冬のマストアイテム「マフラー」が恋しい季節になりました。カシミヤやヤクなどの上質な素材や、華やかで個性的なチェック柄は、冬のコーディネートに一点投入するだけで、ワンランク上の着こなしに仕上げてくれます。もちろんクリスマスプレゼントに喜ばれること間違いなし！コーディネートのアクセントとしてお洒落に取り入れていただきたい、大人の男性にふさわしいおすすめのマフラーを「ブランド別」にご紹介します。

1.＜ジョンストンズ＞

1797年にスコットランドにて創業し、約200年以上に渡る伝統と歴史を持つブランド。スコットランドで原毛から仕上げ加工まですべての工程を自社工場で一貫生産し、長い歴史に根付いた経験と伝統が世代を越えて受け継がれています。

カシミヤ素材は、滑らかで柔らかい肌触りと軽さ、暖かさが大きな魅力です。毎年メンズでは大人気の25cm巾のマフラーは、ビジネスシーンでもクリーンに首元を装えるサイズ感です。カシミヤは首にひと巻きするだけで美しいドレープが生まれ、タータンチェック柄がスタイリングに上質感をプラス。男女問わず使えるデザインとサイズは、素材の柔らかな風合いが気軽に楽しめて、プレゼントでも喜ばれます。

2.＜アクネ ストゥディオズ＞

＜アクネ ストゥディオズ＞は1999年にスウェーデン ストックホルムで誕生したファッションハウス。クリエーティブディレクターでもある、創業者のジョニー・ヨハンソンは写真、アートなどに対する深い造詣があり、ひとつの分野にとどまらないクリエーター集団として、現在も発展し続けています。ラグジュアリーでありながら主張しすぎないミニマルなデザインは、ワードローブに加えやすく、メンズ・レディース共にウェアからシューズ・アクセサリーまで幅広く扱っています。

＜アクネ ストゥディオズ＞のマフラーを楽しむコツは、「ブランドロゴを見せて巻く」こと。柔らかくウォーミーなウール100％素材を使ったマフラーは、ファッションブランドらしいニュアンスの利いたシックなカラーがラインナップ。両端は軽やかなフリンジ仕上げで、巻きやすい程よい幅も便利です。暗くなりがちな秋冬のスタイリングにアクセントを効かせて楽しい着こなしを。

3.＜ベグアンドコー＞

1866年に創業し、スコットランド西海岸の町エアーを拠点とするマフラー・ストールのコレクションを中心としたメーカー。カシミヤをはじめとした上質な天然素材にこだわり、長年受け継がれてきた生産工程によって、繊細で柔らかく起毛した雲のような手触りのマフラーやストールを作り続けています。高い染色技術から生み出されるシックで落ち着いた大人の色味も特徴的です。

美しく個性的なグラデーションカラーは、＜ベグアンドコー＞の高い紡績技術のたまものです。ほのかな光沢感を備えたカシミヤ100％素材は、温かさと丈夫さを兼ね備え、コーディネートをドレス感のある装いにアップグレード。エッジはフリンジ仕様で、巻き方のアレンジを楽しめる大判サイズは、冬の街やアウトドアに出かけるのが楽しみになります。

4.＜ジョシュア エリス＞

1767年に創業した＜ジョシュア エリス＞は、英国の歴史あるテキスタイルブランドのひとつ。コートやジャケットなどの服地作りを背景に持ち、英国らしいしっかりとした生地をふんわり柔らかいタッチに仕上げるテクニックを備えています。英国のクラシカルでオーセンティックなパターンをモダンにアレンジしたデザインと、こだわりの配色で男女問わず人気のブランドです。

心が弾むようなリズミカルな配色は、＜ジョシュア エリス＞の最大の魅力。クラシックな配分を用いたカラーリングと、熟練の職人がじっくり時間をかけて織り上げた後に生地を縮めて厚みを出す工程から生まれるボリューム感は、一度使うと手放せなくなりそう。素材はもちろんカシミヤで、巻くだけで軽やかなエレガンスが漂います。70cm巾の大判サイズは、アレンジも自在で、首に巻いたり、肩から羽織ったり、パートナーとも共有して使えます。

5.＜ピセア＞

＜ピセア＞は、内モンゴルで生産される高水準のカシミヤを使用するニットブランド。原料を生み出す土地に敬意を払い、自らの手で現地の植樹活動に取り組み、その樹の名前からブランド名を授かっています。整毛、紡績、染色、ニッティングまでのすべてを一貫した品質管理のもとで生まれる、カシミヤの魅力をふんだんに活かしたコレクションです。

“カシミヤの新しい可能性を掘り起こす”というブランドコンセプト通り、カシミヤを用いたマフラーは、ふんわりした風合いを持ちながら、もっちりとした肌触りがスペシャル。素材から製品まで一貫生産するファクトリーブランドならではの高い品質で、ニット編みならではのソフトなカラーリングがスタイリングに溶け込みます。

6.＜イセタンメンズ＞

伊勢丹新宿店 メンズ館のプライベートブランド、その名も＜イセタンメンズ＞。お客さまにお届けしたい“本当の価値”を、自分たちの手で。素材・付属・型紙・工場まで、メンズ館のバイヤーが世界中を飛び回り、最適なものを、最適な形で作り上げた渾身の“モノ語り”です。

＜イセタンメンズ＞と＜ピセア＞のダブルネームが実現！＜ピセア＞が誇るハイクオリティのベビーカシミヤを42番双糸という極めて繊細な糸に紡績し、それを丹念に織り上げています。首に巻くと、とろけるような肌触りが楽しめ、時を超えたベーシックなワードローブとして長く愛用できます。

7.＜アンドレアズ ディチャノーヴェクアランタセッテ＞

イタリアで、ストールやスカーフ、ショールを専門に生産するファクトリー＜アンドレアズ ディチャノーヴェクアランタセッテ＞。現在も1950～1960年に使われていた木製シャトル織り機を使って織り上げられています。非常に柔らかな風合いは、ファンを捉えて放しません。絶妙な糸、ユニークなオープン織り、独自のプリント、手作業による染色技術など、大量生産に向かない伝統的な製法により、限られた生産数のスペシャルなアイテムです。

大人にこそ似合う華やかな雰囲気を醸し出す配色の妙が、＜アンドレアズ ディチャノーヴェクアランタセッテ＞のアイデンティティー。首に巻くと、ほのかに色気も香るチェック柄は、さすがイタリアのセンスの成すところです。素材はカシミヤソフトツィードで、巻いて良し、垂らして良し、ふわっと纏っても良し。両端の細やかなフリンジがさりげないアクセントになっています。

8.＜スロー＞

英語でブランケットや毛布という意味を持つ「THROW(スロー)」。毛布に包まれた時の心地良さや幸福感を感じて欲しいという想いが込められています。素材本来の表情を活かしたシンプルでジェンダーレスなモノ作りがコンセプトで、糸の選定から織り、染め、仕上げまで、全国の工場や職人と共に一つひとつ丁寧に作り上げています。

手に取って首に巻いてみると、色使いのセンスの良さはもちろん、ほのかに華やかさもアピールできるのが＜スロー＞のマフラーが人気のポイント。柄と無地の2通りの表情が楽しめるダブルフェイス仕立ての素材はウールにカシミヤをブレンドしたもので、暖かさとが柔らかさが味わえます。

9.＜バトナー＞

ニットウェアの産地として知られる山形県で、さまざまなメゾンブランドやアパレルメーカーの製品を手がけてきたファクトリー・奥山メリヤスのニットウェアブランド＜バトナー＞。ニッティング、リンキング、ステッチング、プレシング、チェッキング、大きく分けると5つの工程によってニットウェアは完成しますが、＜バトナー＞のニットウェアには奥山メリヤスが培ってきたノウハウと技術がギュッと凝縮。原料から製品に至るまですべての工程を高いクオリティで管理し、次の世代へと受け継がれるモノを作り続けています。

ブランドを象徴するシグネチャーシリーズのマフラーは、スーパーファインメリノウールを独自の技法で強撚し、キレイなあぜ目とつけ心地を追求。＜バトナー＞オリジナル糸は、ピリング(毛玉)が起きにくく、ウール特有のチクチクが軽減され、素肌にも心地良い感触がクセになります。顔周りを覆うトレンドのバラクラバは、首元から頬まで暖かく、冬を過ごす力強い味方。朝の散歩や、冬のアウトドアのお供にどうぞ。

10.＜ジエッレミラノ＞

イタリア ミラノで小さなネクタイメーカーとして創業した＜ジエッレミラノ＞。初代オーナーのジャンカルロ氏は、「すべて自分の目の届くところで作りたい」という職人気質で、そのネクタイは彼の目の届く範囲で小規模に作られています。現在は息子のアンドレアが二代目オーナーとなり、ネクタイ以外にもストールやチーフなどの小物の製造も開始。なかでもバリエーション豊かなストールは、ワードローブに華やぎを添えてくれるアイテムです。

メイドイン・イタリーの仕立ての伝統と、現代的なセンスを組み合わせた、デザイン・カラー・サイズで人気の＜ジエッレミラノ＞のマフラー。起毛感があり、ソフトでドライタッチの素材を用いた柄は、アーティスティックな雰囲気を放ちます。ありそうでない個性的なマフラーをお探しの方にぴったりのラインナップです。

11.＜ピアチェンツァ＞

約300年の歴史を誇るカシミヤを中心とする高級素材メーカー＜ピアチェンツァ＞。イタリア ビエラを拠点とし、その長い歴史の中でこだわりのモノづくりを続けてきました。旧式の機械を使い、乾燥させたアザミの実を無数にセットし、回転させながら生地表面を掻(か)いていく技術が、＜ピアチェンツァ＞の商品の風合いと発色の秘密です。

カラーバリエーションが楽しいシルクカシミヤマフラーは、表裏でカラーが異なるので、2倍楽しめます。シルクとカシミヤをブレンドした生地は柔らかく滑らかで、心地良い肌触りをキープ。長めのフリンジが動くたび揺れて、軽やかなアクセントを演出します。さまざまにアレンジが楽しめる大判タイプもダブルフェイス仕立てで、プレゼントに喜ばれること間違いなし！

12.＜ノラ＞

2007年にKIM YESHIとDECHEN YESHI親子によって設立された＜ノラ＞。チベットの洗練された文化の発信と環境維持を理念に。チベット高原にアトリエを構え、現地スタッフと職人を雇用、育成し、土地に根付いた伝統的な技術に基づき、上質なヤクの毛を使用した製品を生み出している高級テキスタイルメーカーです。

やはり注目したいのは＜ノラ＞が手がけるハイクオリティな素材。ヤクを使った素材感は、ふっくらした軽快なつけ心地がやみつきになりそう。無地もチェック柄も、巻くと首元をコンパクトに仕上げてくれて、カシミヤやウールとは違った抑えたボリューム感とアクセントになる色と柄は、スタイリングを邪魔することなく、個性的に彩ってくれます。

13.＜アリアンナ＞

イタリアのネックウェアブランド＜アリアンナ＞は、1800年代に使われていた旧式の手織り機を使用し、熟練の職人がゆっくりと時間をかけて仕上げています。上質な素材ならではのエレガントな光沢感や滑らかな肌触りはもちろんのこと、職人たちの技術によって生み出される、ふんわりとした生地感が人気です。

カシミヤならではの心地良い肌触りが楽しめる大ぶりのチェック柄のマフラーは、両端に細やかなフリンジが施され、シンプルな着こなしに加えるだけでお洒落度がグッとアップ。無地のマフラーは、上質なカシミヤとシルクをブレンドした素材を使用。大判サイズなので、ショールのように肩からさっと羽織るのもおすすめです。