鈴木保奈美がコメディ作品の初主演を務める舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』が7月5日(金)から三越劇場で開幕。シチュエーションコメディを得意とする気鋭の脚本・演出家 冨坂友が手がけることでも話題の作品をご紹介します。
三越劇場はコメディ作品とも好相性。
お客さまの反応が手に取るように伝わってくる
1927年、世界でも類を見ない百貨店の中の劇場として誕生した三越劇場。舞台と客席の距離が非常に近く、出演者からお客さまの反応がダイレクトに伝わるため、喜劇作品との相性もよい劇場と言われています。
これまで『パパ・アイ・ラブ・ユー!』『家族はつらいよ』『三婆』など、数々の喜劇作品を上演してきた三越劇場で7月5日(金)から上演されるのが『逃奔政走』。鈴木保奈美と冨坂友が初タッグを組む作品として注目を集めています。
鈴木保奈美さんからのラブコールで実現した舞台
「観客として来たことはありますが、三越劇場での上演は今回がはじめて。この芸術作品のような内装をどう活かすか、いまから楽しみです」と話す冨坂さん。今回の舞台は鈴木保奈美さんからのラブコールで実現したと言います。
「数年前、保奈美さんが僕の劇団(アガリスクエンターテイメント)の公演を観に来てくださって、それ以来保奈美さんが『部活』と称して開催している私的なワークショップに呼んでいただくなど親交を深めてきました。今回の舞台は6年越しで実現したもの。その間保奈美さんにどんな人物を演じてほしいか密かに考えつづけ、たどり着いた答えが女性リーダー『女帝』です」
=あらすじ=
クリーンなイメージと圧倒的な女性人気で当選した小川すみれ県知事(鈴木保奈美)は、大ピンチをむかえていた。
知事室の中に豪華なシャワールームを作ったことが議会やメディアで追及され、「贅沢趣味だ」「税金の無駄遣い」と批判され始めたのだ。
無茶な答弁と屁理屈を駆使しつつ、あの手この手で言い逃れをはかる小川陣営。
この一見しょうもないスキャンダルに見える事件の裏には、より大きな政治とカネの火種が隠されていたのだった。
自分の理念と政治生命のため、なりふり構わず奔走する小川知事は、追及から、しがらみから、逃げ切ることができるのか?
そして小川知事の下した決断は…?
鈴木保奈美さん演じる清廉潔白(だった)な県知事が、スキャンダルの火消しに奔走してどんどんピンチになっていく様を描いたブラックコメディ。 緻密な構成と特異なシチュエーションで笑いを生み出す冨坂友さんの真骨頂を味わえる作品です。最後に、冨坂さんからメッセージをいただきました。
「保奈美さんらしい知的でかっこいい女性リーダーが、個性豊かなメンバーとともにらしからぬ七転八倒をする様を、笑ってご覧いただければ幸いです。そしてそんな主人公が見苦しい奮闘の末にどんな決断を下すのか、お楽しみに!」
舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』
□2024年7月5日(金)~7月16日(火)
□日本橋三越本店 本館6階 三越劇場