名匠が手掛ける日本の伝統美を、暮らしの中で楽しむ|<アトリエ・Kinami>

伝統的な工芸品を大切に飾るだけでなく、今年は棚からおろして、暮らしの中で愛用してみませんか?<アトリエ・Kinami>では、2025年1月8日(水)~1月21日(火)の会期中、日常生活に気軽に取り入れられる工芸品の数々をご提案します。作家の思いと共に、その一部をご紹介。
暮らしの中に、手を合わせる神聖な場所を

神代楡お厨子 701,800円
(天然木(神代楡)/幅30×奥行15×高さ30㎝)
約45年にわたり家具職人として活躍してきた安藤和夫さん。人と大地とが美しく調和した暮らし方を、家具造りを通して模索しています。その中でも「お厨子」造りは安藤さんのライフワークだそうです。
作家・安藤和夫さん:
「持ち主それぞれにとって大切なものを納めていただき、そこに向かって手を合わせるだけで、生活にお祈りの場が生まれます。お位牌を納めればご仏壇にも。材料も吟味し、神代木(じんだいぼく)を使用しています。内陣背面は京都西陣の箔職人による金銀箔砂子蒔きです」
古代ジュエリーの浪漫を、日常の装いに纏う

K18金細工ネックレス 68,200円
(K18金細工(透かし細工・トップ)、淡水パール/42cm(K18金具含む))
<limul/リムル>は、エジプトやメソポタミアなどの古代文明の遺跡から発掘された玉石・ガラス玉などに、ハンドメイドの金細工・銀細工を組み合わせ、現代の美意識に合うよう洗練したジュエリーを提案しています。
作家・片桐光治さん:
「こちらは繊細なハンドメイドの金細工に淡水パールを組み合わせたネックレス。どんな装いにも合わせられるような奥ゆかしい佇まいに仕上げました」
作家の思いが宿る蒔絵の扇子を愛でる

「桃蒔絵扇子」 110,000円
(竹・和紙/6寸(18cm))
<アトリエ・Kinami>が、輪島の漆芸家・箱瀬淳一さんに依頼して実現した蒔絵の扇骨。サイズは女性が帯に挟んで丁度良い6寸(18cm)。扇面はご注文をいただいてからご用意いたします。
作家・箱瀬淳一さん:
「目の前に広がる美しい景色、そこで触れたものに感動した記憶。そうした日々の思いや感動こそ、作家のものづくりの源です。お客さまには、私たちの思いが込められた作品を日常の道具として愛でて、使い続けていただければ幸いです。作家からお客さまへ、過去から未来へ、伝統という思いがつながっていきますように」
*金銀色の祝儀扇子にお仕立てする場合、追加で11,000円を頂戴いたします。
バッグで楽しむ、文化財のモチーフ

「蓮水禽蜻蛉文錦バッグ」 121,000円
(裏地とも絹100%、手組み絹紐使用/25.5×29.5×3cm)
こちらのバッグには、長年にわたり古典織物を研究し、国宝や重要文化財の染織品保存修復の一端を担ってきた中島洋一さんが制作した織物が使われています。文様は、奈良県般若寺に伝わる重要文化財、14世紀の錦から引用。蓮、水鳥、蜻蛉のモチーフには、五穀豊穣と夫婦和合の願いが込められています。
作家・中島洋一さん:
「法隆寺裂、正倉院裂、名物裂、有職織物、能装束などの伝統的な織物だけでなく、名称が残っていなくても現在まで残っている絹織物を後世に残すことを目的に、身近なアイテムに仕立てています。文化的背景のある織物のアイテムを暮らしに取り入れ、ぜひ自由に楽しんでいただければと思います」
<アトリエ・Kinami>春待ちの工芸
□2025年1月8日(水)~1月21日(火)
□日本橋三越本店 本館5階 スペース#5