千家十職とは、表千家、裏千家、武者小路千家の「茶道三千家」の茶道具づくりを生業とした十の職家のこと。三越とも縁の深い千家十職を、本館6階 茶道具サロンにて特集いたします。
茶の湯道具の伝統を守る十の職家
約400年にわたり脈々と続く千家茶道の歴史のなかで、少しずつ数や形を変えながら受け継がれる千家十職。明治期に現在の十の職家、
釜師の大西家
一閑張細工師の飛来家
袋師の土田家
土風炉・焼物師の永樂家
塗師の中村家
竹細工・柄杓師の黒田家
樂焼・茶碗師の樂家
表具師の奥村家
金物師の中川家
指物師の駒澤家
になったと言われ、現在も千家の流れを汲む茶の湯道具を代々にわたって制作しています。
袋師・十三代土田半四郎氏の作品を中心に
大正期に入り、三越大阪店ではじめて「千家十職・茶器陳列会」が開催されました。ここで当時の美術部主任であった北村直次郎によって、現在広く知られる「千家十職」の名称が付けられたと言われています。
その後も千家十職が一堂に会する展覧会を重ね、2016年には三千家の特別協力のもと「千家十職の軌跡展」を開催。400年以上の美意識を受け継ぐ千家十職の茶道具をご紹介することで、その価値を次世代へと伝承しています。
今回の特集では、袋師・十三代土田半四郎氏の作品を中心に、歴代の十職の作品にもスポットを当てて展観いたします。
十三代土田半四郎
男子用懐紙入 定家緞子 53,350円 (20.2×11.9×2.3cm)
十三代土田半四郎
数寄屋袋 唐子段紹巴 101,200円 (21.5×24.0×4.5cm)
十三代土田半四郎
古帛紗 坐忘斎好 松蔓紹巴 若竹 96,250円 (15.2×15.2cm)
十一代樂慶入作
赤茶碗 銘「松声」即中斎宗匠御書付 1,980,000円 (径10.4×高さ8.5cm)
【出品予定作家】
十三代土田半四郎
十一代樂慶入
十二代中村宗哲
十一代中川浄益 他
千家十職特集
□2024年6月26日(水)~7月9日(火)
□日本橋三越本店 本館6階 茶道具サロン