
オンとオフ、その境目は徐々に薄くなっている。特にウィズコロナでのテレワークの導入は大きなもので、平日と休日で、スタイルがそんなに変わらないという方も多いはずだ。とはいえオンライン会議での装いではやっぱり気を遣うし、もちろんオフィスに出る時はきちんとした装いで決めて然るべき。今回は、そんな今の時代に寄り添うレザーシューズ、3ブランドを紹介する。
必要なのは、ドレスとカジュアルを横断する一足

オンとオフの垣根がなくなり、ワークスタイルが急激に変わった今季、改めて装いについて考えてみると、ドレスとカジュアルの程よいミックス感が心地いい。
例えば、スーツにほんのりカジュアルな要素を取り入れて柔らかに仕上げる。例えば、休日着にドレスの要素を取り入れて大人の品をプラスする、等々。装いの自由度が増している今だからこそ、そうしたミックスの巧さがお洒落か否かを分かつポイントになっている。靴はそうしたスタイルをまとめあげ、ときにそれ自身がミックス感のキーとなる重要アイテムだ。
そう考えると、ドレスとカジュアルを横断する汎用性の高い靴こそ最適解のひとつである。そして、それがスニーカーのような履き心地であれば最高だ。装いの引き締め役として、あるいは抜け感を醸し出すアクセントとしてこれらを履き分ければ、とことん今っぽいスタイルを体現できる。
ちなみにそんな時代の流れに合わせ、伊勢丹新宿店メンズ館では、この春「ミレニアルラスト」をローンチしている。現代の若者の足型に寄り添うフィッティングを追求した、こちらのシューズたちも合わせてチェックしてもらいたい。
狙うべきは、この3ブランド!
品行方正な靴作りを行う、インドネシア発ブランド

□伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=紳士靴/三越伊勢丹オンラインストア
〈JALAN SRIWIJAYA/ジャランスリウァヤ〉は、ハンドソーンウェルテッド製法を用い、高い品質の靴づくりで知られるインドネシア発のシューズメーカーによるブランド。1919年創業の老舗で、日本人向けのドレスシューズのレベルの高さは靴好きの中でもよく知られている。
今回は、同社の木型の中でもとくに内振り(内側に曲がっている)のラスト「M57」を新たに採用。ヒールカップを小さくし、ウエスト部の絞りが強く、土踏まず部に快適なフィット感を生み出している(つまり日本人の足に合う)。形は、ドレッシーなストレートチップとカジュアルな装いにもマッチするプレーントゥの2型を用意。「ハンドソーンウェルテッド製法」による上質な履き心地はもちろん、フランス・デュプイ社のカーフレザーを採用することで、見た目と機能のクオリティバランスも申し分ない仕上がりとなっている。
〈ジャランスリウァヤ〉プロモ―ション
開催期間:2020年9月2日(水)~9月15日(火)
開催場所:伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=紳士靴
スペインの地で、上質素材を用いて一貫生産を行う

□伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=紳士靴/三越伊勢丹オンラインストア
〈Berwick/バーウィック〉は、ワインやオリーブの産地で有名なスペイン南東部、アルマンサにて1991年に誕生。最新設備を備えた効率的かつ合理的な生産体制を背景に、良質な素材や資材を大量に調達し、アッパーの裁断・縫製からソール生産、部品の取り付けまで工場内で一貫生産されている。だからこその高品質、そして圧倒的なコスパの高さが魅力だ。
今回は、紳士靴担当バイヤーの田畑智康バイヤーも開発に参画し、本国社長とともにつくりあげられたミレニアルラストのシューズが目玉となる。日本人の足に合わせた小ぶりなヒールカップ、甲部分からつま先にかけては高さをもたせた木型「261」と、ローファー用にさらに甲周りをシェイプして踵を抜けにくくした「262」を展開。いずれも小指と親指の先を圧迫しないようバランスをとったラウンドトウが特徴だ。
ラバーソールは、〈バーウィック〉と〈ヴィブラム〉社が組んで、日本人のために軽量ラバーソールをオリジナルで開発。軽さに加え、屈曲性・クッション性・耐久性の3つを兼ね備えたソールは、日本の変わりやすい気候や道路事情にも最適。プレーントゥやローファーをはじめ、チャッカ―ブーツやダブルモンクなど、バリエーションも豊富にそろうので、シーンや好みのスタイルに合った一足が見つかるはずだ。
〈バーウィック〉プロモ―ション
開催期間:2020年9月30日(水)~10月13日(火)
開催場所:伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=紳士靴
日本人のためのネクストシューズ

□伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=紳士靴/三越伊勢丹オンラインストア
日本の職人技を駆使した、高品質なレザーシューズを作り続ける〈三陽山長〉。同ブランドのフィルターを通して提案する新レーベル〈YAMACHO MADE™/ヤマチョウ・メイド〉は、これから”ネクストスタンダード”となるシューズがそろう。
サービスマンシューズは、もともと軍の正装用に支給されたものがベース。機能性とフォーマルさを兼ね揃えた実用的な一足と言える。また、Uチップは丸みを帯びたフォルムで、ボリュームのあるパンツにも負けない存在感を持っている。いずれのモデルもシンプルなデザインゆえ、装いを邪魔することなく引き立てる。
さらにソールには〈ヴィブラム〉社と共同で開発したSUPER STUDを採用。あらゆる路面状況を想定し設計したソールは、吸い付くようなグリップ性と柔軟性を合わせ持ち、地面をしっかり掴んでくれる。
〈ヤマチョウ・メイド〉プロモ―ション
開催期間:2020年10月28日(水)~11月10日(火)
開催場所:伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=紳士靴
・20~30代ビジネスマン、革靴選びのお悩みは「ミレニアルラスト」が解決!
Photo:MITSUKOSHI ISETAN
Text:Ryuta Morishita
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