身近な素材をコラージュして生み出す抽象画|Setsuko Masaoka Exhibition

インテリアのひとつとしてお気に入りのアートを飾る。そんなライフスタイルを楽しむ方に、さまざまなテイストの作品をご紹介する本館6階 アート&フレーム。2025年のはじめにフィーチャーするのは、コラージュによる抽象画を描く政岡勢津子さんです。
さまざまな「見え方」が楽しめる
抽象画の魅力
1980年代からイラストレーターとして活躍し、過去には伊勢丹新宿店の広告イラストも手がけていた政岡さん。近年ではアーティスト活動にも幅を広げ、主にコラージュ技法を用いた抽象画を描いています。

「Cross Road」 110,000円
(アクリル絵具、ボールペン、マーカー、色鉛筆、経木、ボタン/41×28.7cm)
自由な表現と解釈の幅広さ、アーティストの創造力と技術の結晶として、現代のアートシーンで重要な位置を占める抽象画。
見る人の感性やそのときの心情によって「見え方」が異なることから、想像力を刺激してくれる存在として暮らしに取り入れる方が多くいらっしゃいます。
感覚を総動員。身近な素材を使った
即興のアート
個々のアーティストが独自のアプローチで制作する抽象画ですが、政岡勢津子さんの特徴は、ガーゼや経木、ボタンといった身近な素材をコラージュして取り入れること。
「私はテクスチャーにこだわりがあり、最初にガーゼを取り入れるようになりました。もともとガーゼの布目や感触が好きだったこと。ガーゼに色をのせたときの感じが、表現したいイメージに近かったことがその理由です。次に使うようになったのが経木。子どもの頃は食品を包むのに経木がよく使われていたんです。木の皮なので自然な風合いがあって、好きな素材になりました」と語る政岡さん。

「ハート コンポジション」 110,000円
(アクリル絵具、ボールペン、マーカー、ガーゼボード/
41×28.7cm)
作品をつくるときは、まず台紙となる紙を広げ、手もとにある素材を思いつくままに組み合わせて構成するそう。
「先にイメージがあるわけではなく、かなりアドリブの要素が強いです。ちょっと風が吹くことで、素材が動いて思いがけない構成になったりする。感覚を総動員して、あれこれ切ったり貼ったりして仕上げます」

「Yellow Song」 77,000円
(アクリル絵具、マーカー、色鉛筆、経木/26×26cm)
身近にある素材をアートとして再生することについて「捨てられてしまう素材をもう一度生かす。SDGsにも通じる大切なことを、小さなメッセージとして表現したいと思っています」と政岡さん。
心に留めたい大切なメッセージとともに、お部屋に彩りを添えてみませんか?
作家在廊
□2025年1月4日(土)・5日(日)、11日(土)〜14日(火) 各日午後1〜3時
Setsuko Masaoka Exhibition -my works SDGs-
□2025年1月2日(木)~1月14日(火)
□伊勢丹新宿店 本館6階 アート&フレーム