の時を経てもなお、そのタイムレスな魅力は色褪せることがなく進化し続けるバッグが「ジョルジオ アルマーニ ラ プリマ」なのです。
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トートバッグ
286,000円
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カードホルダー
58,300円
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スモール ラ プリマ バッグべっ甲デザイン レザー
286,000円
Salvatore Ferragamo
<サルヴァトーレ フェラガモ>のヴァラ
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ヴァラ 108,900円
□伊勢丹新宿店 本館4階 インターナショナルラグジュアリー
9歳で妹のために靴を作ったのが靴職人としての始まり
<サルヴァトーレ フェラガモ>は1927年、創業者のサルヴァトーレ・フェラガモにより立ち上げられたブランドです。子どもの頃から靴作りに関心があり、はじめて作った靴は9歳の時で妹の靴だったそうです。そして彼がはじめて自分のお店をオープンしたのは、なんとわずか13歳のとき。1910年半ばには若干16歳でアメリカに渡り、1919年カリフォルニア州サンタバーバラに靴の修理とオーダーメイドができる店舗を開店しました。1923年、ハリウッドブーツショップをハリウッドに開店すると注目が集まり、数々の名優たちの靴を手掛けたことから「スターの靴職人」と呼ばれるようになります。そして1927年イタリアに戻り、ブランド設立に力を注ぎます。その翌年には、<サルヴァトーレ フェラガモ>の第1号店をオープンします。フェラガモは、靴のデザイン性を追求しながらも、履きやすさ・心地良さにこだわり、先端は丸みを帯び、ヒールは高すぎないほうが良いという結論に達し、現在でもおなじみのフェラガモらしいデザインを生み出しました。一生涯、靴職人として理想の靴を作り続けたサルヴァトーレ・フェラガモは、1960年にこの世を去ります。
時代を超えたアイコン「ヴァラ」
1965年、サルヴァトーレの遺志は娘たちに引き継がれ長女のフィアンマによりハンドバッグコレクションが、次女のジョバンナによるウェアコレクションが発表されます。そして、1978年に、フィアンマ・フェラガモのデザインにより、現在でもブランドのアイコン的存在といえるパンプス「ヴァラ」が誕生します。「ヴァラ」の特徴となるのは、女性が思わず胸をときめかせてしまうリボンモチーフ。このリボンは幅広のグログランリボンを使用し、中心部にはフェラガモの刻印が入った、上品なゴールドのメタルプレートが用いられています。フェミニンな女性らしさと愛らしいデザインは広い世代に愛され、誕生して以来40年間引き継がれているモチーフとなりました。今もなお、シーズンごとに新作が登場するヴァラコレクションですが、その人気はパンプスに限らず、バッグや財布などにもグログランリボンがあしらわれ、世界中の女性を夢中にさせています。
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ヴァリナ
86,900円
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トップハンドル
187,000円
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長財布
79,200円
STELLA McCARTNEY
<ステラ マッカートニー>のエリスシューズ
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エリス プラットフォーム 121,000円
□伊勢丹新宿店 本館3階 インターナショナルデザイナーズ
自然と動物と人が共に生きることがブランドの信念
<ステラ マッカートニ―>は、英国出身のステラ・マッカートニーによって設立されたラグジュアリーブランドです。12歳でデザインを始め、15歳でクチュールコレクションの仕事を経て、サヴィル・ロウで修業を積みます。そして2001年に自身のブランドを立ち上げ、パリにて2002年春夏コレクションで鮮烈なデビューを飾りました。ブランド設立当初から環境問題に目を向け、ラグジュアリーでありながら地球環境に配慮したベジタリアンカンパニーとして、レザーやファーを使わない製品を開発。環境や動物を犠牲にせず、サステナブルでありながら、魅力的なアイテムを販売しています。
厚底シューズ復活のきっかけ
<ステラ マッカートニー>と言えば厚底シューズと言われるくらいブランドのアイコン的存在なのが「エリス」。90年代に厚底が一世風靡しましたが、ここ数年で流行がリバイバル。この厚底の復活のきっかけを作ったのが<ステラ マッカートニー>と言っても過言ではありません。イタリアで丁寧に作られた「エリス」は、サステナブルな木製のプラットフォームと、シャークソールが特徴です。ボリュームのある厚底はコーディネートのアクセントになり、履くだけでおしゃれな印象を与えてくれます。この「エリス」にも<ステラ マッカートー>のポリシーである動物を犠牲にしないという信念のもと、皮革以外の素材が使用されています。シンプルでありながらも、一度見たら忘れられないデザイン、独自の世界観を持つ<ステラ マッカートニー>の魅力は、ファッショニスタを始め、世界中の多くの人から愛され続けています。