【インタビュー】梅本絵理さん|他にはない存在感に、惹かれます「Meets your J.M. WESTON 2025」
春の恒例、伊勢丹新宿店の人気イベント<J.M. WESTON/ジェイエムウエストン>のポップアップストアが今年もやってくる!
本記事ではイベントの開催に伴い、いま<ジェイエムウエストン>が気になっているという3人のファッション賢者に取材を実施。
今回お話を伺ったのは魅力的でリアリティあるスタイルをSNSで発信し、多くのフォロワーから支持されている梅本絵理さん。その足元には、革靴を選ぶことが多いそうです。30歳になったら履いてみたいと梅本さん自身が語る<ジェイエムウエストン>、今回は「ウエストン・ヴィンテージ」を試していただきました。
フリーランスPR兼、stylist
アパレルブランドでPRESSを務めたあと、現在はフリーランスとして活動。男性的な要素をとりいれつつも女性らしさを演出するスタイリングが定評。洗練されたセンスと独自の視点でファッション情報を発信し、多くの女性たちから支持を集める。
Instagram:@umeeri1003
メンズの色、アイテムが好みなんです
かつてはアパレルブランドのプレスとして、そして現在は独立した視点から、SNSにてファッションに関する情報発信を行い、人気を博している梅本絵理さん。梅本さんは自身の装いに革靴は欠かせない、と話します。
「基本的にヒールよりもローファーやバレエシューズ、フラットなタイプの革靴が好きです。全体のコーディネイトでちょっとメリハリつける上でも、シューズ選びは一番こだわるところです。バッグや靴と服とのバランスはいつも気にしていますね。少し前ならバレエコアな感じとか、最近は今日のようなジャケットスタイルが多くなってきているので、スニーカーだとちょっと崩しすぎになるところを、ローファーにソックスぐらいのバランスが気に入っています」
サイズ感が合うことから、70年代のヴィンテージの服などもミックスしたコーディネイトが好きという梅本さん。その情報収集の範囲は、メンズにも及ぶそうです。
「ピンタレストや、ロールモデルにしている海外の方とかのアカウントを、常日頃チェックしてアンテナを張っているのですが、その中には男性もいます。ショップ店頭でも可愛いと目に止めるカラーやアイテムがメンズものが多いです。ブルーやグリーン、ピンクにしても落ち着いた配色で可愛いですよね。
でもシルエットやサイズ感が合わないので、あくまでインスピレーションを得るだけになりますが。」
そしてシューズも、ブラウンやブラックなどの革を使った、メンズ調のものが好みだとも。そう語る梅本さんが<ジェイエムウエストン>にこれまで抱いていたのは、紳士的、そして男性が履くブランドというイメージでした。
「今回の別のインタビューで登場されている、金子恵治さんのインスタグラムを見ていたりして、そんな風に感じていました。もちろんウィメンズの靴も展開されているのは知っていて、個人的に30歳を越えたら履きたいなと考えていました」
さらにジェイエムウエストンに感じるのは、削ぎ落とされたシンプリシティ、とも。そしてそれが最も感じられるモデルとして、「#180 シグニチャーローファー」を挙げました。
独特な色に惹かれる<ジェイエムウエストン>
そんな梅本さんに、「ウエストン・ヴィンテージ」の靴を見ていただきました。まず、紳士靴担当の鏡バイヤーが、その特徴について、次のように説明します。
「この『ウエストン・ヴィンテージ』の販売イベントは2021年から開催しています。1年をかけて世界中の<ジェイエムウエストン>が集めた(同ブランドの)ヴィンテージシューズを、フランス・リモージュの工場にて、純正パーツによるオールソール交換や靴内側の修繕などを行なって、『ウエストン・ヴィンテージ』というブランドとして展開しています。この『ウエストン・ヴィンテージ』はパリのシャンゼリゼ店でもごく少数しか取り扱いがなく、メンズからウィメンズまで、約500足が一堂に集まるのは、年に一度の貴重な機会となっています。」
今回の取材では、ウィメンズモデルで、梅本さんのサイズに近いと思われる靴を10足程度用意。それらの中から梅本さんがまず手に取ったのは、タンブラウンの「シグニチャーローファー」でした。
「ヴィンテージショップなどで、明るめのブラウンの靴をいろいろ見ていたんですけど、しっくりくるものがなくて。明るい色になると、オレンジっぽい発色になるのが多かったんです。今日拝見して、このタンブラウンがかわいいと思いました。他ではあまり見かけない色だなと」
梅本さんの、色彩に対する鋭い感覚を感じさせるコメントです。またCのウィズは、細身の梅本さんの足に合っているようです。そこで鏡バイヤーが提案したのが、同じ足長で、ウィズをDにしたハンターグリーンの『シグニチャーローファー』。足幅が1段階違うと、見た目の印象も大きく変わるんです、と鏡バイヤーは話します。
「これはすごくかわいいですね。確かにルックスが全く違います。あと、こちらのほうが足にフィットしている感じがあります。先ほどのCウィズのものより、甲のところがぴったりとしていて、脱げにくく感じます。本来は幅が大きいはずなのに不思議ですね」
試着しつつこう印象を語る梅本さんに、鏡バイヤーは次のように説明します。
「ヴィンテージなので、前の持ち主がどのように履いていて、どのようにアッパーやインソールが馴染んでいるかで、それぞれの靴のフィッティングが変わってきます。先のタンブラウンのほうは、かなり馴染んで緩さがある状態なんだと思います。ただ、その馴染んだ感じの靴を選べるというのも、この『ウエストン・ヴィンテージ』の魅力のひとつでもあります」
また、梅本さんはハンターグリーンの色が気に入った様子。
「タンブラウンも良かったのですが、このハンターグリーンは他になさそうなのがいいですね。グレーのスラックスに合わせたり、チノパンツでもかわいいし、コーデュロイなどもイメージできます。デニムも相性がいいと思います」
この日梅本さんが着用していたセットアップとも、ハンターグリーンのシグ二チャーローファーはよく合っていました。その一方で、鏡バイヤーはまた別のモデルを梅本さんに紹介します。
「こちらは『#598 ハーフハント』というスタイルなのですが、現行のモデルと違って、4アイレットになっています。こういった今では取り扱っていないモデルが見つかったりするのも『ウエストン・ヴィンテージ』の面白さです」
ブラックのレースアップシューズは持っていないと、がぜん興味を示す梅本さん。
「こういうフラットな印象がある紐靴を、探していました。つま先のほうはスタイリッシュなんですが、コバが外側に張り出している感じとか、全体的にボリューム感があるところが魅力的です。すごくかっこいいです」
そう話す一方で、でもこれしかないんですよね、と残念そうな様子。つま先が少しきつい感じがあるいうことです。それならば止めておいたほうがよいと、鏡バイヤーもアドバイス。試着だけしていただきました。その靴を履きつつ、梅本さんは次のように表現しました。
「残念ですけど、やはりローファーがいいのかな。革靴は、硬かったりサイズ合わなかったりすると、自然と履かなくなってしまいますし。ちゃんとサイズ選びをしないと、と周りの人たちともよく話しています。そして、スムーズに履けて、さらに洋服と寄り添うシンプルなデザインの靴は、最終的に残っていくように感じています。今回ご紹介いただいた『ウエストン・ヴィンテージ』のモデルは、まさにそうしたシューズなのかなと感じました」
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- 開催期間:4月30日(水)~5月13日(火)
- 開催場所:伊勢丹新宿店 メンズ館1階 ザ・ステージ
Text:Yukihiro Sugawara
Photograph:Shinpei Suzuki
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